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3.取り組むべき具体的な地域振興策

(3)振興策の具体的な取組内容

3)健康長寿への取組
(保健、医療、福祉分野の統合と連携による健康長寿日本一をめざした地域づくり)

現状

  • 紀南地域は紀和町が高齢化日本一になるなど、他の地域と比較して過疎化、少子高齢化が進行しており 、地域における介護や看護機能の低下が心配されています。
  • また、管内の市町村は規模が小さく集落が分散するなど、市町村が単独で保健医療福祉の取組を展開 していくには、専門的な人材確保の困難など様々な問題を抱えています。
  • このことから、効率的・効果的な取組を行うため、各市町村が広域で一体的に保健福祉に関する取組を 推進する「紀南健康長寿推進協議会」を立ち上げました。
  • 紀南健康長寿推進協議会は、県・市町村・住民が協働で市町村域を越えてだれもが健康で安心した生活 を送ることができる長寿社会の形成をめざし、「紀南健康長寿モデルエリア」 づくりを推進しています。
  • しかしながら、過疎化・高齢化が一層進行し、在宅サービスのニーズが高まるなど、今まで以上に「保健・ 医療・福祉の関係機関」が連携し、効率的・効果的な新しいシステムづくりが望まれています。

取組

●「保健・医療・福祉」の統合連携による新しいシステムづくり

紀南地域において、「保健・医療・福祉」が一体となった新しいシステムづくりを行うため、紀南県民局保健福祉部や市町村の保健福祉部門、紀南病院、介護保険広域連合などの関係機関が、より連携を深め、統合を視野に入れた「組織・体制」の確立を図ります。

また、少子高齢化が進行している紀南地域において、安心して子育てが出来る環境づくりは大きな課題であり、近年の医師確保対策と相まって、地域行政と拠点病院、三重大学との間で長期ビジョンを有し、安全かつ安心して子どもを産み育てることができる保健医療体制を進めます。

行政機関の統合連携及び関係機関との連携強化事業

【概要】

保健、医療、福祉分野における市町村の果たす役割、県の果たす役割を明確にするととも に、県と市町村が一体となって行政運営が出来る体制を整備し、より住民満足度の高い 行政サービスを提供する仕組みを構築します。

【年度】

H14年度〜H16年度

【役割】

広域調整、市町村支援

市町村

対住民サービスの向上

紀南病院、一部事務組合、広域連合、社会福祉協議会

行政機関との連携

新しいシステムを検討する体制づくり事業

【概要】

県、市町村、紀南病院、医師会、社会福祉協議会、三重大学などの関係機関による委員会 組織を立ち上げ、「保健・医療・福祉」が一体となった新しいシステムを策定します。

【年度】

H14年度〜H15年度

【役割】

県、市町村、紀南病院、一部事務組合、広域連合、社会福祉協議会等関係機関

新しいシステムづくりの検討

新たなシステムの具体的な取組事業

1 政策立案能力の強化事業

【概要】

利用可能な地域内資源(マンパワー、予算、物、情報等)を活用し、関係機関を総合的に コーディネートしながら、高次元で効率的、公平性に裏付けられた行政サービスを展開し、 そのための地域の交流拠点・人材育成、研修養成部門といった分野の充実を図ります。

【年度】

H14年度〜H16年度

【役割】

県、市町村

各取り組みにおける役割分担の整理

取り組み内容の検討

2 業務の専門性強化事業

【概要】

多様な住民ニーズに対応し、地域特性を生かした魅力あるサービスを提供するために、保健 師などの技術職員の専門性を十分発揮できる職場環境の整備を図ります

【年度】

H14年度〜H16年度

【役割】

県、市町村

各取り組みにおける役割分担の整理

取り組み内容の検討

3 情報の共有化・一元化事業

【概要】

住民の立場に立った効率的・効果的なサービスを提供するため、個々のケース情報を十分 にセキュリティ対策をした上で、各行政機関や関係機関が共有することができる情報管理 システムを整備します。

【年度】

H14年度〜H16年度

【役割】

県、市町村

各取り組みにおける役割分担の整理

取り組み内容の検討

4 医師確保対策事業

【概要】

近年、産婦人科医や小児科医を始めとする医師の確保が非常に困難となっているため、 医師の供給体制や人事交流、さらには大学にとって魅力ある地域保健医療調査研究 フィールド提供などの大学医学部との連携を強化する長期ビジョンを確立します。

【年度】

H14年度〜H16年度

【役割】

大学との調整、人事交流

市町村

大学、県との調整、待遇面の検討

拠点病院

長期ビジョンの作成

●住民の立場に立ったサービス提供システムの構築

住民サービス向上を図るために、行政機関の統合や関係機関との連携による総合窓口の創設によるワンストップサービス化を実現するとともに、地域包括ケアシステムを構築します。

住民総合窓口創設事業

【概要】

多岐にわたる行政サービスを住民の身近なところで包括的に提供するために既存の施設や 機関を活用した地域単位の住民総合窓口を設置します。

〔総合窓口業務〕

  • 在宅介護相談
  • ホームヘルパー派遣
  • 障害者福祉相談
  • 医療相談
  • 入浴サービス
  • ショートステイ、デイサービス
  • 日常生活用具相談
  • 住宅改造相談

