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秋山 則子先生

 

 
反抗期が来たらおめでとう

 子どもが成長発達する過程で「反抗期」と呼ばれる時期があります。 第1反抗期は2歳くらいのとき「いやいや期」とも言われていますが、色々なことに「いや!」と言い始める時期です。 親は昨日までそんなこと言わなかったのに、どうして?と戸惑います。 昨日まで喜んで食べていたものを「いや」と言ったり、喜んで着ていた服を「いや」と言ったり、訳が分かりません。
 今までは自分が「いや」でも親がするようにされてきたことに、言葉で「いや」と表明できるようになったのでしょう。思っていても伝えられなかったことが、言葉で伝えられるようになる。客観的に見れば自分の気持ちを言葉で伝えられるようになるのは素敵なことですが、子育て最中の親としては「やりにくい」ですよね。
 また、第2反抗期になると子どもは思春期にさしかかり色々な知識をたくわえ、親に反論してくる。親の矛盾をついてくる。 何十年も前のことですが、ある方が「今まではかわいいと思っていた子どもが、最近は憎たらしい。何を言っても反抗してくる」「かわいくて手放せないと思っていたけれど、もう出て行ってもいい」と言ったので「反抗期が来たのね、おめでとう。ずっとかわいいと思っていたら子どもを自立させられなかったかもしれないのだから、これでよかったよね」と話しました。その方は寂しそうに「そうだね」と言っていましたが、子どもは自分で自立していく道を作っているのだなと思いました。それまでは、親の言うことになかなか反論もできなかったけれど成長して学習もし、自分の持っている言語能力と知識を駆使して反論できるようになった。 これも素晴らしいことです。
 ただ、反抗期の強い弱いは子どもの性格や親との関係性でも変わってくるようです。そして最近は反抗期の無い子どもも多いようです。 経済活動に連動して社会や地域のあり様が変わってきているので、人間のあり様も変化しているのでしょう。


いじめの問題は大人社会のひずみから

 小学校に入学すると「いじめ」が心配。いじめられないか?いじめないか?どちらも心配・・・と小学校に入学するお子さんをお持ちのお母さんが話していたことがあります。保育所や幼稚園ではまだ幼いし保育士さんたちも子どもを見ていてくれるのでそんなに問題になることはないですが、小学生になり年齢が進んでくると少し様子が違ってきます。攻撃があきらかに一方的になることがあり、そんな場合には周りで見ている子どもも「先生に言ったらお前もやっつけるぞ」と脅されたりして、段々大人の分からないところで暴力が進行していく。 お母さんたちは、それが怖いのですよね。いじめる方にもいじめられる方にもどちらにもなりたくない。
 「いじめの構造」としては、いじめる方の子どもには大抵何らかのストレスがかかっていることが多いのです。気持ちの中のモヤモヤを、弱そうな子どもにぶつける。ぶつけてもやり返さないだろうと思われる子どもを選ぶ。 そこでいじめる側のストレスを取り除くと、ぶつけることはしなくなります。では、どうやってそのストレスを取り除くかですが、その子どものモヤモヤした気持ちを聴くことです。ただ、ただ肯定的に聴くこと。
 人は、自分の気持ち(溜まったストレス)を聴いてもらうだけで、少し気持ちが軽くなりストレスが無くなっていくのです。そして他の子どもにぶつけなくても済むようになります。 そして、そのいじめている子どもにストレスを与えているのは誰か…多くの場合その子どもより年上の子か大人です。 大人も社会で生きていくのに色々とストレスを抱えています。
 そしてそのストレスを様々な形で子どもにぶつけているのです。 いじめは社会構造のなかで起こっている問題ですので、子どもに「いじめは良くない」などと言っても仕方ありません。 大人は自分のストレスを意識して、それを上手に発散する必要があります。大人社会のストレスが子どものいじめに連鎖していく・・・大人も自分の気持ちを聴いてもらう人が必要ですね。