現在位置:  
  1. みっぷる広場
  2.   >  家庭教育応援Web講座
  3.   >  家庭教育応援Web講座山下先生

山下 裕子先生

 

山下 裕子先生


生まれてきてくれてありがとう

 一日中とても忙しいお母さんですからいつも子どもに向き合ってばかりいられません。また常にその場で子どもの欲求を満たしてばかりいては、子どもが我慢する事を覚えられません。その場の状況に応じてお母さんの用事を優先してもいいのです。
 ただその時に大事なのは、子どもの話を聞かずに親の都合だけをいうのではなくまず子どもの気持ちを受け止めてあげることです。子どもが「お母さん」とよびかけてきたとき「はい、なあに」と優しく振り向いてあげてください。「あなたを受け止めるよ」という温かなまなざしが「愛されている実感」として子どもの心に積み重なります。
 とはいえ、忙しいお母さんですから「せめてこの用事がすむまで待ってほしい」と思ってしまいますよね。そんな時は「ちょっと待って」と我慢も必要です。ただ待ってもらった後に「待っててくれてありがとう。ママうれしいわ」とフォローもしっかりしてあげてくださいね。
スキンシップ・・・特に幼児期は「抱っこ」が必要です。
スキンシップ、最大のチャンスは一日二回訪れます。
①朝、起きてきたとき   ②幼稚園・保育園から帰宅したとき
それは母親の手を離れ<一人旅>から帰ってきたときです。 「おかえり」とギュッと抱っこ・・お母さんに抱きしめられて子どもの心は安心感と幸せに満たされて安定します。スキンシップを日々積み重ねることで子どもの心に豊かな情緒が培われていくのです。又、不思議なことに抱きしめることによってお母さんも優しい気持ちになれます。イライラすることがあっても不思議と心が落ち着きます。
 “スキンシップは親と子の心をつなぐ魔法”
ぜひ試してみてください。


あなたらしくでいいよ

 長引く自粛生活、新しい生活様式が取り入れられ、日々の生活が大きく変化してきています。規制の多い生活の中、親自身のストレスからイライラしてついつい子どもに怒ってしまうことも多々あるのではないでしょうか?『怒る』と『𠮟る』とは違います。『怒る』とは自分の感情が入ってしまい八つ当たりに近くなってしまいます。今回は『ほめ方・𠮟り方』をお話しさせて頂きます。
  <ほめる・𠮟るの目的>
 子どもが自分で考え善悪良否を正しく判断してそれに基づいて行動できるよう育てる。つまり人間らしい人間にすることです。
   ★子どもの能力をのばすほめ方
     (1)ほめるときは行動をした時すぐほめる
     (2)ほめる対象をはっきりとさせる
     (3)努力したことをほめる
     (4)親の思いに応えた時ほめる
   ★子どもの人間性を育てる𠮟り方
     (1)感情的に𠮟らない
     (2)子どもの人格を傷つける𠮟り方はしない
     (3)𠮟る時は𠮟る対象を限定する
     (4)失敗や過ちは𠮟らない
     (5)子どもの成長に合わせた𠮟り方をする
 特に幼児期には『さっき』という時間の観念が無いので「ほめる」「𠮟る」はすぐに行ってあげてください。
 また幼児期の子どもは自分のしていることが良いことか悪いことかわかっていないので「ほめる」「𠮟る」を使って善悪良否の判断ができるように育ててあげてください。
 とは言ってもついカッ!となって怒ってしまうことが多々あるかと思います。そんな時は「私、怒りすぎたね。ゴメンね。」と優しく抱いてあげてください。
 またアンガーマネジメントとして怒ろうとする時少し深呼吸をしてみる・数秒、間をおく・その場から離れるなどの方法があります。是非意識してみてください。


あなたの頑張りを子どもはちゃんとみています

 猛暑が続き、コロナの増加で自粛生活から思うように外出も出来ず…。それでも仕事・家事・子育てとしなくてはならないことが沢山あって“イライラ“してしまいますよね。自分の時間ってなかなか取れません。「こんな生活から解放されたい」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか?そして子どもさんの寝顔を見てはそんな風に考えてしまう自分に自己嫌悪・・・。苦しいですよね。でも今皆さんがしていることは必ず我が子の心に終生消えない安らぎとなって生涯彼らの人生を支え続けます。それには今精一杯のスキンシップ、そして親自身の自己肯定感を高めることが大切です。前回はスキンシップのお話をお伝えさせて頂きました。今回は【自己肯定感】についてお伝えさせていただきます。
 自己肯定感とは・・・自分は愛される価値のある人間だと思える。
           ありのままの自分を肯定し好意的に受け止められる。
 世界と比較をしてみても日本人は自己肯定感が著しく低いです。
『自分のことが好きですか?』と問われたとき皆さんは「はい!」と返事できますか?
 自己肯定感を高めるには・・・?
(子どもの場合)
①子どもの意見を尊重する
②子どもの話をよく聞く
③結果ではなく努力をほめる
④他の子と比べない (競育)
(親の場合)
①自分はどうしてこのような時“怒り”が出るのか等幼少期の自分を振り返る
②周りの人に自分の心を話す
③自分を認めてあげる(頑張っている自分をほめる)

 ほんの少しの時間(夜の布団の中)でも自分を“ぎゅっ”と抱きしめて
『今日も頑張った!えらいえらい!』と自分をほめてあげてください。

 自分をほめて頑張っているあなたを見てお子さんも自分をほめて頑張るお子さんに成長します。
    まずは自分の自己肯定感を高めましょうね!