【年度】

H14年度〜H16年度

【役割】

県、市町村、関係機関

総合窓口の創設の検討

地域ケア体制確立事業

【概要】

寝たきり老人の予防や高齢者の自立能力向上を図る「高齢者ケア」、そして安心して、 楽しく、子を産み育てることができる環境づくりを行う「母子ケア」の体制を確立するため、 保健・医療・福祉の多様なサービスを総合的かつ効率的に提供する地域包括ケアシステム を構築します。

【年度】

H14年度〜H16年度

【役割】

県、市町村、関係機関

地域ケア体制の検討

●住民参加型の健康長寿をめざしたまちづくり

紀南健康長寿推進協議会が取り組んで来たこれまでの活動実績を踏まえ、住民が身近な場所でのふれあいに参加するいきいき体験と、自らの生活習慣を見直すきっかけとなる健康づくり活動、また、これらの活動が継続されるための系統的な人材育成や活動するスタ ッフの個別相談や活動支援、そして、これらの取り組みを確立していくシステムづくりを 図ります。

げんき夢クラブ事業

【概要】

行政機関とNPO・ボランティア等の協働のもと、住民が歩いて行ける地区の集会所や公民館、 学校の空き教室等を利用して、住民ニーズに基づくさまざまなテーマの楽しくて健康によい ふれあい活動を実施します。

【年度】

H14年度〜H17年度

【役割】

技術的支援・広域調整

市町村

場の提供

住民

自主的な参加活動

紀南げんき夢大学事業

【概要】

地域や職場で実践的に機能する健康リーダースタッフの開発とシステム化を主な役割として 担う機関として「紀南げんき夢大学」を設立・運営します。

【年度】

H14年度〜H17年度

【役割】

企画・運営・参加

市町村

企画・運営・参加

住民

自主的な参加活動

紀南げんき夢クリニック事業

【概要】

げんき夢クラブの役員や世話人、紀南げんき夢大学のサークル活動者などの住民リーダー や県・市町村スタッフなどを対象に健康づくりを進める上での悩み事や困難な運営上の問題 に対して適切な助言を提供します。

【年度】

H15年度〜H17年度

【役割】

企画・運営・参加

市町村

企画・運営・参加

住民

参加

●健康増進施設整備の検討

住民サービス向上のために、県、市町村が連携した新しいシステムを構築し、地域ケア体制を確立するには、既存施設を十分に活用するとともに、紀南地域に不足している新たな機能を持った健康増進施設の整備が有効と考えられます。

全国において「保健・医療・福祉分野の統合連携」を推進している自治体では、これらの各分野の施設を隣接させ、「保健」と「医療」、「福祉」の機能が一体的に整備され、それぞれの連携によって、健康管理や病気の予防といったものから、治療、リハビリ、在宅介護支援まで、各種サービスが効果的に行われるように取り組まれています。

紀南地域においても、新しいシステムづくり、地域ケア体制の目処が立った時点で、次のような健康増進施設の整備・活用を検討します。

〔具体的な健康増進施設〕

  • 健康センター
    • 保健・医療・福祉の各機関の総合調整部門や情報の一元管理の拠点となる施設
    • 人材育成、研修センター機能
  • 温浴施設・トレーニングセンター
    • 幅広い世代間に活用される生活習慣病予防に効果的な運動メニュー提供の場
    • 地域住民の健康づくり、生きがいづくり活動の拠点
  • リハビリ・福祉用具センター
    • 地域リハビリテーション活動の拠点
    • 障害者、高齢者のニーズに合った福祉用具の開発・修理の拠点
  • 健康学習センター
    • 健康づくりや生きがいづくりなどの地域活動の拠点
  • 健康レストラン
    • 地域の食材を生かした健康づくりメニューや郷土食を提供

〔健康増進施設整備について〕

  1. 施設整備の事業主体は地元市町村で行います。ただし、この施設は県と市町村が一体となった特色 ある健康づくりの取組みであることから、県は補助・助成等の支援の検討を行います。
    また、温浴施設は集客交流の観点から支援を行います。
  2. この施設を整備するうえで、既存施設の活用を図りながら、地元市町村が健康増進施設に関する ニーズ調査を実施、整備費用、ランニングコスト、利用率等の予測を総合的に判断して施設整備計画を 作成します。
  3. 整備後の管理運営については、官民の役割分担を整理し、民間に委ねることが適当と思われる分野に ついては積極的に民間運営を導入していきます。
●園芸福祉、園芸療法の展開

2.産業振興への取組(暖地園芸等を活かした地域づくり)の「癒し、交流、集客に活用する暖地園芸の推進と園芸福祉のまちづくり」の各事業(再掲)

目標
  • 紀南地域の誰もが健やかで心豊かな生活できる社会の実現を図ります。
  • 県及び市町村、関係機関などが一体となった「保健・医療・福祉」の統合により、住民サービスの向上を 図ります。

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