宿場の賑わい復活プロジェクト
~三重県亀山市西町~ 地図(Mie Click Maps)
どうして事業がはじまったのか?
亀山市では、平成12年度「住民参画のまちづくり協働事業」の交流会開催をきっかけに、「きらめき亀山21」というまちづくり活動の交流の場が設立されました。 交流会でテーマごとに分かれた9つの分科会の1つである「町並み保存分科会(現:宿場の賑わい復活一座)」は、交流会後も「自らのまちを自らがつくっていく」ことを理念に住民主体のまちづくり活動(市民活動)を展開しています。平成13年度には、地元の方の協力を得て、大手門跡から京口門跡までの各軒先に屋号看板を設置しました。 今回の「まちづくりプロジェクト事業」は、「行政にしかできないことは、行政に提案していく」という、市民と行政の役割分担により個性ある、魅力あるまちをつくっていくことを目指しながら活動をしている亀山市民(町並み保存分科会)の行政への提案があって事業化されたものです。 |
![]() 住民が設置した屋号看板 |
どのように進んだか?
1.事業への参加呼びかけ
まず、今回の事業は、地域に密着したものとなるため、自治会及びコミュニティー(自治会を数単位でまとめたもの)の役員の方々を中心にワークショップへの参加を依頼しました。また、「亀山市広報」や「きらめき亀山新聞」に参加募集の記事を搭載していただき、広い範囲の住民にも呼びかけをしました。
2.事業説明会と講演会
今回の事業について、県より目的や期限など大まかな説明をしました。
また、ワークショップという手法を参加者にご理解いただくために、コーディネーターの先生より事例を交えた講演をしていただきました。
3.計画づくり・・・ワークショップの開催(全8回)
*各ワークショップの詳細は、下記の日付をクリックして下さい。
ワークショップの流れ
第1回ワークショップ H14.6.29(土)
まち歩き&「まちのよいところ・改善したいところ」ワークショップ
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第2回ワークショップ H14.7.30(火)
「亀山の宿場町・城下町がこんなまちになったらいいな」ワークショップ
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子供ワークショップ H14.8.20(火)
まちのたからものをさがそう!小学生まち歩きワークショップ
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第3回ワークショップ H14.8.20(火)
まちの将来像(目標)の絞り込みと取り組めそうな事業提案ワークショップ
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第4回ワークショップ H14.9.17(火)
実施プロジェクト・整備イメージの提案ワークショップ
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第5回ワークショップ H14.10.8(火)
整備計画(案)協議ワークショップ
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第6回ワークショップ H14.10.19(土)
万町でカラー舗装との色合いチェック&日野屋さんの前の坂計画(案)、現地ワークショップ
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第7回ワークショップ H14.10.29(火)
計画(案)発表会と新しい広場の今後について
4.実施設計
ワークショップで出された意見を参考に実施図面(工事をするための詳細な図面)を作成しました。
4.施工
施工については、入札により決定した建設業者がすすめましたが、石や木といった材料の選択、配置などについては、地域の方々と何度も現場に通って決定しました。 | ![]() |
5.完成
地域の方々が中心となって実行委員会を組織し、広場の完成式(広場のお披露目会)を開催しました。 地域の方々が自ら作成した「灯ろう」を東海道筋に約200個並べ、幻想的な雰囲気を作り出しました。(右写真) また、中学生のブラスバンド演奏や流しそうめん、まちかど博物館などが催されました。 |
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6.維持管理
最終のワークショップを終えた後も、工事の進捗状況をお知らせしたり、今後の広場の活用や維持管理について考える会を定期的に開催しました。 「自分達のまちは自分達で作ろう!」という信念のもと、完成後の広場の維持管理(水遣り、草抜きといった日常的なもの)については、地域の方々が中心となって行っています。 |
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第4回中部の未来創造大賞受賞!!
地域と行政が協働したこれら一連の動きが認められ、中部の未来創造大賞を受賞しました。 *中部の未来創造大賞 これからの「地域づくり」は、社会資本の整備だけでなく、その維持・活用や環境保全、その地域の持つ歴史と伝統への配慮などを総合的に考え推進していくことが不可欠です。中部の未来創造大賞は、民間、行政の垣根を越えた幅広い分野で取り組まれている活動を募り、表彰し、広く一般に紹介することによって、これからの新しい中部の「地域づくり」に役立てていくことを目的としています。 参考ページ中部の未来創造大賞 |
![]() 完成した広場(お城見庭園) |