設立趣意書
わが国の社会資本は、明治以来粛々と整備され、国土の保全や産業活動の基盤として日本経済の発展に多大な貢献を成し遂げてきた。しかし、戦後、高度成長期を経て急速に社会資本ストックが増加し、今後は厳しい財政状況の中、これまでのストックに対して効率的な維持管理を行い、効果的な投資を行う取り組みが求められてきている。その具体的な手法として社会資本を資産としてとらえマネジメントを行うアセットマネジメントを本格的に導入する動きが国や自治体で顕在化してきている。
アセットマネジメントは資産価値を最大化するように資産の運用を行う手法であり、効率的な投資を行うことから事業の説明責任を明確に行うことのできる有意な手法である。しかし、本格的に導入するには資産評価手法や会計上の制度改革、今まで行ってきた点検・診断方法や維持管理方法の抜本的な見直しなど多くの課題・検討事項が残っている。
アセットマネジメント担当者会議は、各地域においてアセットマネジメントの導入に積極的に取り組んでいる担当者により構成し、各担当者において蓄積された橋梁や舗装に関する経験や知見、情報などの共有・活用と、マネジメントに関する研究・開発により道路管理事業の充実や効率化を図り、もって道路交通確保に資することを目的とする。