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  6.  平成25年2月号知事対談【第8回】伊藤智也さん
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県政だより みえ

精いっぱい生きるということ

 難病と闘いながら、不屈の精神でアスリートとして活躍してきた伊藤智也さん。
 力強い言葉から感じたのは、まさに夢を実現する意志でした。

グラウンドで並ぶ伊藤さんと知事


いつも「絶好調!」

 

知事:ロンドンパラリンピックでは、病気再発という過酷な状況にありながら大活躍!大変感動しました。現在、体調はいかがですか?

伊藤:病気になってからというか、競技を始めてから、今が最高に調子いいです。競技中は薬を飲めなかったですからね。

知事:ドーピング検査があるから服薬による治療ができないということですか。そんな中でも、ロンドンパラリンピックのレース後のインタビューでは「絶好調や」と言われていました。この言葉には、深い意味があるようですね。

伊藤:あの時、本当は辛かったんですよ。ロンドンに発つ10日くらい前に、左手が動かなくなってしまって。でも、参加するからには、ライバルたちに「調子悪いねん」って言うのは失礼ですよね。スタートラインは神聖な場所ですから。パラリンピックは研ぎ澄まされた人たちの世界。1位だろうが、最下位だろうが、みんながたたえ合うんです。競技が始まると自然に体が動くんですよね。

知事:そして見事3つの銀メダルを獲得。

伊藤:「絶好調!」だったんです(笑)。

本部室で話す伊藤さんと笑顔の知事


自分越えを積み重ねる

後進の指導をしている伊藤さん

知事:今は一線から身を引かれて、講演や執筆活動のほか、後進の指導もされているんですね。三重県では平成33年に国民体育大会と全国障害者スポーツ大会を開催します。選手の育成について感じてみえることはありますか?

伊藤:スポーツに限らず、三重県では、そこそこ頑張れば結果がついてくる。だからでしょうか、三重県の人たちはメンタリティが弱くて、中途半端なところが多いように思うんです。

知事:がむしゃらになって、自分の力で切り開いていく気持ちが弱いということでしょうか?

伊藤:本当は能力があるのに、自分はこれくらいでいい、と言い聞かせているような、自分をだまして、我慢しているようなところがありませんか。僕たちは、毎日が限界越えなんですよ。速さだけでなく、走るフォームについても、今日は目線の角度を1度上げてみようとか。その自分越えの小さな積み重ねが世界選手権やパラリンピックにつながっていく。まずは、自分越えをしてほしいですね。

知事:勝負の面では、三重県の人たちの奥ゆかしさが出てしまっているのかもしれませんね。

伊藤:本当に三重県の人たちは温かいですよね。薄っぺらい優しさじゃなくて、深い心の底にある温もりを感じます。それが三重県を支える原点なんじゃないかな。海も山もある中で、きっと幸せの種が豊富なんですよ。

知事:これからスポーツの面などでも、自分越えをしていけるような子どもや若者を増やしていくためにはどうしたらよいでしょうか?

伊藤:まずは自分自身につっぱっていくというか、自分に戦いを挑んでいくことです。人に言われたことだけをするのではなく、自分が納得するまでやる。これが自分越えですね。

知事:自分の人生を他人に決められるなんて、楽しくないですもんね。伊藤さんが、そういうメンタリティを持てるようになったきっかけは何ですか?

伊藤:小学校の頃のことですかね。子ども集団にも派閥がありまして。極端に言うとエリート組と落ちこぼれ組です。僕たち落ちこぼれ組は、エリート組に劣等感を持ちながらも、ようもの言わんといった感じがあったんですね。でも僕、負けず嫌いなので。サッカーや野球でやっつけようぜっていう雰囲気を自分からつくってみんなで挑んでたんです。エリート組に勝てることはなかったんですが、「窮鼠猫をかむ」というか、挑戦していく姿勢がとても好きになれたんです。結局、今もガキ大将のままですね(笑)。


障がい者ドリームをこの手で

 

伊藤:「障がい者ドリームがあっていい」というのが、僕の口癖なんです。障がい者だからといって、夢を全て手放さなくていい。パワーと手段をかき集めて「障がい者ドリームを自分で示したる」という気持ちでやってきました。

知事:私たちも夢を実現する姿を見せていただきました。まだまだ夢の続きがありそうですね。夢を叶えるにあたっては、家族の方の支えもやはり大きいのではないでしょうか。

夢を話す伊藤さん伊藤:そうですね。大きく叶えていくのはこれからですから、サポートしてくれる妻は大変だと思います。競技の世界では、目標が金メダル。技術面のサポートとメンタル面のサポートが必要。というように、やることが決まっていたという点では楽でした。これからはいろんな仕事に対するサポートと普段の生活のサポートがありますから、どちらか一人でも欠けると仕事が成り立たない。お互いに信頼し合いながら毎日一歩ずつ進めていけるという部分では、やっと夫婦になれるかなという気がします。競技中は、僕に合わせてくれていた「パートナー」でしたからね。今は一緒にいれることがすごく嬉しいです。

知事:今後は夫婦二人三脚ですね。伊藤さんはどういう時に幸せを感じますか?

伊藤:家にいて、妻の笑顔を見ながら犬とたわむれてる時と、真剣に新しいものを開発しようとしている時です。

知事:どのようなものを開発しているか、おうかがいしてよろしいですか?

伊藤:今、講演をすることが多いんです。それで、講演をもっとエンターテイメントにしようと考えてるんですよ。日本では、講演というと、会場と舞台が同じ照明で、音楽が流れることもなく、ただ淡々とマイクでしゃべって、それを居眠り半分で聞く。というスタイルですよね。アメリカへ行くと違うんですよ。講演中、急に電気が消えるような演出があって、すごく盛り上がるんです。日本でも、講演をエンターテイメントにしよう。とみんなで考えてます。東京ドームでやろうぜ。ってね。

知事:おもしろいですね。そしてまた、東京ドームとはスケールが大きい!

伊藤:みんなでチャレンジすることが大事だと思っています。これからは県民の皆さんのパワーを伝えていく仕事などを、頑張っていきたいと思っています。ロンドンパラリンピックでは、県民の皆さんに温かく送り出していただき、また迎え入れていただいて、本当にありがとうございました。まとまる力の大切さを感じました。みんなで、もっと楽しい県にしていけると信じています。

伊藤さんの話を笑顔で聴く知事

知事:子どもたちに向けてメッセージをお願いします。

伊藤:もっと自分を自慢してください。個性を出して、勇気を出して自分自身を発信してほしいです。その中で、いろんな触れ合いが生まれ、心の成長につながっていくと思います。

知事:私たちもどんどん三重県を自慢していきますね。これからもますますのご活躍を期待しています。ありがとうございました。

話しながらグラウンドを後にする伊藤さんと知事

 

対談場所:石垣池公園陸上競技場(鈴鹿市)

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