関西圏営業戦略の改定について
1 改定の必要性
関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県の2府4県)については、人口が2,062万人
と全国比で16.3%を占め、域内総生産は約81兆円と日本のGDPの16.4%に達しています。また、国際博覧会
の誘致活動の活発化といった新たな動きなど、ポテンシャルの高まりを予感させる社会経済情勢の変化が起
こっており、三重県にとって、「観光誘客」「食の販路拡大」の取組を行うにあたり非常に重要な地域と言え
ます。
平成26年3月の関西圏営業戦略の策定から3年が経過し、伊勢志摩サミットの開催など新たな社会経済情勢
の変化も生じていることから、3年間の営業活動の成果・課題を踏まえつつ、より効果的な営業活動を展開し
ていくために、関西圏営業戦略をH29年10月に改定しました。
2 関西圏営業戦略の位置づけ
関西圏営業戦略(改定版)は、関西圏における三重の魅力・認知度の向上を目的として、関西圏における営
業展開の「基本的な考え方」と「具体的な取組」をとりまとめたものです。
今般の改定にあたっては、「みえ県民力ビジョン第二次行動計画」をはじめ、「三重県営業本部重点取
組」、「三重県観光振興基本計画」、「みえ食の産業振興ビジョン」、「みえ国際展開の基本方針」、「三重
まるごと自然体験構想」、「三重県広聴広報アクションプラン(改定版)」など各部局が策定する個別計画を
踏まえ、関西圏での営業活動の基本的な方向性を示すとともに、2017年度(平成29年度)から2019年度(平
成31年度)における関西事務所の新たな行動計画として位置づけました。その趣旨を明確に伝えるため、副題
に「~関西圏アクションプラン(H29~31)~」の名称を新たに設けました。
3 営業活動の展開の基本的な方向性
現行の関西圏営業戦略における営業展開の柱である「効果的な情報発信」、「観光誘客」、「食の販路拡
大」、「多様なネットワークの充実・強化」については、営業活動を展開するにあたっての重要な基軸である
ことから、今回の改定においても、その柱については堅持したうえで、新たなフレームワークとして再整理し
ました。
『レッツ チャレンジ “関西”!』(未来に向け、ともに関西圏で挑みましょう!)
今回、関西圏営業戦略の改定にあたって、その思いやめざすべき方向性について、県関係課や県内市町・団
体、事業者の皆さんと広く共有し、連携した営業活動につなげていくため、上記のとおり、キャッチフレーズ
を設定しました。
(2)『目標と検証評価』の設定
【目標】関西圏での企業などと連携した「三重の認知度向上」に向けて取り組んだ実践数(累計)
平成28年度~平成31年度 累計530件
関西圏において、「情報発信の強化」、「観光誘客」、「食の販路拡大」の3つの柱のもとで取り組んだそ
れぞれの営業活動の件数を合算したものを本戦略の活動指標として新しく設定しました。
検証評価については、毎年度の「成果レポート」にあわせて検証・評価(定量的評価)します。また、県内市
町・団体等の意見や要望を聴取する機会として、三重県営業本部担当課の地域別懇談会などを活用し、検証・
評価(定性的評価)します。
(3)営業展開の柱ごとの主な取組
◎戦略的な営業活動の展開
①『情報発信の強化』
・SNSでの情報発信の活性化
・マスコミキャラバンの実施
・プレスツアーの実施
・インフォメーションブースの効果的な活用
・県の主要な施策の積極的な情報発信(U・Iターン就職の支援、移住・定住の促進、企業誘致の推
進、四日市港の利活用 他) など
②『観光誘客』
・複合的な観光誘客の取組への展開
・インバウンド・MICEの誘致
・関西圏の旅行事業者への営業活動
・広域連携組織と連携した取組の展開
・教育旅行の誘致活動
・みえ食旅パスポートの発給促進 など
③『食の販路拡大』
・県産食材をPRするフェアの実施
・食のプロへの情報発信と商談会への案内
・県内生産者ツアーの実施 など
◎営業活動の展開を支える柱
④『多様なネットワークの充実・強化』
・関西圏のマスメディアへの営業活動の展開
・「三重の応援団」等と連携した取組の推進
・関西圏の経済団体との連携の充実・強化
・県人会等との連携の充実・強化
・関西圏の大学との連携の充実・強化
・在阪の総領事館等、関西TIC、他県在阪事務所との交流促進 など