みえ県議会だより150
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 本事業は県の地域医療再生基金が投入されています。桑名市は、常識的には当初工事契約に含まれるべき手術室の機器の整備費を別立てとし、追加で契約しました。基金を投入した当初工事が完了しても病院は完成しなかったということであり、これは地域医療再生計画の大きな変更として、県がチェックする必要があるものと考えますが、いかがですか。 当該基金による助成は、桑名地域の地域医療体制を確保する観点から事業計画全体に対し行っており、その確保に影響がある場合には計画の変更手続きが必要です。本件は当初から必要な医療機器の整備は計画に含まれており、追加分については、県のチェックの範疇外と考えております。その他の質問事項○みえ公共施設等総合管理基本方針○小中学校の教員配置  ほか近畿自動車道紀勢線の未事業化区間の早期事業化を大久保孝栄 議員鷹山熊野市・南牟婁郡選出 近畿自動車道紀勢線の未事業化区間も県内であと一箇所となりました。高速道路は熊本地震後の支援体制の早期構築に大きく寄与しました。南海トラフ地震が予想される中、この一箇所がつながらないと「命の道」がつながりません。防災、二次救急、観光、地方創生には道路がつながることが必要です。平成29年度新規事業化に向け、知事の意気込みを聞かせてください。 近畿自動車道紀勢線は、地域の安全・安心や地方創生のために必要不可欠な道路です。今後も、国に「命の道」として重要性を訴えるとともに、具体的な地域づくりにつながる事例を説明し、関係市町や地元民間企業等とも一体となってアピールし、あらゆる機会を見つけて、早期事業化の要望活動を展開します。その他の質問事項○女性活躍の観点からの看護師確保対策について○家庭教育の充実についてほか問問答社会福祉法人制度改革と関連する問題小林 正人 議員自民党鈴鹿市選出 社会福祉法人制度改革により、法人の統廃合による地域偏在やサービス競争の激化による社会福祉理念の崩壊など様々な問題が懸念されます。また、制度改革が進むことで、高齢者施設等の介護職員や保育士の確保、処遇改善の問題等が、さらに困難になると考えます。今回の制度改革と今後の対策等について、県の考えを聞かせてください。 法改正の趣旨をふまえ、市と連携し、法人が本来の役割を果たせるよう支援するとともに、懸念される問題が生じないよう対応していきます。また、介護職員や保育士については、国で処遇改善策の拡充が行われることとなっており、県としても制度の周知や活用の促進等、処遇改善に向けて支援していきます。その他の質問事項○介護保険制度における福祉用具貸与及び住宅改修○建設事務所の予算配分 ほか問問答 高校の卒業式等に出席して国歌斉唱の様子を見ましたが、録音の歌声しか聞こえず、子どもたちが口すら動かさないような状況も見られました。小学校では以前に比べて大きな声で歌っており、市町の教育委員会はかなり努力をしていると感じます。学校の卒業式等での国歌斉唱について、現場の状況をどのように捉えているのかを聞かせてください。 日本人としての自覚を養い、国を愛する心を育てるとともに、国歌に対して一層正しい認識を持ち、尊重する態度を育てることは大変重要なことです。国歌斉唱の状況は改善されてきた一方で、声の大きさが不十分との意見もあります。今後も、学習指導要領に基づき適切に指導が行われるよう、市町教育委員会とともに指導を進めます。その他の質問事項○三重県松阪食肉公社の施設環境について○山林保全の考え方について ほか 中山間地域の活性化には森林の活用が必要と考えており、林業の活性化には、木材の需要拡大、生産コスト低減、森林の持つ多面的機能の活用などが考えられます。現在の日本の木材価格はヨーロッパ材よりも有利であるにもかかわらず品質や生産性で劣り競争力で負けている状況です。今後、林業の活性化にどのように取り組むのかを聞かせてください。 県では、主伐の促進や①CLTの普及による県産材の需要拡大など、生産から流通、販売までの一体的な取り組みを推進しています。今後は、サミットでも使用された三重の木材の魅力を国内外に向けて発信するとともに、林業関連産業全体の低コスト化、採算性の向上を図り、林業の活性化につなげます。その他の質問事項○都市計画制度について○熊野古道の活性化について ほか 児童虐待相談対応件数が年々増加しており、児童相談所の職員は多くの案件に追われ、多忙な勤務に就いています。労働環境の改善についてどのように考えますか。また、現在の体制では職員を増員しても、一人前に業務をこなせる頃に異動になるその繰り返しです。長期的に勤務可能な専門職の配置などの、組織運営の抜本的な見直しが必要と考えますが、いかがですか。 児童相談所職員の負担が増加しているため、職員を増員するとともに、一部業務の外部委託などを行っています。また、児童相談分野で専門性を持って継続的に勤務できる専門職の確保に努めるとともに、職員の専門性の向上のため、研修体系の見直しにも取り組んでいきます。その他の質問事項○一人親家庭等医療費・子ども医療費助成制度の推進(現物給付・窓口無料化)について○みえの育児男子の育成について ほか国歌斉唱のしっかりとした指導を野口  正 議員自民党松阪市選出文中の傍線部分については、3ページに用語解説を掲載しています。児童相談所の体制強化を下野 幸助 議員新政みえ鈴鹿市選出林業の活性化を吉川  新 議員新政みえ度会郡選出桑名市総合医療センター新病院整備について倉本 崇弘 議員大志桑名市・桑名郡選出一 般 質 問子どもの発達支援に関する医療体制の充実を山内 道明 議員公明党四日市市選出 県内では子どもの発達支援の専門医・機関が不足しています。受診に数か月を要する状況もあり、身近な地域で必要な時に必要な医療を受けたいとの関係者の思いは切実です。平成29年6月の「三重県立子ども心身発達医療センター」の開設に向けて、発達支援が必要な子ども達への支援強化の取り組みと、開設後のセンターの機能について聞かせてください。 身近な地域での早期支援に向け、市町の窓口支援の強化、初期的な対応ができる専門的職員の養成等を行うとともに対応医療機関の拡充を図っています。また、新センターでは隣接する三重病院と協働して専門医の確保・育成に努めます。これらにより受診待ちの解消を図り、市町等と連携した「途切れのない支援体制」の構築につなげます。その他の質問事項○里親制度の推進について○産業廃棄物の不法投棄対策について問問答サミットで活用された「尾鷲ひのき」のテーブル等近畿自動車道紀勢線の整備状況問問答問問答問問答問問答三重県立子ども心身発達医療センター完成予想図

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