 


自信を育てるお手伝い

 自分のことが自分でできる。
 人の為に動ける子になる。
 人と助け合う喜びを味わう。
 コロナと共存する。あるいはしていかなければならない、家庭で皆が、協力し生きていかなければならないこの時代―幼い子供さんにも“お手伝い”を通して【私も大切な家族の一員】という自覚をさせてあげるのもいいのではないでしょうか?
 今回は“お手伝い“のお話をさせていただきますね。
 お手伝いをさせている家庭に伺ってみると子どもにお手伝いをさせている理由には、
①親子で一緒の時間を楽しむ
②「やりたい」という気持ちを大切にしよう…などと聞かせていただきました。
 かと言って幼児期にどんなお手伝いを?と思いますよね。この時期の子どもは親が「やめて~!」と言いたくなることをたくさんします。子どもは親のすることをよく見ているのでティッシュやリモコンなど名前や置き場所のわかる物を取ってきてくれたりします。又、自分の事を自分でしようとすることも立派なお手伝いです。配膳は是非挑戦させてあげてください。「これは○○、これは○○のお箸」などと子どもは積極的に手伝ってくれるはずです。又、サラダ作りなど、レタスを手でちぎる、トマトを洗うなど“したい“と言ってきたら安全なことからさせてあげてください。
 おもちゃの片付けもお手伝いの一つです。「おもちゃもおうちに帰れて喜んでいるよ」などと、“物に気持ちがある”と思っている子どもの気持ちを大切に言葉かけしてみてあげてくださいね。
 お手伝いの成功体験を重ねることによってやる気もぐんぐんアップします。
 【できた!】という体験を是非沢山させてあげてください。
 親としては「後片付けが大変!」と、思う時があるかもしれませんが“大好きな人の役に立つ”という体験は子どもの大きな自信となります。
 その自信が成長していく子どもには大きな役割を果たしていきます。
 子どもは人から聞いたことは忘れやすいのですが、自分で体験したことや、人から身をもってしてもらった体験は心に残ります。
 お手伝いを進んでしてもらえるようにするには、「指示」したり「𠮟る」言葉は控えて自発的にしてくれた時にしっかり褒めて共に喜びを味わってあげてください。その時に感じた喜びや誇らしさが【またやろう】という意欲になります。是非、失敗を恐れず挑戦させてあげてみてくださいね。


何でも知りたがる「なぜなぜ期」 

 幼児期は「質問期」と言って見るもの・聞くもの全てが珍しく「これ何?」「なんで?」等何でも質問してきます。問題意識や「知りたい」という知識欲が芽生えてきた証拠です。
 先日、あるママからこんなお話を伺いました。「ママ、信号は何で赤いの?」「赤は“止まれ”ってストップするのよ」「なんで?なんで赤いと止まるの?」「そういえばそうやね。なんでかなあ?〇〇ちゃんが大きくなったらお勉強してママに教えて」とお話ししたそうです。「〇〇ちゃんはどう思う?」と聞いてみてもいいと思います。
 できるだけ「知りたい!」という気持ちに共感してあげましょうね。
 「また、始まった!もう、うるさい!」「なんでもなん!」と言いたくなりますが、この質問期を大切に気長に付き合ってあげてください。
 子どもの質問は知識の入り口であり、思考活動の入り口でもあります。向上心の第一歩となる大切な時なので質問を大切にして知性を伸ばそうという欲求を育んであげてください。この時期の親の対応次第では、勉強好きな子にもなります。
 幼児は感受性が豊かなのでこうした質問をしてくるのです。
 幼児期は全ての物に心があると考えているので、優しく幼児期は『全ての物に心がある』と考えているので、優しく、美しい感情を育てるような触れ合いをしてあげてください。例えば、「お花さん、こんにちは。とってもかわいく咲いてくれてありがとう。〇〇ちゃんの心みたいね。」などと子どもと同じ目の高さでお母さんの「感じる心」を言葉にして伝えてあげてください。すると、子どもの「感じる心」が育ちます。【知】【情】【意】の心の働きを一本の木に例えると成長に必要な水や栄養を吸い上げる根っこは【情】、高く伸びようとする幹は【意】実りである果実を【知】と表現できます。
 【情】の能力は人の心の根っこである最も大切なもので、幼児期が一番伸びる時期ですから、心が通い合う家庭での触れ合いの中で「どうして?」と問いかけてくる心を受けとめて「感じる心」を大きく、広く育んであげてください。
 栄養を吸い上げる根っこが太くしっかり張っていなければ、幹は大きく育たないし、豊かな実りも望めません。
 子どもは【情】をもととして、自分がおかれた環境で意欲をもって【意】、様々なことを知り【知】それらの体験を通して更により深い情感を育んでいきます。忙しいお母さんにとっては、大変なことですが、是非子どもさんの質問にしっかり向き合って子どもの情感を引き出す触れ合いを心がけてあげてくださいね。