1 趣旨
先進的な農業ビジネスを展開する雇用力を持った農業法人等の育成に向けて、異業種との連携等を積極的
に進め、農業ビジネスの起業家、農業法人のビジネスマネージャーおよび農業を核とした地域イノベータ
ーなどを目指す若き農業人材を発掘し、育成していくため、県農業大学校に「みえ農業版MBA養成塾」設
置しました。そのカリキュラムの一つである「雇用型インターンシップ」を実施する農業法人等を募集
します。
2 対象農業法人等の業務内容
「みえ農業版MBA養成塾」において「雇用型インターンシップ受入環境の拡充・整備」の受託者(以下、
受託者という。)が実施するヒアリング等の業務に協力して、自らの雇用型インターンシッププログラム
(以下、プログラムという。)の開発を行います。
受託者が行うプログラム開発の内容は以下のとおり。
(このプログラム開発に御協力いただきます)
(1) 雇用型インターンシッププログラム開発
対象農業法人において、必要な専門家を派遣してヒアリング等を行うことにより、既存のOJT
プログラムの現状を整理し、「みえ農業版MBA養成塾」で想定する育成目標を反映し、対象農業法人等
の経営の特性を活かしたプログラムを開発する。
ア 想定被研修者
・大学、短大、農業大学校および専門学校卒程度の能力を有するもの又は、社会人経験を有するもの
イ 研修後の育成人材のイメージ
・農業ビジネス起業家
研修終了後、5年程度を目途に農業経営を垂直立ち上げし、新たに農業ビジネスの起業を目指すもの
・農業法人のビジネスマネージャー
研修終了後、5年程度を目途に、社員として農業法人の経営全体の管理やビジネス展開を支えるもの
・農業法人のフィールドマネージャー
研修終了後、5年程度を目途に、生産労務等の農場管理全般を行うもの
・農業を核とした地域イノベーター
研修終了後、5年程度を目途に農業経営を垂直立ち上げし、地域の人々と連携して地域の活性化に資する
新たなビジネスの展開を目指すもの
ウ 開発プログラムのパターン
・対象農業法人毎に下記の3パターンを作成し、例えば農業未経験者であれば、①、②、③を組み合わせて
3年間のプロプラムや、農業の知識がある者であれば、②と③を組み合わせた2年間のプログラム等、パタ
ーンを組み合わせて利用可能なものとなるようにすること。
①農業未経験者の育成(農業生産技術について理解し、農作業を早期に習熟、実践できるレベルにまで
到達させる)
②農業業法人のフィールドマネージャーを育成
③地域イノベーター、農業ビジネス起業家、ビジネスマネージャー等を育成
・パターン毎の研修期間:研修期間を全体で2~3年と想定して、①、②、③を組み合わせて実施できるよ
うに設定する。
・年間研修時間:1,500時間
・週単位でOJT内容(習得スキル、到達目標など)を明示するものとし、習得スキルの内容には、技術面
のほか次に示す経営面での視点を入れたものとすること
視点 内容例
経営管理 経営戦略の作成、資金調達、人材の活用法
マーケティング 商品開発、価格設定、販路開拓、広告・宣伝、海外戦略、6次産業化
労務管理 就業規則の作成、賃金管理、福利厚生、社会保険、安全配慮、メンタルヘルス
財務管理 財務諸表の作成、簿記の記帳、資金管理、税務申告の手続
・複数事業者に出向しての研修を考慮したものとする
エ その他
・対象農業法人等毎に育成する人材像を明確にすること
・開発したプログラムを対象農業法人等毎に簡易に紹介する資料を作成すること。
3 募集要件
本業務に係る応募者は、三重県内で営農し、常時雇用を持つ農業者、農業法人とします。なお、応募者は
以下に掲げる要件を全て満たすものとします。
(1)若き農業人材を育成する意欲があり、農産物の販路拡大や高付加価値化高品質安定多収生産に取り
組むなど経営改善に取り組んでいること。又は人材育成を事業目的に掲げていること。
(2)本業務に係る事務について、適切な管理体制及び処理能力を有し、受託者と連携して取り組むこと。
(3)雇用型インターンシッププログラム開発後も「みえ農業版MBA養成塾」の運営に協力すること
4 採択件数
3件(予定)
(想定作目:畜産、茶、水田作物)
5 募集期間と応募方法
(1)募集期間
平成30年7月2日(月)~7月24日(火)15時必着
(2)応募方法
応募書(様式1号)を、持参又は郵送により提出してください。FAXによる提出は受付けることができま
せんのでご了承ください。郵送された場合は、書類が届いているか電話でご確認下さい。
なお、持参の場合の受付時間は、平日の8時30分から17時15分までです。
※提出していただいた書類はお返しできませんのでご了承ください。
※採択者の書類については、受託者と共有しますのでご了承ください。
6 審査方法
(1)提出いただきました応募書類に基づき、「雇用型インターンシップの受入環境拡充・整備業務に係る
対象農業法人等選定委員会」(以下、選定委員会という。)において書類審査のうえ、候補者を3者選
考します。
(2)書類審査に先立ち、応募いただいた内容等について、電話等で確認をさせていただくほか、現地等
においてヒアリングをさせていただく場合があります。
7 審査基準
選定委員会において、雇用状況及び研修生の受入実績、農業ビジネスの展開方向、農業ビジネスを展開す
る上で必要な人材育成の考え方、新規雇用者及び研修生の指導体制、農業大学校と連携した農業ビジネス
人材育成の考え方について審査を行います。
8 選考結果
選考結果は、すべての応募者に対して、文書にてお知らせいたします。
9 事業の実施について
当事業の業務全般は、別途実施される「雇用型インターンシップの受入環境拡充・整備業務」受託者に
委託して実施します。