三重県立こころの医療センター 院長 原田 雅典
院長年頭挨拶(概要)
新年あけましておめでとうございます
おかげさまで2010年はこころの医療センターにおきましては病床稼働・外来・地域貢献とも活発に推移しました。
様々な課題がある中で、仕事はじめにあたり、元気で向き合えることを喜びたいと思います。
まずは、昨年を振り返ってご挨拶とさせていただきます。
病院機能評価について
平成17年に初めて病院機能評価を受審することでようやく組織としての病院になり、現代の病院にもとめられる水準が職員にも理解されるようになりました。それから5年、その間さらに改善してまいりましたから、今回の病院機能評価受審につきましては自信をもっておりました。無事取得できました事に感謝いたします。
三重県精神科医療懇話会について
これについては日頃からスタッフが院内学会、研究会、さらに全国学会などで沢山のプレゼンテーションを行っておりますので、多くの話題が出せると思っておりました。そしてその通り多数の発表をさせていただきました。おそらく日常的にこれだけの活動を、持続的に行っている病院もそう多くはないと思います。
当事者の皆様との協働について
11月に開催いたしました「こころしっとこ祭」におきましては、病院スタッフとのクロストークやピアサポーターの病院実習、家族による家族相談など、懸案事項であったものがようやく実現しました。これもおそらく全国でまれなことと思います。多くの病院はまだ内部に入られることに警戒心を抱いております。しかしわたしはもはやそういう時代ではない、当事者の批判と期待にまっすぐに向き合って病院運営や臨床を行うことこそ病院の発展につながると思います。いかに病院が頼りにされ、期待されているか、当事者の皆様と話してみれば痛いほどそのことが伝わってきます。
今後こうした取組が日常的になっていくものと思われますので、スタッフ一同当事者の皆様との協働に十分に留意して取り組んでいきたいと思います。
県立病院の今後について
志摩病院の指定管理者制への移行が確定しました。総合医療センターの特定独法化も可能性があるようです。いずれにしろ平成24年度からはこれまでひとくくりのなかでやってきた県立病院事業が解体されます。その中で生き残っていくためにはさらに引き締まった組織体質、どこにも負けない臨床力が要求されます。
昨年制定した病院の基本理念、基本方針にはこのような思いが込められております。病院が生き残っていく為の方向性・指針が示されているものです。職員一同、時々にその解説版に目を通し、行動の指針としてほしいと思います。
病院機能再編と社会復帰ビジョン
差し迫った懸案事項として考えており、病院機能のなにを縮小し、なにを膨らますかといった視点で意思決定したいと思っております。つまりは明日の精神科医療をにらんだものでなければならないと思っております。各セクションのエゴ的なものを捨て、病院全体での視野で見ることや、職員ひとり一人の取組が大切になってきます。
最後になりますが、今年も闘志をこめて和気あいあいとやっていきたいと思います。昨年末、各セクション長からのマネジメントシート中間報告を聞いておりまして、各々制約のあるなか可能なチャレンジをしていただいていることに感動しました。また職員のひとりひとりが病院の宝であるという思いをさらに強くしました。病院はどのセクション、どの人が欠けても成立しません。新年さらに団結を強くし、各々が充実した年にしていくことを祈念したいと思います。どうかよろしくお願いします。
職員一同がそうした気持ちを持ちながら頑張っていただくことをお願いし、新年の挨拶とさせて頂きます。
平成23年1月4日
院 長
