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  6.  平成24年7月号知事対談【第1回】小椋久美子さん
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県政だより みえ

スポーツが持つチカラ

北京オリンピックでバドミントン日本代表として活躍された三重県出身の小椋久美子さんを迎え、人々に夢や感動を与えるスポーツが持つチカラについて語り合いました。

はじめに

 

知事:今回「県政だより みえ」の対談シリーズ第一弾ということで、三重県出身の小椋久美子さんに登場いただきました。どうもありがとうございます。

小椋:こちらこそありがとうございます。

立って話す知事と小椋さん

 


三重県の素晴らしさを伝えたくなる


知事:小椋さんは、三重県のいろんなイベントや三重県に関するテレビ番組にもよく出ていただいていますけれども、暮らしていた時の三重県のイメージと、大人になって時々帰ってきて感じる三重県のイメージと、何か変わりましたか?

小椋:まず自分が三重県について、何も知らなかったということがわかりました。昔は三重県というものを知ろうとしていなかったから、知らないことがとても多かったんですね。でも選手をやめてから、三重県 のいろんなことに協力させていただいたり、今まで知らなかったお話を聞かせていただいたりしています。いま、テレビの番組で旅をさせていただいている宮川という川も全然知らなかったんですが、こんなきれいな川があるんだと驚きました。有名な食べ物に出会った時など、三重県の良さを知ることができると嬉しくなります。そして、三重県の素晴らしさを伝えたいなと思うようになりましたね。

知事:昔でも最近でもいいですが、三重県のこういうところがいいなぁ、と感じることは何かありますか?

小椋:景色ではやっぱり宮川が一番ですね。この前行った時は本当に素敵でした。桜がすごく有名な所で、千本ぐらいの桜がトンネルのようになっているんです。初めてあんな桜を見ました。ほかに自慢したいのは、B級グルメですね。東海のB級グルメの大会で三重県勢が1~4位を取ったということを、いろんなところで自慢しています。

知事:それは嬉しいですね、ありがとうございます。宮川は6年連続、水質ランキングで日本一になっています。私自身、宮川のすごいなぁと思うところは、環境保全や宮川の水をきれいにしていこうということを、行政だけでやるのではなくて、地域の人や県の担当者など、この宮川を愛する人たちが力を尽くして、きれいさを保っているところです。行政に何でも任せるとか、誰かに何かをやってくれと言うのではなくて、自分が共感したものには、自分で力を尽くして何とかしようとしている、三重県の人たちの自主性というか、自分たちで守って行かなければならない、自然に対する想いがすごく誇らしいと思っています。

 

座って話す知事と小椋さん

 


オリンピックが人生に刻んでくれたもの

 

座って話す小椋さん

知事:7月27日からいよいよロンドンオリンピックが開幕しますね。北京オリンピックで5位になられてから4年経ちますが、オリンピックにどのような思いをお持ちですか。

小椋:子供の頃は、「オリンピック出場が夢」と言っていました。そのときは、周囲の方たちが応援してくれていたこともあって、自分でもよくわからないまま言っていたんです。でも、本気でオリンピックをめざそうと思ったのが、アテネオリンピックに出場できなくて、すごく悔しい想いをした時です。試合に出られないことより、本気になってなかったなということに気付いて悔しかったです。

知事:そこからオリンピックに出ようという気持ちが強くなったんですね。

小椋:はい。オリンピックをめざす気持ちがすごく甘かったなと思うと悔しくて、そこから真剣に4年間、本気でがんばろうと思いました。ペアを組んでいた潮田玲子(しおたれいこ)さんと、一緒に4年間本当にがんばろうと話し合いました。

知事:その努力の結果、北京オリンピックに出場されたんですね。

小椋:はい。北京オリンピックでは、出場できなかった人の気持ちも背負わなきゃいけないということや、家族が初めて海外の試合を見に来てくれるので、絶対いい結果を残さなきゃいけないということが、自分にすごいプレッシャーとなってしまいました。それでオリンピックの舞台に立った時には、とても緊張しまして、全然自分のプレーができなかったんです。4年間がんばってきたものを、オリンピックで出せなかったので、結果は悔いの残るものでしたがいま振り返ると、オリンピックに出場するまでのがんばった4年間のプロセスが、大切な宝物なんだと考えられるようになりました。

知事:その4年間がんばった経験が、小椋さんにオリンピックの貴重さを、人生に刻み込んでくれたということですね。


ロンドンオリンピックで感動したい

 

知事:今回のロンドンオリンピックは、現役を引退されて初めてのオリンピックになりますが、オリンピック全体、あるいは日本代表全体の、どういうところに注目したり、どういう見方をしたりしていこうと考えていますか?

