緑につつまれた暮らしいきいき情報文化交流都市圏・伊賀の国
伊賀地域は、第二名神高速道路、関西国際空港、びわこ空港、リニア中央新幹線等の活用により、広域交通の重要な結節機能を担う地域であり、さらに西日本国土軸と太平洋新国土軸に近接していることから、これらを結ぶことにより代替性が確保でき、また、紀伊半島、伊賀地域、滋賀、福井が連携することにより、東西軸と南北軸が交わり中部・近畿、日本海・太平洋を含む広域的な交流の場として、新たな国土発展に寄与する地域として期待できます。
また、古来より「伊賀の国」として、京都・奈良・大阪・滋賀等多様な地域と文化経済交流を行ってきた地域であり、さらに室生赤目青山国定公園など豊かな自然を有しているほか、松尾芭蕉・観阿弥などの歴史的・学術的に貴重な人物の輩出、伊賀焼・伊賀くみひもなど伝統的工芸品の産地であることから、伊賀地域の有する自然・文化歴史的資源等を活用して、多様な交流活動を推進している地域です。
今後は、こうした本地域の発展ポテンシャルを踏まえて、医療・福祉や生活環境諸施設の整備等による快適な生活空間の創出を基本として、新たな中心核となる上野新都市、上野市南部丘陵地とそれと連携する上野市街地・名張市街地等の都市集積、高等教育機関の誘致、名阪国道などを活かした魅力ある就業の場、地域の有する自然・文化資源などを活用することで、「職・住・遊・学」の調和した一体性のある地域形成を図ります。
さらに、本地域の魅力をより一層高めるために、京阪神都市圏や滋賀、福井及び県内などの連携強化を図り、交通・情報ネットワーク体系の整備により、県土の均衡ある発展と国土形成に寄与する新たな核として機能することを目指すこととします。長期的には、本地域の自立的発展を遂げたうえで、一つの交流拠点核として機能する「伊賀の国・30万交流都市圏」の形成を目指すこととします。