平成29年度第3回三重県教員育成協議会を開催しました。会議の概要は以下のとおりでした。
1 日時 平成30年2月5日(月) 10:00から12:00まで
2 場所 三重県農協会館(JA三重ビル)5階 大会議室
3 出席者 三重県教員育成協議会 委員11名
4 概要
①校長及び教員としての資質の向上に関する指標(最終案)について
②その他
【主な意見】
①校長及び教員としての資質の向上に関する指標(最終案)について
・指標はこれまでの協議会で出された意見や審議内容を反映し、整理されており、概ねよくできてい
る。全体の流れとしては、構成や内容もよいのではないか。
・本県は、外国人児童生徒の在籍率が全国的にも高いことから、三重に生まれ育った児童生徒だけでな
く、外国につながる児童生徒についての視点が大切である。教職着任時に「多文化共生についての理
解」という表現を入れてはどうか。
・特別な支援を要する児童生徒への対応の中で、インクルーシブ教育の視点に立ち、「共に学ぶ」とい
う表現を入れてはどうか。
・「ワーク・ライフ・バランス」の中で、教員が若い時から適正な勤務時間について意識するという表
現を入れてはどうか。
・管理職版の指標について、職階をまとめて「教育管理職」と示してはどうか。教頭の役割をよりわか
りやすく示すために、教頭の役割に「学校経営の視点で」という表現を加えてはどうか。
・全ての職業の中で、働き方改革が最も難しいのは教員だと思う。
残業を減らしたり、効率化を図ったりするなど、「マイナスからゼロにする改善」は得意でも、空い
た時間を有効に使い、充実させる、「プラスに変える改革」は不得意なのではないか。
・「教職着任時」の姿が大学のカリキュラムの課題となる。
・外国人児童生徒の教育にもう少し触れてはどうか。
・大学としてどのように学生に周知し、シラバスに落としこんでいくかが課題である。
・管理職の立場としては、教員特有の時間の使い方や、いつ起きるかわからない課題がある中で未然防
止に努める等、仕組みや人的な支援が必要だと感じている。
・指標に示した資質能力をそれぞれの研修講座の中で確実に身に付けることができるよう研修計画を構
築していきたい。
②その他(指標の周知・活用について)
・教職着任時の姿が具体的に示されたことで、大学のカリキュラムの中で取り入れていかなければなら
ない要素がいくつかあることがわかった。県教委と大学との連携については、例えば、教職志望の学
生向けに指標の内容や県が求める教員像について講義をしてもらえたらと思う。
・指標と大学のカリキュラムとの対応表を作り、協議会のような場で審議してもらい、足りない部分に
ついては新たなカリキュラムを設ける等したい。
・保護者や学校運営協議会等への周知が必要である。また、市町単独で実施している研修を、周りの市
町を巻き込み、地域ごとにまとまって合同で研修を実施することも検討したい。
・指標を策定した趣旨や内容についての理解を深めていただけるような周知をしてほしい。