空間快適性向上方針と取組の方向性
モデル地区2 河崎問屋街地区(伊勢市)
地区の概要
伊勢市の市街地を流れる勢田川は、全長7.3kmの短い川で勾配が無く、潮の干満があり、中流まで大きな船が入ることができたため、古くから水上交通の要所でした。その水運を利用し、参拝客を迎える物資の集積地として栄えた河崎には、川から直接物資が入る蔵を持つ問屋が両岸に軒を並べていました。明治から昭和初期の最盛期以後は徐々に陸上交通が発達したため水運は不要となり、いつしか川には伊勢市の約60%もの生活排水が流れ込んで、ドブ川のようになってしまいました。河崎の町も、そんな時代の流れとともに衰退していきました。勢田川の両岸に蔵が並ぶ風景は、水害対策の河川改修により、片側だけになりましたが、川沿いの石積みの蔵や本通り沿いの商家などに往時の面影を残しており、現在では、それら建物を活用した店舗づくりなど民間の活動が活発化しつつあります。 | ![]() |
方向性1 | 方向性2 | ||
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空間快適 性の主要 な課題 |
運河勢田川の活用 | 生活文化を形にした取り組み | |
空間快適性 向上に向けた 基本方針 |
運河との関わりを演出するための、河川空間とその周辺における修景整備 | 河崎文化をゆっくり感じてもらうための、ゆとりある歩行者空間と沿道建物の修景整備 | |
取 り 組 み の 方 向 性 |
ハード 整備 |
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ソフト 施策 |
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