斎宮歴史博物館では、発掘調査での新たな発見や研究の成果などをいち早く公開していくために、展示室に発掘速報コーナーを設け、さまざまな展示を行っています。
今回は、史跡の西部で継続して実施している飛鳥(あすか)・奈良(なら)時代の初期斎宮の解明調査にあわせ、奈良時代以前の斎宮を知るための、大きな鍵となると考えられる「瓦」のナゾをご紹介します。
1 展示期間 平成30年4月24日(火) から 9月30日(日) まで(予定)
9時30分から17時00分まで ただし入館は16時30分まで
休館日 月曜日(祝日の場合は除く)・祝日の翌日(土曜日・日曜日を除く)
2 会場 斎宮歴史博物館 展示室Ⅱ 発掘速報コーナー
3 内容 斎宮は、伊勢神宮と深い関係にあり、仏教につながるものをタブー視していたと考えら
れてきました。例えば、平安時代には「僧」を「髪長(かみなが)」、「塔」を「阿
良々岐(あららぎ)」など、仏教を連想する言葉をあえて言い換える規則までありまし
た。しかし、実際に発掘調査を行っていると、奈良時代の仏教寺院との関係がうかがわ
れる瓦片がごく少量ながら出土します。この小さな瓦のかけらたちは、平安時代とは異
なる、奈良時代の斎宮の在り方を示す資料ではないかと、現在注目されています。これ
までに斎宮で出土した主な瓦の破片12点を、これも僧侶に関連があるとみられる奈良
時代の須恵器鉢(すえきはち)とともに、初めて一挙に公開します。
4 主な展示資料 複弁蓮華文軒丸瓦(ふくべんれんげもんのきまるがわら)(第146次調査出土)
単弁蓮華文軒丸瓦(たんべんれんげもんのきまるがわら)(第70-15次調査)
均整唐草文軒平瓦(きんせいからくさもんのきひらがわら)(第30次調査出土)
須恵器鉢(第10次調査出土)など 全13点
5 観覧料 常設展示観覧料が必要になります。
一般340円(260円)・大学生220円(180円)、高校生以下は無料
( )内は団体料金
6 問い合わせ先 斎宮歴史博物館
〒515-0325 三重県多気郡明和町竹川503番地
電話 0596-52-3800(代表) FAX 0596-52-3724