みえ県議会だより169
2/4

2 県は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した衛星を用いて、防災利用実証実験を共同で実施するため、平成22年にJAXAと協定を締結しています。そこで、地震発生の前触れとなる地盤や断層の動きを把握するためにJAXAのデータ解析を県内各地で行うなど、本協定を県の防災対策に活用することが必要と考えますが、県の考えについてお聞かせください。 県は、JAXAから衛星データの提供を受け、災害発生時の浸水地域等の把握などに活用することで、その有用性を評価し、県の防災分野における衛星システムの活用方法を検証することとしています。今後も、実証実験の防災対策への活用方法を検証し、応急対策時における衛星システムの活用を図ってまいります。その他の質問事項○入札制度のさらなる改善について○三重県産「コシヒカリ」について ほか 大規模災害の発生時には、③罹災証明書の発行を求める多数の申請者が市役所等を訪れるため、対応する職員が不足します。このような場合、他市等から応援職員が派遣されますが、各自治体で罹災証明書発行のシステムが異なります。統一したものであれば円滑な発行ができることから、県内で統一したシステムを構築していただきたいと思いますが、いかがですか。 罹災証明書は、各種被災者支援策の適用判断材料となるため、発行が遅滞なく行われることが重要です。県では、速やかに罹災証明書が発行できるよう市町職員向けに被災認定業務手順の習得のための研修会等を毎年実施しています。これらに加え、罹災証明書の記載項目の統一のため県の様式例を示して市町に見直しをお願いしています。その他の質問事項○仮設住宅について○傷病者対策について ほか トンネル照明の明るさについて、県は基準に従い適切に設置を行っているものと思いますが、最近になって、高齢者から「トンネルが暗い」といった声を聞きます。特に、トンネルが多い中山間地域においては、高齢化も進んでいます。そこで、高齢者が安心して通行できるよう、トンネルの明るさの確保が重要と考えますが、県の考えをお聞かせください。 トンネルの照明灯は基準に基づき、設計速度やトンネル延長等に応じて設置しています。県ではオレンジ色系のナトリウム灯を多く設置してきましたが、現在は、自然の太陽光に近いLED照明への更新を進めており、今年度から照明灯が不要な17本のトンネルを除く、97本のトンネルについて、LED照明への更新を実施していくこととしています。その他の質問事項○がん登録から得られたデータの有効活用について○防災・減災の推進について ほか 長年の課題となっている本県の南北格差の問題は、現在も解消されることなく残されています。南北格差の解消のためには、県内に新幹線を通すというような従来型の「均衡ある発展」ではなく、農山漁村は農山漁村で輝き、都市部は都市部で輝くという「均衡ある県土ビジョン」、「均衡ある三重の姿」が必要であると考えます。そこで、次の世代に課題を積み残すことなく、南北格差を解消することに向け、知事の決意をお聞かせください。 本県における地域間の所得格差や人口流出の状況は、大都市圏と地方の関係のように、日本の構造的な問題であり、三重県は全国の縮図とも言えます。伊勢志摩地域や東紀州地域では厳しい状況が続いていますが、世界に誇る資源が多く、これらを最大限活用し、観光の産業化や6次産業化を進め、交流人口の拡大や働く場の創出を図ります。また、医師の偏在解消や子育てしやすい環境の整備等により、新しいひとの流れがより確実なものとなるよう、総合的に施策を展開していきます。その他の質問事項○豊かな海再生と水質規制○高齢者施策と老人クラブ(老人会)について ほか 平成は「災害の時代」と言われ、平成7年の阪神・淡路大震災や平成23年の東日本大震災、紀伊半島大水害など、さまざまな地震、風水害等が発生しました。知事は東日本大震災直後に就任し、紀伊半島大水害を経験したことを踏まえ、県の防災・減災対策に注力してきました。本年は伊勢湾台風60周年、昭和東南海地震75周年という節目に当たる中で、新しい時代を迎える平成31年度の当初予算に込められた防災・減災対策の知事の思いをお聞かせください。 平成31年度は遠い過去の災害の教訓と東日本大震災や紀伊半島大水害という近い過去の課題を未来に生かしていくための防災・減災対策を進めるため、「『観往知来』防災・減災対策パッケージ」を取りまとめました。このパッケージにより、国の「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」に対応しつつ、自助・共助・公助の力を結集しながら、ソフト、ハードの両面から防災・減災対策のさらなる進化をめざします。その他の質問事項○三重とこわか国体・三重とこわか大会の成功に向けて○外国人材の受け入れと②多文化共生社会の実現に向けて ほか 児童相談所が行う一時保護を解除するタイミングの判断は大変難しいと言われており、平成31年1月の千葉県野田市での児童虐待死亡事案も一時保護解除後に起きました。このように児童相談所のケースワーカーには専門性と力量が求められることから、本県における人材育成の取り組みおよび一時保護解除後のフォローについてお聞かせください。また、子どもの権利を大切にする三重県にしていくために、知事の思いをお聞かせください。 一時保護の解除に当たっては、厚生労働省の対応方針に基づく調査・確認後の総合的判断に加え、本県では全国に先駆け、独自の児童虐待対応のアセスメントツールを開発、運用しています。この取り組みを通じて躊躇のない一時保護の実施や知見に基づく客観的な判断が可能となり、人材育成などにも活用できると考えております。今後も二度と同じことが起こらないよう、対応の充実・強化をはじめ、子どもの最善の利益を守る取り組みを推進してまいります。その他の質問事項○南部地域活性化について○①オスプレイの伊勢市飛行について ほか▲代表質問(中村進一 議員)▲代表質問(水谷 隆 議員)▲代表質問(村林 聡 議員)▲一般質問(今井智広 議員)▲一般質問(廣耕太郎 議員)▲一般質問(中森博文 議員)紀伊半島大水害(県熊野庁舎周辺)伊勢南島線(新野見坂トンネル)代 表 質 問一 般 質 問文中の傍線部分については、4ページに用語解説を掲載しています。文中の傍線部分については、4ページに用語解説を掲載しています。児童虐待防止について中村 進一 議員(新政みえ/伊勢市選出)今後の防災・減災対策の方向性について水谷  隆 議員(自由民主党県議団/ いなべ市・員弁郡選出)次世代のための「均衡ある県土ビジョン」村林  聡 議員(自民党/度会郡選出)問問問答答答宇宙航空研究開発機構(JAXA)との協定について中森 博文 議員(自由民主党県議団/ 名張市選出)罹災証明書の発行について廣 耕太郎 議員(新政みえ/ 伊勢市選出)トンネル照明の安全対策について今井 智広 議員(公明党/津市選出)問問問答答答

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る