魚派人間

魚派人間

一日一魚で登場した“魚派”のみなさんをご紹介!!

良栄丸 長野規一さんの写真  良栄丸の長野さんはすごい!いつもたった一人でマグロの延縄に出かける。黒潮(長野さんは本潮という)に沿ってマグロを追い、一人で縄を張り、一人で獲物を揚げる。一度に百本を超すビンナガやキハダ、メバチ、ときにはクロマグロを水揚げすることもある。年齢はおそらく62歳ぐらいだと思うが大したものである。
 また、マグロがだめなとき、途中、立派なアカハタ(尾鷲ではアカゴロと呼ぶ)を何十匹と釣っては活けで水揚げし、私を驚かす。永年の経験からアカハタの棲む場所が解っているのだろう。
 もう一つ感心するのは、釣ったマグロを必ず尾鷲の魚市場に水揚げすることである。勝浦などに持って行けば高値になるかもしれないが、必ず尾鷲に揚げるのである。それほど尾鷲を愛して止まないのであろう。
 何年と尾鷲の魚市場を見て来て、私の最も尊敬する漁師さんである。いつまでも元気な姿を見せてもらいたいものである。
 ちなみに長野さんは、マグロのシーズンを終え、今はカツオ漁に専念しているのである。あなたが今日食べたカツオは長野さんが釣ったものかも・・・・。
魚派 No.3

良栄丸 長野 規一 さん

 私の釣りの師匠であり、魚の名前や食べ方などもろもろの魚に関する私の疑問に答えてくれる先生でもある。とにかく尾鷲の海、瀬を熟知しているし、どこに行けばどの魚が釣れるか頭の中にすべてインプットされている。イサキ、タイ釣りは得意中の得意であるが、その釣り方は天才的である。船の操り、山の立て方、棚のとり方、潮の流れの読み方など、一緒の船に乗っているとほれぼれとするのである。
 また、仕掛けに関しても独特の理論を持っており、本職の漁師が教えを乞うほどである。さらに夏のタコ釣り、冬のナマコ採りも名人である。短時間に大漁をし、幸運にも私は家に居ながら夏のタコ、冬のナマコにありつけるという恩恵に浴しているのである。また、ナマコを採ってはコノワタを自分で作ったり、ウツボを採っては干物を作ったり、釣りとともに食べるほうでもこの地方で言うところの“才がある”のである。
 何でも彼の父は伝説の名人であり、その父から漁を習ったらしい。
鳥飼 美道 さん
魚派 No.2
鳥飼 美道 さん
橋本 もん さん  「今月の魚派人間」巻頭を飾るのはこの人をおいてあるまい。
 橋本もんさん。90歳。現役ばりばりの「イタダキさん」である。魚市場で仕入れた魚を行商する女性である。昔は魚を頭に乗せて運んでいた。だから「イタダキさん」と呼ぶ。今はリヤカーや車で運ぶ。
 もんさんは、毎朝5時に起き、6時30分ごろには市場に行く。そこで魚を競り落とし、9時過ぎから10数軒のお得意さんを順番に回り、魚を行商する。すこぶる元気である。「わたしは、魚しか食べんの。野菜やったらほうれん草のおひたしぐらい。朝、昼、晩魚ばっか。」。なんと元気の源は魚だったのである。うそではありません。疑うんであれば、朝7時ごろ魚市場でチャーミングなもんさんに確かめて!
魚派 No.1
橋本 もん さん
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