平成20年度三重県獣医師職員インターンシップ事業を行いました。
平成20年8月18日から26日にかけて、平成20年度三重県獣医師職員インターンシップ事業が実施されました。ここでは、中央家畜保健衛生所が受け持ちました25日、26日両日の様子をご紹介します。
研修期間中には、予定した研修内容以外にへい死豚の病性鑑定やBSE検査用の死亡牛搬入があり、獣医師の卵として大学に通う参加者の皆さんに家畜保健衛生所の日常業務を実際に体験していただくことになりました。その反面、予定の研修をこなすためスケジュールが過密になりましたが、参加された皆さんのご協力のもと、実り多い研修を行うことができたと思います。
研修参加者の皆さん、どうもお疲れ様でした。
参加者
獣医課程大学生6名(内訳:宮崎大学3、北里大学2、鳥取大学1)
スケジュール
8月25日(月曜、研修終了17時15分)
| 時間 | 研修内容 | 研修場所 | ||
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8時30分 |
開講式、家畜保健衛生所の紹介と作業服着替え | 小会議室 | ||
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9時30分 |
公用車で移動、畜産農家における本日の業務内容説明 | |||
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10時0分 |
乳牛結核病検査(ツベルクリン検査)及びブルセラ病検査並びにヨーネ病検査用採血 | 津市内酪農家(1牧場) | ||
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11時0分 |
公用車で移動 | |||
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11時30分 |
血液検査実習:血清の分離、ブルセラ病血清凝集反応検査 | 総合検査室 | ||
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12時15分 |
昼食 |
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13時15分 |
家畜保健衛生所概要と関係法令講義 | 小会議室 | ||
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14時15分 |
死亡牛BSE検査用材料採材見学 | 解剖室 | ||
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15時0分 |
細菌検査実習:最小発育阻止濃度試験 ウィルス検査実習:発育鶏卵接種試験 |
細菌検査室 ウィルス検査室 |
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16時30分 |
細菌検査講義 | 小会議室 | ||
8月26日(火曜 、研修終了16時0分)
| 時間 | 研修内容 | 研修場所 | ||
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8時30分 |
研修内容説明、作業服着替え | 小会議室 | ||
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9時0分 |
病性鑑定実習:へい死豚の解剖検査並びに検査材料の採取作業を見学した後、採取されたと沫標本等の染色と鏡検を実習 | 解剖室、総合検査室 | ||
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10時30分 |
生化学検査実習:動物用医薬品品質確保検査並びに高速液体クロマトグラフの操作を見学 | 生化学検査室 | ||
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12時15分 |
昼食 |
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13時0分 |
細菌、ウイルス検査実習:前日に実施した試験の判定 BSEエライザ検査見学 3名づつ2班に別かれて実施 |
総合検査室、第2総合検査室 | ||
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15時15分 |
意見交換会と閉講式 | 小会議室 | ||
各研修の様子
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開講式 |
乳牛結核病検査(ツベルクリン検査)の説明 |
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ブルセラ病血清凝集反応検査 |
家畜保健衛生所概要と関係法令講義 |
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細菌検査実習:最小発育阻止濃度試験 |
ウィルス検査実習:発育鶏卵接種試験 |
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病性鑑定実習:へい死豚の解剖検査 |
生化学検査実習:動物用医薬品品質確保検査 |
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病理実習:顕微鏡検査 |
病理実習:特殊染色 |
参加者の感想(抜粋)
各日の研修終了後に参加者の皆さんから提出してもらった感想から、それぞれ印象的な部分を抜粋させていただきました。
生化学検査で、何が行われているのか全く予想できなかったので、実際に見学させていただいて良かった。動物用医薬品等の品質検査も家畜保健衛生所の仕事に含まれるのが意外だった。また、病理検査実習では、特殊染色であるPAS染色とPTAH染色を行った。今までHE染色ぐらいしか見たことがなかったので、特殊染色を体験できて良かった。途中で見学させていただいた死亡豚の解剖は見学は短時間であったが非常に印象に残った。大学では牛、馬、犬の解剖しかやっていないので、初めて豚の解剖を見られて良かった。解剖の見学は今後も続けていって欲しいと思った。(Nさん:鳥取大学)
家畜保健衛生所のような県の検査機関では、検査材料が農家などから届けられ、一日中ずっと検査ばかりしているようなイメージがあったので、直接農家に出向いて採血をしてくるというのは意外だった。また、一日に一人で何十頭も採血する事もあると聞いて体力をつけることも大切なのかも、と思った。(Tさん:北里大学)
学校の実習でも、サルモネラや大腸菌の性状試験やウイルスの鶏卵接種をやったことがあったが、いまいちその意義や目的がはっきり分からないままでした。今回、実際に現場で使われているのを見て、それをしっかり理解することができました。BSEエライザ検査は、もう少し詳しく見てみたかったです。病理学的検査や細菌学的検査、BSE検査などは食肉衛生検査所でも行われていたので、同じ事をやっているのかなと思っていましたが、動物側にいる家保と人側にいる食検では検査の背景にあるものが違うんだなと言うことを感じました。(Mさん:北里大学)
病理検査実習では、通常のHE染色をすることはよくありましたが、PAS染色とPTAH染色は染色の目的等を聞いているだけで自分で染色を行ったことは無かったので、染色液の特徴や手技などをいろいろ学べたと思います。生化学検査実習の液体クロマトグラフィーについては、何度か説明を聞いたことが有りましたが、今回していただいた説明が一番わかりやすく、結果を見ることによりさらに理解できました。豚の解剖は、運良く見学できたのはとても良かったのですが、可能であれば採材の方法や著明な肉眼所見があればその部位などを見せていただきたかったです。(Iさん:宮崎大学)
家畜保健衛生所の仕事はフィールドと直結しているし、防疫という点では未来の畜産に影響するので、おもしろいと思った。実際に伝染病が見つかったときには、自分たちの行動で多くの命が左右されるので、重大な責任のある仕事だと思った。検査実習では、尿膜腔接種や細菌培養などの実技をさせてもらえて楽しかった。その検査に関連した疾病や国の事業なども聞けて勉強になった。(Kさん:宮崎大学)
畜産物の生産段階にもHACCPが導入されようとしているというのが驚きでした。それを定着させるためにも認証制度をつくって登録を推進するなど、積極的に衛生管理の定着を図ることも重要なんだと分かりました。家保の仕事は死亡家畜の病気を分析する事かと思っていたのですが、病気を未然に防ぐことや、様々な感染症、薬品などのモニタリング、衛生管理など、防疫という観点がつよいことが分かりました。(Hさん:宮崎大学)
以上