小椋:バドミントンについては、私たちの時よりもさらに、日本はレベルアップしています。世界レベルの選手にも勝っているので、メダルに近いと感じています。だからぜひメダルを取って盛り上げてほしいと思います。

知事:ロンドンオリンピックでは三重県出身の吉田沙保里(よしださおり)さんが出られ、3連覇という大記録に挑戦されます。三重県出身の選手の活躍はもちろんのこと、日本代表選手の活躍は私たちに大きな夢と希望をもたらしてくれますよね。

小椋:スポーツで人は元気になったり、勇気をもらったりしますよね。なでしこジャパンの女子ワールドカップの優勝は、東日本大震災復興に向けた大きな励みとなりました。ロンドンオリンピックでも吉田選手をはじめとする皆さんがたくさんの感動を与えてくれることを期待しています。


未来のトップアスリートを


座って話す知事知事:三重県も、平成33年に国民体育大会を開催することが決まりましたので、これを機に三重県のスポーツを全体的に、盛り上げていこうと思っています。スポーツの持つ力をどうやって生かしていくかを考えています。また、子どもたちをどうアスリートに育てていこうかと思うのですが、ちなみに小椋さんは、最初スポーツ少年団でバドミントンをやりはじめて、そこからオリンピックにいくまでに、どこかで局面が変わったということがあったんでしょうか?

小椋:小学校、中学校は、地元の学校に通いましたが、高校は、大阪にある強豪の四天王寺高校というところに行かせてもらったんです。その高校で初めて環境の違いと、意識の違いがありました。それが本気で優勝したいと思うきっかけにもなりました。厳しいので、何度もやめたいって思ったこともありましたけどね。
社会人になってからは、三洋電機のチームに所属しました。今まではお金を払って、学校に行ってやっていけたバドミントンが、今度は給料をいただいて、仕事としてさせていただくという形に変わったときに、ものすごく責任感が出ました。そこから意識が変わって、こんな練習ではだめだと思うようになり、自然と変われたんですよね。社会人チームでは、ほかにも礼儀や感謝の気持ち等いろんなことを教えていただきました。すごく厳しくて、怒られながらですけど、環境もとてもよかったなと思いますね。

知事:高校の時、あるいは三洋電機に入った時がトップアスリートに向けての非常に重要な局面、場面のひとつということですね。三重県でも、一人でも多くの子どもたちにスポーツを楽しんでほしいというのが、まず前提としてありますが、三重県から小椋さんのようなトップアスリートがどんどん誕生してほしいと思っています。どういうふうにしていけばいいと思いますか?

小椋:まずスポーツを楽しんでもらうことから始まるんじゃないかと思っています。私はバドミントンが好きなので、辛い練習にも耐えられたと思っています。あとは、子どもってすごく無限の可能性があるので、一つのスポーツに限らないほうがいいですね。例えば外で遊んだり、いろんなスポーツをさせたりすることで、総合的な運動能力が高まると思うんです。

知事:それはある意味、目からうろこですね。トップアスリートになっていくためには、子どものころから一つの種目に限らずいろんなスポーツを経験したほうが、総合的な運動能力を高めることができるということなんですね。我々大人や、三重県の行政は、まず楽しむ、あるいはいろんなスポーツに接することができる機会を増やしていくことが大切だということですね。

小椋:たくさんのスポーツができる環境はとても良いことです。最近は、なかなか外で遊べない環境になっていると思いますが、外で遊んで体を動かすだけでもずいぶん良いと思うんですよね。


子どもたちの笑顔が喜び


知事:小椋さんはバドミントンの普及で、子どもたちに教えることが多いと聞きました。教えているなかで楽しいことや、感じることはありますか?

小椋:子どもたちが喜んでくれる、笑ってくれる、楽しそうにしている顔を見ると、とても幸せになります。あとは、やっぱり子どもは可能性が無限大ですごいと思わされることもありますし、成長していく姿も頼もしいです。笑顔の小椋さん

知事:小椋さん自身がやっていきたいことはありますか?

