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ノロウイルス(SRSV)とは?

平成9年5月に改正された食品衛生法関係法令において、食中毒病因物質に「小型球形ウイルス」が追加されました。さらに、平成15年8月の法改正において、病因物質名が「小型球形ウイルス」から「ノロウイルス」に変更されています。

SRSVは Small Round Structured Virus の略で、電子顕微鏡で観察したときの形態的な特徴が、小型(Small)で球形(Round)の構造をした(Structured)ウイルス(Virus)であることから小型球形ウイルスと呼ばれています。

大きさは直径約30ナノメートル(3×10-8メートル)の球形で、エンベロープ(皮膜)を持たず、タンパク質に包まれた粒子内に一本鎖のRNAの遺伝子があります。

現在は、遺伝子学的な分類によりノロウイルスNorovirusと呼ばれています(以前はノーウォーク様ウイルス "Norwalk-like viruses"と呼称)。

ノロウイルス(SRSV)は、経口感染により、ヒトに嘔吐や下痢などの胃腸炎症状を引き起こすウイルスです。ヒトの胃腸炎の原因となるウイルスは他にもたくさんありますが、それらは主に乳児から幼児までの低年齢層に胃腸炎を起こします。

ノロウイルス(SRSV)は、乳幼児からお年寄りまで、幅広い年齢層で感染・発症するため、集団発生を起こしやすく、特に用心が必要です。

症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛が多く、下痢は激しい水様便が数回続いたりします。頭痛、発熱、咽頭痛などの風邪に似た症状も見られる場合がありますが、インフルエンザウイルスなどに比べると発熱の程度は低くなっています。症状の持続時間は数時間から数日で、多くは治療しなくても1〜2日で回復します。幼児や病弱な方はまれに重症化することがあります。

潜伏期間はウイルスを取り込んでから1〜2日(38時間前後)となっています。ノロウイルス(SRSV)はヒトの腸管内で増殖し、発症後数日間は糞便中に排出されるため、二次感染の原因となっています。

予防方法

  1. ノロウイルス(SRSV)は食品の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱を行えば、感染性はなくなるとされています。カキ内部まで十分加熱してください。
    ※ノロウイルスの失活化の温度と時間については、現時点においてこのウイルスを培養細胞で増やす手法が確立していないため、正確な数値はありません。これまで75℃、15秒で失活するとしてきましたが、厚生労働省の見解が上記のとおりとなりましたので記載内容を変更しました。
  2. 水温が10℃を切ると、カキの活性(運動量)が下がり、ノロウイルス(SRSV)をカキの体外に排出しにくくなります。
    水温の低くなる1〜2月は特に注意が必要です。
  3. ノロウイルス(SRSV)は、ヒトの腸管から排出されます。用便後は特に手洗いをしっかりするようにしてください。
  4. カキなどの二枚貝を触った手で他の食品や触ると二次汚染する可能性があります。カキなどを触った後は手洗いをしっかりしましょう。
  5. 不安な方や幼児・お年寄り・体調が優れない場合などはカキの生食を避け、十分に加熱調理して食べるようにしてください。

リンク

ノロウイルス食中毒の予防に関するQ&A(厚生労働省)
病原微生物検出情報2003.12(国立感染症研究所感染症情報センター)
Respiratory and Enteric Viruses Branch(米国疫病対策予防センター)
感染性胃腸炎(三重県感染症情報センター)
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