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平成28年06月04日

三重県では「絶滅」していた昆虫「ハマベゾウムシ」約60年ぶりに再発見!

三重県総合博物館(MieMu)では、県内でおよそ60年ぶりに再発見された昆虫「ハマベゾウムシ」の標本を展示します。
「ハマベゾウムシ」は1956年に三重で最初に見つかって新種として命名されたものの、1958年を最後に姿を消し三重県レッドデータブック2005から絶滅種とされていましたが、先月5月15日に地域の個人昆虫研究家によって再発見され、三重県総合博物館(MieMu)へ持ち込まれました。個人昆虫研究家による今回の発見は、三重の生物多様性の解明に貢献する貴重なものです。今回は、60年前に確認された際の標本とあわせて展示しますので、ぜひこの機会にご覧ください。
1 実施概要
  期間:平成28年6月4日(土)から7月31日(日)まで 
  休館日:6月6日(月)、13(月)、20(月)、27(月)、7月4日(月)、11日(月)、
19日(火)、25日(月)
  時間:午前9時から午後7時まで  
  会場:三重県総合博物館(MieMu)3階学習交流スペース
    (津市一身田上津部田3060)
  観覧料:無料

2 展示内容
  展示資料:再発見された「ハマベゾウムシ(コウチュウ目ゾウムシ科)」4個体
  概要:三重県内において約60年ぶりに再発見された標本を展示します。今回は、当館が所蔵し
     ている60年前に確認された際の標本とあわせて展示します。
  発見者:乙部 宏(おとべ ひろし)さん
      (津市在住、三重昆虫談話会、日本甲虫学会会員)
   三重県レッドデータブック2015の執筆者のお一人で、普段から様々な自然史情報を博
        物館にご提供いただいています。

3 発見までの経緯
   平成27年7月に知多半島(愛知県知多郡)で約60年ぶりに発見されたため、三重県内でも発見の
   可能性があるとして平成28年2月から乙部さんが調査をされたところ、先月5月15日に発見され
   ました。

4 発見から考えられること
  ・ハマベゾウムシは浜に打ち上げられたアマモのみを餌とするため、海中のアマモの藻場が回復してき
   ている可能性が考えられます。

【参考1】ハマベゾウムシについて
  ・体長約5mm程度の小さな昆虫で、浜辺に打ち上げられたアマモのみを餌とします。
  ・北海道、本州および九州にしか生息しない日本の固有種で、岩手県、宮城県、千葉県、静岡県、愛知
   県、福岡県、長崎県では絶滅危惧種と指定されています。北海道、京都府でも生息が確認されていま
   すが生息地は局所的です。
  ・1956年に三重県津市阿漕浦海岸で最初に見つかり、新属新種(どのグループにも属さない新しい
   種類)として記載されました。
  ・三重県では1958年から生息が記録されておらず、三重県レッドデータブック2005、2015
   では「絶滅種」として扱われています。

【参考2】三重昆虫談話会
  1956(昭和31)年に創立された、三重県の昆虫について調査研究に努めている地域の個人昆虫研
  究家の集まり(会員数約100名)です。1年に4回の会誌「ひらくら」を発行しています。調査や資
  料の提供を通して、三重県のレッドデータブックにも大きな貢献をされています。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総合博物館 〒514-0061 
津市一身田上津部田3060
電話番号:059-228-2283 
ファクス番号:059-229-8310 
メールアドレス:MieMu@pref.mie.lg.jp 

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