みえ県議会だより152
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 子どもの貧困の連鎖を断ち切るためには、子どもたちの学力保障が必要です。そのため、放課後・休日における学習支援を、地域による偏りがないように行うことが重要になりますが、県の取り組みや今後の方向性についてお聞かせください。また、学習支援の推進には人材確保が必要ですが、県が教員養成を担う大学との窓口になってはいかがでしょうか。 県では、生活困窮家庭や、ひとり親家庭の子どもを対象とした学習支援事業に取り組んでおり、今後は平成31年度までに全市町で支援事業が実施されるよう取り組んでいきます。また、人材確保については、大学や市町と連携し、教員志望の学生を教育アシスタントとして学校に派遣する取り組みを行っています。その他の質問事項○三重県精神障がい者③アウトリーチ地域支援体制整備事業の対象拡大について○若者の投票率向上への取り組みについて問問 三重県では平成23年から②地域がん登録がスタートしました。本年からは国際基準を満たしたデータがとりまとめられるようになり、県内のがん罹患の現状を正確に把握できる体制が整いつつあります。しかし、地域がん登録から得たさまざまな情報の利用方法等は、まだ明確に定められていません。この貴重な情報をどのように有効活用していくのか、聞かせてください。 地域がん登録でとりまとめた報告書は、三重県のがん統計情報として、病院や市町等に情報提供するなどしており、地域の実情に応じたがん予防・早期発見の取り組みに活用されています。また、地域がん登録で得たこれらの情報の活用については、個人情報の保護に配慮しつつ、国の動向を注視しながら早期に定めるよう検討を進めます。その他の質問事項○河川堆積土砂の発生を抑制する森林整備について○海を活用した観光振興について 県内では、現在3ヵ所の木質バイオマス発電所が稼働し、木質チップの需要が急速に拡大しています。しかし、県内産の間伐材などでは、木質チップを十分に供給できていません。多気町に4つ目の木質バイオマス発電所ができる計画もあり、さらに、安定供給は困難になるものと危惧しています。現在の状況や今後の対策等について、県の考えを聞かせてください。 今年度の燃料需給は全体としては充足する見込みですが、県内産の間伐材等の供給は十分ではありません。そのため県では、安定供給に向け、主伐の促進による生産量の拡大や、森林組合・事業者への増産の働きかけ、供給設備の導入等の支援を行ってきたところであり、今後も供給量の増大を図っていきます。その他の質問事項○地域医療構想について○県内企業の育成に向けた入札制度の整備についてほか 三重県民調査分析レポートによると、農林水産業に従事する県民の7割の方がもうかっていないと感じています。県では、地域活性化プランを策定するなど、もうかる農業を目指して多くの施策に取り組んできましたが、農家の実感として結果が出ていません。専業農家や認定農家に対する、もうかる農業に向けた取り組みについて、聞かせください。 県では、需要に応じた水田農業の推進、消費者ニーズに応える園芸産地形成の促進、高収益型畜産連携体の育成、新たな商品開発の促進等とともに、地域活性化プラン策定などの支援も行い、一定の成果を得ています。今後はサミットによる県産食材の需要拡大等の効果も生かしつつ、もうかる農業につなげていきます。その他の質問事項○三重ファンの拡大○地域カード作製の要望 ほか半島振興法による紀伊半島地域の取り組みについて東   豊 議員鷹山尾鷲市・北牟婁郡選出 31年前に制定された半島振興法には、地理的条件のため大きな課題を抱えている地域に対して、広域的かつ総合的な対策を実施するとありますが、同法によるこれまでの紀伊半島地域での取り組みの成果と課題をどのように捉え、今後どのように対応していくつもりですか。また、紀伊半島地域の道路整備の取り組み状況についても聞かせてください。 県南部地域では、熊野尾鷲道路等の整備が進み、アクセスが向上しましたが、人口減少社会に突入し、地域の産業や集落機能の維持が困難な状況になりつつあります。県では、定住の促進や働く場の確保の取り組みを進めるとともに、紀勢線の全線供用に向けた国等への働きかけや、県管理道路の整備に努めます。その他の質問事項○大規模災害対策について○芸術文化の振興についてほか知事の政治姿勢について県民に説明を三谷 哲央 議員新政みえ桑名市・桑名郡選出 知事は、7月の参議院議員選挙で特定政党の支持を明言し、特定候補を応援しました。昨年4月の知事選挙では、自民党と公明党に加え、地域政党新政みえなどから幅広く推薦を受け「県民党」を看板に多くの県民の支持を集めたのに、今回の選挙では特定候補の選挙応援に奔走しました。このことについて、知事はどのように県民に説明するのか、お伺いします。 伊勢志摩サミットの開催など、安倍政権が県政にプラスになると考えたからです。一方、「県民党」は、より幅広い立場の県民の皆様と協力して県政を進めたいとの私の姿勢を示したものです。今回のことで、不安や納得できない気持ちを抱かれた方々には、説明が十分でなかったことについて、申し訳なく思っています。その他の質問事項○サミットの効果を持続させるために○貧困ひとり親家庭支援について答弁する鈴木知事需要が高い県産小麦バイオマス発電所 獣害による森林生態系への影響は深刻であり、土砂災害などにつながる恐れもあります。時代背景が変わったこともあり、林業再生への元年として、多様性がある山づくりに取り組んではどうかと考えます。多様な主体が連携して進める山の再生を次世代に繋ごうとする本気の取り組みが地域の活性化に繋がると思いますが、県はどのように支援するか、聞かせてください。 森林被害が深刻な地域で、国、県、市町、猟友会、林業事業体等で構成する協議会を立ち上げ、新たな造林地で重点的な捕獲を実施します。また、多様な主体が一体となって進める山の再生は、県職員も現場に入って一緒に汗をかく等の様々な支援を行い、地域全体の魅力や活力を向上させ、地方創生につなげます。その他の質問事項○歯科の視点を加えた健康格差対策について○里親制度について問問答問問答問問答問問答放課後・休日における学習支援の充実を津田 健児 議員自民党四日市市選出もうかる農業に向けて藤田 宜三 議員新政みえ鈴鹿市選出木質バイオマス発電所への木材供給について田中 祐治 議員自民党松阪市選出森林を守る獣害対策と地域で取り組む山の再生に支援を中瀬古初美 議員新政みえ松阪市選出問問答問問答地域がん登録の有効活用を今井 智広 議員公明党津市選出問問答一般質問2鹿による剥皮害

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