※3月31日の発表から赤字部分を更新しました。
【概要】
(1)年代 30代
(2)性別 男性(日本籍)
(3)居住地 埼玉県
(4)職業 会社員
(5)症状・経過
3月28日(土) 18時頃から38.9℃の発熱、医療機関Aを受診。インフルエンザ陰性。
29日(日) 38.4℃の発熱、呼吸器症状、味覚障害あり、医療機関Aを再受診、同医療機関から
新型コロナウイルス感染の疑いありとして帰国者・接触者相談センター(鈴鹿保健所)
に連絡あり、受診調整により帰国者・接触者外来(医療機関B)を受診し、疑似症とし
てPCR検査のため検体を採取。
30日(月) 16時30分頃、PCR検査により陽性を確認。
県内の感染症指定医療機関に入院。
<現在の症状>
9時42分時点で37.3℃の熱、鼻詰まりあり。咳なし。
嗅覚・味覚異常あり。
(6)行動歴
3月27日(金) 仕事のため、自家用車で同行者と埼玉県から来県。陸上競技の練習会の関係者との懇親
会に参加したあと、鈴鹿市内の宿泊施設「鈴鹿サーキットホテル」に宿泊
28日(土) 朝、同行者は長野県へ公共交通機関で移動
本人は日中、鈴鹿市内で開催された陸上競技の練習会で講師を務める
・本人は、29日~30日は買い物のため一時的に自家用車にて外出したのみ(不特定多数との接触なし)であり、それ以外は宿泊施設内に滞在している。
(7)接触者調査
接触者の方は、陸上競技の練習会の関係者及び参加者(未就学児~成人)が
82名、その他9名が特定されています。91名のうち県内で検体採取、PCR検査を行う方は81名おられ、検査の進捗は以下のとおりです。
人数 | 検査済 | 陰性 | 陽性 | 今後検査予定 |
81名 | 37名 | 36名 | 1名 | 44名 |
なお、他の10名の接触者については、所在される地域を所管する他都道府県の保健所に依頼しており、検査等の対応をしていただいています。
このほか、調査を進めるなかで新たに把握した接触者が18名おり、うち10名についてすでに検査を実施
し、すべて陰性でした。
また、念のため、医療機関Aの関係者6名も検査を行い、結果は全員が陰性でした。
(8)その他
・滞在先の宿泊施設「鈴鹿サーキットホテル」については、保健所との協議のうえ、4月2日までに、以下の
とおり必要な措置を講じています。なお、ホテル関係者については、保健所の調査の結果、濃厚接触者に該
当する方はいませんでした。
①県内10例目患者の宿泊が判明した後、直ちに同棟の他の宿泊客に説明し、棟を移動していただき、棟全
体を閉鎖
②宿泊された部屋について、保健所立ち合いのうえ、以下の対策を実施
・宿泊案内、枕、その他消耗品を廃棄
・布団カバー等のリネン類は、バスタブにて次亜塩素酸により消毒後、クリーニング業者へクリーニング
を依頼
・室内のドアノブ等、手で触れる部分をアルコール消毒剤により清拭した後、ベッド、床、壁等の部屋全
体について消毒用機器(小型電動式噴霧器)により消毒剤を噴霧
③宿泊されたフロアについて、保健所立ち合いのうえ、以下の対策を実施
・自動販売機ボタンほか触れる可能性のある場所についてアルコール消毒剤により清拭
・共用スペースについて、消毒用機器(小型電動式噴霧器)により消毒剤を噴霧
(9)今後について
引き続き、接触者についてはPCR検査を進めてまいります。
※報道機関・県民の皆様へ
本患者におかれては、ご自身の「感染拡大防止に向けた取組の重要性と感染を最小限に止める」という強い決意のもと、ご自身及び勤務先会社にて氏名を公表されました。これまでも個人への偏見や差別につながる行為や人権侵害、誹謗中傷等を絶対に行わないようお願いしているところですが、今回、個人名を公表したことにより、SNS等により個人や企業への誹謗中傷等やあらぬ噂による誤った情報が見受けられます。
個人の特定につながるような行為や勇気をもって情報を公開した個人や企業を責めることは、絶対に許される行為ではありません。また、感染拡大防止の観点からも、今後新たに感染が確認された場合に情報を提供・公開いただくことが難しくなります。
本患者様およびその他ご関係者様の人権の尊重および個人情報保護、勤務先および滞在先等の風評被害防止について、ご理解とご配慮をお願いいたします。
<過去の発表>
・令和2年3月31日掲載 新型コロナウイルス感染症患者の発生について(県内第10例目)(第2報)
・令和2年3月30日掲載 新型コロナウイルス感染症患者の発生について(県内第10例目)