三重県・三重大学連携「新博物館シンポジウム」を開催しました
日 時 平成23年11月19日(土曜日)13:30〜16:30
場 所 四日市市総合会館8階視聴覚センター視聴覚室
テーマ 三重の近代史から地域の明日を探る
内 容
基調講演 田川市石炭・歴史博物館 館長 安蘇龍生さん
「世界記憶遺産山本作兵衛炭鉱記録画について〜田川市石炭・歴史博物館の取組〜」
問題提起 三重大学大学院工学研究科建築学専攻教授 菅原洋一さん
「地域の価値を明日に伝える」
事例報告 @三重県史編さん専門員・三重大学附属図書館研究開発室客員教授
吉村利男さん
「三重の近代史から地域の資産を考える―明治期の博覧会関係文書から―」
A三重県立博物館サポートスタッフ民俗グループメンバー 木下辻松さん
「博物館に関わる市民や県民の立場からの取組
―三重の軽便鉄道 廃線の痕跡調査―」
B建築家・四日市まちかど博物館推進委員代表 久安典之さん
「四日市市で地域資産を活用する取組み―たいせつなつながり―」
パネルディスカッション・意見交換
パネル展示
11月19日(土曜日)、「三重の近代史から地域の明日を探る」をテーマに、シンポジウムを開催し、107名の方にご参加いただきました。
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【基調講演】
山本作兵衛炭坑記録画の世界記憶遺産への日本初登録に尽力された安蘇龍生館長をお迎えし、基調講演をいただきました。山本作兵衛資料が世界記憶遺産に登録されるにあたって田川市石炭・歴史博物館が福岡県立大学とともに行った取組や今後の展望についてお話しいただきました。
※写真1・安蘇館長の基調講演
【問題提起】
「地域の価値を明日に伝える」というテーマで、菅原洋一さんに問題提起をしていただきました。三重県の中で、近代産業の進展が最も著しい四日市市で地域の価値を再認識し、明日の地域づくりにつなげることの大切さについて話していただきました。
【事例報告】
まず、吉村利男さんより事例報告をしていただきました。三重県史編さんに携わった立場から、三重県、特に四日市地域の近代史とそれに関わる地域資産について紹介いただくとともに、新博物館が公文書館機能を持つことの意義についてお話しいただきました。
次に、木下辻松さんより事例報告をしていただきました。三重県立博物館を拠点に活動するサポートスタッフのグループの1つである民俗グループが、博物館の資料や書籍を使い、現地調査や聞き取りを中心にして県内の軽便鉄道を調査研究し、報告書を刊行した取組について紹介していただきました。
最後に、久安典之さんより事例報告をしていただきました。市民活動によるまちづくりについて深く関わっておられる立場から、地元四日市地域のまちかど博物館の活動や地域の資産の活用についての取組などをご紹介いただきました。特に、人と人とのつながりや、地域とまちかど博物館とのつながり、より広い地域と県立博物館とのつながりなど、地域資産を介したつながりが大切であることをお話しいただきました。
【パネルディスカッション】
菅原洋一さんをコーディネーターに、安蘇龍生さんと吉村利男さん、木下辻松さん、久安典之さんをパネラーに迎え、「地域の価値を明日に伝える」というテーマでパネルディスカッションや会場との意見交換を行いました。その中で、久安さんが事例報告でおっしゃったように、博物館を媒体にして人や機関、活動がつながること、その結果新しいものができていくことなど、つながりの大切さについて話し合いました。また、博物館が展示や保存だけでなく地域の人に刺激を与え役に立つ材料を提供する役割を果たすことや、博物館が地域に出て行って地域の人と一緒に活動することの大切さ、地域の人と創っていく県民が主体となる博物館を目指す意義について議論しました。
※写真2・パネルディスカッションの様子
【パネル展示】
- 世界記憶遺産 山本作兵衛炭坑記録画、福岡県田川市石炭・歴史博物館
- 明治期県庁文書からみた四日市
- サポートスタッフ民俗グループの取組
- 四日市市まちかど博物館について
- 四日市市立博物館所蔵資料からみた近代四日市
- 三重県・三重大学との連携の取組について
- 三重の新県立博物館をつくっています!
※写真3・パネル展示の様子
【アンケートより】
・「つながり」が大切だということがよく理解できた。まちかど博物館だけのつながりだけではなく、
各地域にある資料館等ともつながっていくのがよいのではないか。
・資料を所有している地元市民が気付かない価値が資料に眠っている。外部から気付かされるこ
とが保存に結びついてゆくこともあるという点に興味を覚えました。
・お宝(地域の文化や資料)は人それぞれに活用し、個人の成長や成功につなげていけるが、そ
のお宝を保存・整理・活用のお助けをする博物館の機能がなければそのようなことはできない。
などのご意見をいただきました。
