日本脳炎ウイルスは豚の体内で増殖し、蚊(コガタアカイエカ)を媒介して人に感染します。(日本脳炎ウイルスは人から人へは感染しません。)
三重県では、日本脳炎ウイルスの活動状況を把握するため、毎年初夏から初秋にかけて豚の抗体検査を実施しています。(厚生労働省協力事業)
今回、調査した豚の抗体保有率が注意報レベルを超えたため※、感染予防等のため注意喚起いたします。
蚊にさされないように気をつけましょう。特に屋外や豚の多い場所や水田、沼地の周辺(コガタアカイエカが発生する場所)は注意してください。
【日本脳炎の症状】
感染しても症状が現れずに経過する場合がほとんどですが、およそ100人から1,000人に1人程度発病する場合があり、発症した場合20から40%が死亡に至るといわれています。症状が出る場合、6~16日間の潜伏期間後、数日間の高熱、頭痛、嘔吐などが現れ、引き続き、光への過敏症、意識障害、けいれんなどの中枢神経障害を生じます。
【予防接種】
日本脳炎は予防接種により罹患(りかん)リスクを75%から95%減らすことができると言われており、予防接種法に基づく定期接種の対象となっています。
〇第1期(3回)
初回接種(2回):生後6月から生後90月に至るまでの間にある者
追加接種(1回):初回接種終了後6月以上、標準的にはおおむね1年を経過した時期
〇第2期(1回):9歳以上13歳未満の者
【県民の皆さまへ】
1.蚊に刺されないようにしましょう。
・戸外へ出るときは、できる限り長袖、長ズボンを身に着けましょう。
・露出している皮膚には、虫除けスプレーなどを使いましょう。
・網戸を使用しましょう。(コガタアカイエカは「夜間吸血性」です。)
2.蚊の発生を防ぐために、水たまり等をなくしましょう。
3.日本脳炎の定期接種を受けましょう。
4.過労をさけ、十分な睡眠と栄養をとりましょう。