小椋:子どもたちをとにかく教えたいです。特に初めての子どもを教えたいと思っています。それで、スポーツが楽しいなって思ってくれれば嬉しいです。そこで笑顔になってくれるということが一番の喜びですね。あとはバドミントンがもっと盛り上がってほしいです。バドミントンの持つ魅力や奥深さを伝えるなど、さまざまなことでバドミントンを支えていくことが今の私の夢です。

知事:それなら、例えば、三重県で小椋久美子さんを中心としてバドミントン大会を開催できたらいいですね。さらに、合わせてバドミントン教室をやるのもいいんじゃないでしょうか。
実は、王貞治さんが財団の理事長をやってみえる、世界少年野球推進財団という団体が、昨年の台風12号で被災された地域とそこに暮らす方々を勇気づけるために、今度、7月22日から熊野市で世界少年野球大会をやってくださるんです。それには日本の子ども、中国の子ども、韓国の子どもが試合をするほか、13カ国の子どもたちに参加してもらって野球教室をやります。教室には初めて野球をする子や、女の子も来るんですよ。関係者の皆さんからは非常にご期待をいただいて応募者も殺到したんです。

小椋:実は私も、三重県でバドミントン大会や教室を開催したいと思っていたところなんです。なので、バドミントンの大会についての知事のご提案には本当にびっくりしました。ぜひやりたいです。実現できるようにがんばります。
 
 

本気になること


知事:今回、小椋さんの話を聞いて、周りが誉めてあげること、受け入れてあげる環境があるということ、自分がしっかり本気になるということ、その過程を通じて自信をつけるということがすごく大切なのかなと思いましたが、いろんなことに距離を置いてしまう人たちもいる中で、物事に本気で熱中して夢中になっていくということは、とてもむずかしいですよね。小椋さんの経験を踏まえて、何か気付いたことはありますか?

小椋:私は怒られて伸びるタイプだったので、それでたぶん、本気になれたのだと思います。でも誉められて伸びるタイプの人もいますよね。コーチは、「この子は怒られた方がいい、怒らない方がいい」っていうのをちゃんと見極めています。

知事:怒られて伸びる子どもは、なにかあって怒られても、受け止めてがんばれる人間ということですよね。それをコーチが認めているから怒っているわけですよね。

小椋:そうですね。だから、怒られなくなった時が一番だめだと思うんです。怒るというのは、愛情を持ってその人をどうにかしたい、強くさせたいという気持ちがあるからこそできることですよね。怒られたことをありがたいと思えるようになったら、成長していけるんじゃないでしょうか。


今を大切に

 

小椋さんの話を聞く知事知事:最後になりますが、三重県民の皆さん、あるいは三重県の子どもたちにメッセージをお願いします。

小椋:皆さんにはスポーツを楽しんでもらいたいということと、いろんなことに興味をもって体を動かしてほしいこと、あとは夢を持ってほしいということですね。夢というと大きいですが、例えば夢を目標に置き変えて、「この県大会で1回戦勝ちたい」とか、「毎日挨拶をする」ということでもいいんです。最近気付いたんですが、夢というのは、自分で作って夢に向かってがんばるというのも一つだけど、ずっと何かをがんばってきて、初めて夢ができるということもあるんですよね。今を一生懸命生きていたら、目標ができたり、夢ができたりするんです。夢につながるのであれば、夢を持つことと、努力することのどちらが先でも構いません。今を大切に生きてほしいです。

知事:この夢って決めてからその夢に向かってがんばるというのと、そうじゃなくても、なにかをがんばっていたら夢が出てきたので、それに向かってがんばっていくという両方があるので、とにかくどっちにしても毎日毎日が大切だということですよね。僕も知事をやっていていつも思うのは、自分がこの一日を妥協してしまったら県民の安心が崩れるんじゃないか、自分が一日手を抜いたら三重県の発展が遅れるんじゃないかという思いで一日一日全力を尽くして取り組んでます。それはすごく大切なことだと思っているんです。

小椋:やっぱり一日一日を大切にしていたら、困難にぶちあたったとしてもちゃんと向き合えますよね。それで、その向き合って乗り越えたときにまた一つ大きく成長できると思います。

知事:本当にそうですね。今回はどうもありがとうございました。またぜひ、これからもよろしくお願いします。

小椋:はい、ありがとうございました。

握手する知事と小椋さん

対談場所:三重県立看護大学体育館(津市夢が丘)

本ページに関する問い合わせ先

三重県 戦略企画部 広聴広報課 広報班 〒514-8570 
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