斎宮歴史博物館では、これまで展示の機会がなかった博物館資料の中から、選りすぐった「逸品(いっぴ
ん)」を展示するミニ企画展を開催しています。
平成28年度最後の第4回となる展示では、伊勢神宮との関係が深く、仏教的な色合いをもつ文物である
鉢の形をした須恵器(すえき)を紹介します。
1日時
平成28年12月20日(火)から平成29年1月22日(日)まで
9時30分から17時まで (ただし展示室への入館は16時30分まで)
※博物館の休館日の平成28年12月26日(月)、29日(木)~31日(土)と平成29年1月1
日(日)~3日(火)、10日(火)、16日(月)を除きます。
2場所
斎宮歴史博物館エントランスホール(三重県多気郡明和町竹川503)
3内容
斎宮は伊勢神宮との関係が深いことから、斎宮制度のうえでは仏教的なものを避けていました。仏教に
関わる言葉、たとえば「僧」を「髪長(かみなが)」、「お経」を「染紙(そめがみ)」とわざわざ言
い換える「忌詞(いみことば)」が定められていたほどです。
ところが、史跡斎宮跡の中でも、寺院などで使われ、僧の最低限の持ち物を指す「三衣一鉢」のひとつ
にあたる「瓦鉢(がはつ)」と呼ばれる須恵器の鉢がしばしば出土します。本来は相いれないはずの斎宮
と仏教の知られざる一面を紹介します。
展示資料: 須恵器 瓦鉢 1点
※「三衣一鉢」 「さんえいっぱち」(「さんねいっぱつ」とも)と読みます。簡素な生活を送るべき
とされた修行僧が所有することを許された最低限の持ち物で、三種類の衣と托鉢(た
くはつ)などに使う金属や陶器でできた鉢を指します。
4観覧料金
無料(常設展の観覧には別途観覧料が必要です)
5問い合わせ先
斎宮歴史博物館 調査研究課
電話:0596-52-3800(代) FAX:0596-52-3724