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まちかど博物館 体験レポートvol.6 ~農業びと 紙の昆虫館 ~


 「松阪紀勢界隈まちかど博物館」に加わった新館です。


   農業びと 紙の昆虫館
   http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/matikado/da/detail?kan_id=1140419


 こちらの博物館の展示物は「昆虫」です。ただし、本物ではありません。「昆虫」たちはすべて紙でできています。言われなければ紙だとわかりません。訪れた方の多くが、「ところで、紙でできた昆虫はどこですか?」と尋ねるそうです。



 その精巧で見事な昆虫たちを作っているのは見並俊博さんです。

 「まちかど博物館」では館長さんご自身の作品を展示する場合が多いのですが、見並さんは「紙の昆虫館」の館長ではありません。この博物館を運営しているのは、「農業びと」というグループです。「農業びと」は、地域活性を目指し、「人が集まる場所」を作るために結成されました。紙の昆虫の他にも、同じ場所で、人がやって来て見ることができる、様々な催しなどをしています。「紙の昆虫館」は、その「農業びと」のメインコンテンツです。

 見並さんは、その「農業びと」に作品を提供しているというわけです。



 見並さんの本業は果樹園農家です。とくに梨作りについては、親御さんの代から名人といわれ、その美味しさには定評があります。そんな梨作りに負けない情熱を注いでいるのが「紙の昆虫制作」です。もう40年も続けておられます。

 いわゆる「紙切り」の芸に興味を持ったのがきっかけでした。ほとんど独学で培った技術で、切るだけなら一つ30秒から1分で完成させます。道具も選びません。普通のハサミとコピー用紙から、見事な昆虫が生まれていきます。「やってみよう思ったのは、趣味として始めるのに全くお金がかからないからです。」とのことでした。

 その技術を出発点に、見並さんはさらに独自の方向性を確立しました。微細なデティールを切り抜くハサミの技巧に加え、使う紙の質や色を工夫することで、極めてリアルな昆虫を制作します。これまでに数万体を作りました。

 その質と量は、間違いなく一見の価値ありです。ぜひ皆様もご自身の目でお確かめください!



 見並さんに「なぜ昆虫なのですか?」と伺ってみました。

 「農業は、昆虫と切っても切れない関係があるからです。」がお答えでした。花に受粉させ果樹を実らせるのに蝶や蜂の存在が必須だったり、草を食べてしまう「害虫」に悩まされたり、昆虫に常に強い関心を持つことになるのだそうです。



 見並さんの「紙の昆虫」たちはとても精密でリアルな造形をしています。

 それは、見並さんが、昆虫への強い関心から、昆虫を非常によく観察し、その姿をリアルに知っているからでした。

 昆虫の身体の形や仕組みを知り尽くしているからこそ、速く正確に紙から切り出すことができるというわけです。シルエットを平面で切りとるだけでなく、折り曲げたり、切れ目を入れて紙同士を組み立てたりすることで、昆虫の形を立体的に作ることも朝飯前です。

 見並さんの作品は大半が外国の昆虫ですが、単に図鑑で見るだけではなく、現地に出かけ、現物を自分の目で見て制作します。その制作姿勢の基礎には、生まれたときから暮らしの中にあった、農業のプロとしての科学的な観察眼がありました。



 そんな見並さんから、印象的なお話を伺えました。

 見並さんには、「紙の昆虫制作」を子どもに教える機会が多くあります。そのとき、一緒にいる親御さんには、お子さんの顔を切ってもらうことにしています。紙でお子さんの顔の輪郭を作るわけです。

 親御さんが自分のお子さんの顔を切ると、大変上手な人が多いそうです。

 見並さんは、「親が子育てをするとき、自然と我が子のことを見ています。よく見ているものほど、上手く切ることができるのです。」と。



  このまちかど博物館では、その「紙の昆虫制作」を体験することができます。
 
 ただし、館長ではなく、「農業びと」のメンバーでもない見並さんは、いつも館におられるわけではありません。展示の観覧は「農業びと」開館時間内でいつでも可能ですが、体験には予約が必要です。予約の際には、「何人が参加するか」「時間をどれくらい予定するか」との情報が必要だそうです。その内容によって、受講者に何をどう切ってもらうか予定を立てるからです。

 なお、果樹園農家である見並さんが体験講習を開催するのは農閑期です。8月~10月は果樹園の大変な繁忙期で、講習の依頼は断らざるをえません。11月~7月でも、非常に多くの果物を栽培している関係で、必ず対応できるわけではないことにはご留意ください。
 
 ちなみに、「農業びと」では、定期的に紙切り講習のイベントも実施しています。そちらに参加するのが気軽かもしれません。日程等は「農業びと」に直接お問い合わせを。
 
 以上、体験をご希望の方は、必ずお電話等で確認し、情報を伝えてください。
 
 

 もちろん私も体験してみました。
 
 「昆虫の身体は必ず左右対称なので、切るときはまず紙を半分に折ること」や、「ハサミの刃の根元で切る方が細かい作業ができること」など、基本的なレクチャーを受けながら、はじめて「紙切り」をやってみました。熟練の技に導かれ、途中まで結構いい感じに進みました。
 
 ただ、やはり「自然に対する科学的な観察眼」は、一朝一夕には身に付きません・・・。初挑戦はトホホな出来でした。
 
 しかし、苦笑いも笑顔です。失敗も含めて、とても楽しい体験でした!お子さんだけでなく、大人の方にも大変おすすめです。
 

 
<お問い合わせ先>
農業びと 紙の昆虫館
開館時間 9:00~16:00 日祝休館 予約不要 (体験希望は要予約)

519-2141 松阪市上蛸路町才杉842-1

090-2685-7388(館長の携帯電話)
0598-49-4007(FAX)




 こちらの博物館へはお車での訪問が便利です。

 多気八太線(県道160号線)と松阪多気バイパス(国道42号線)とが交差する十字路を松阪第二環状線(県道59号)に入り、「上蛸路町」の交差点を右折すれば、すぐに看板が見えます。

 

 

とても紙とは思えません!

平面だけでなく立体的にも作れます!

私もやってみました! ①見並さんの切り抜いた型に沿って切り取り線を入れます。②歪ですが、ちゃんと形は作れています!これは意外と行けるかもしれませんね!!③さあ、いよいよ、見並さんと同じように、直接白い紙を切ります!・・・こうなりました。④一番上が見並さんのお手本で、下の二つが私の切ったものです。並べると差が・・・。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 文化振興課 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2176 
ファクス番号:059-224-2408 
メールアドレス:bunka@pref.mie.lg.jp

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