みえ県議会だより169
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三重県議会詳細は http://www.pref.mie.lg.jp/KENGIKAI/をご覧ください。3 地域産業の中心を担ってきた漁協は縮小し、遠洋漁船もなくなっていく中で、海女さんの数も減っています。漁場ではアワビの餌となる海藻類が減少しているという状況があります。そこで、県は沿岸漁業の振興をどのように図っていくのかお聞かせください。また、真珠養殖漁場の整備として行った英虞湾の浚渫について、効果が表れてきており継続すべきと考えますが、いかがですか。 本県では、環境に配慮した海女漁業や真珠養殖業などが持続的に営まれるよう、藻場の造成や保全活動の支援などに取り組んでいます。また、英虞湾では浚渫を実施したことにより、漁場環境が改善されてきています。今後も引き続き、藻場の再生・保全や浚渫等の漁場環境整備に取り組み、沿岸漁業や真珠養殖業の振興を図ってまいります。その他の質問事項○伊勢志摩国立公園の④ナショナルパーク化○⑤指定管理者制度による志摩病院の運営 ほか ⑥BCPは大災害などの緊急事態が起きても企業の事業を中断させず、または短時間で復旧させるための重要な計画ですが、国の調査で大企業の約8割は策定済であるのに対し、中小企業では約3割にとどまっています。県内の中小企業でも策定があまり進んでいないと実感しています。そこで、県内中小企業のBCP策定が遅れている要因、また、その対応策についてお聞かせください。 BCP策定等が遅れている要因は、災害対策への意識が必ずしも高くない点やBCP策定が複雑な点などにあると考えています。今後は、三重版経営向上計画の経営課題項目に、「防災・減災対策」の視点を加えて、事業継続を考慮した経営計画作成を促進するなど、実効性の高い事前の備えができるよう、しっかりと取り組んでまいります。その他の質問事項○三重県における人口減少について○プログラミング教育について ほか ICTを活用した遠隔授業により、効果的な授業が行えると考えています。例えば、小規模学校間での授業によって交流が促進されるほか、大学などの先進的・専門的な授業によって学ぶ意欲が高まるなど、学びの保障という部分でも効果的だと思います。そこで、ICTの環境整備をどのように考えているのか、また、ICTを活用する教員の指導力をどのように向上させていくのかお聞かせください。 全ての県立高校に、生徒用パソコンやLANケーブルを整備するとともに、学校や学科に応じてICT環境を整備し、特色ある教育活動を行っています。教員にはICTを活用して生徒の理解を深める授業づくりの研修を行っています。今後はさらにICTを効果的に活用し、生徒の学びの質を高めていきます。その他の質問事項○漁業における新たな資源管理制度について○⑧ラウンドアバウトの整備について ほか 障がいのある方が学校を卒業後、社会に出たときに自分の居場所がない状況に陥ることがあります。社会人として自活していくことは大切であり、本人も同様に考えていると思います。一方、受け入れる側の企業でも障がい者の雇用推進に努めていると思いますが、遅々として進んでいないと感じます。そこで、障がい者雇用の現状と県の取り組みについてお聞かせください。 平成29年の県内民間企業等における障害者実雇用率は2年連続で法定雇用率を達成し、法定雇用率達成企業の割合は全国平均を上回っています。県では、ステップアップカフェ「Cotti菜」を活用した障がい者との交流の取り組みや、先進事例を紹介するセミナーの開催等を通じ、障がい者雇用への理解促進や企業内の障がい者雇用を進める人材育成などにつなげています。その他の質問事項○津松阪港の現状と課題について○災害後の対応についてほか 糖尿病患者は年々増加傾向にありますが、糖尿病は発症すると完治が難しく、予防することが重要です。県は糖尿病性腎症重症化予防の取り組みを進めるため、平成29年に三重県医師会など4者で「糖尿病性腎症重症化予防に係る三重県連携協定」を締結したほか、医療計画などに基づき、積極的に取り組んでいます。そこで、糖尿病対策における知事の意気込みをお聞かせください。 本県は、糖尿病の年齢調整受療率が全国で最も高くなっており、これは県内の糖尿病患者が多いということと、受診勧奨等によって受診する人が多いということだと考えています。県では来年度、「三重とこわか県民健康会議(仮称)」を新たに設置し、社会全体で健康づくりに取り組む機運を醸成するなど、今後も取り組みを一層推進してまいります。その他の質問事項○認知症高齢者の見守りについて○事業承継の取組について ほか 県外から大量の建設残土が紀北町と尾鷲市内に運び込まれ、住民は非常に不安を感じています。昨年、⑨残土条例の制定を求める一般質問を行いましたが、「直ちに新たな規制は必要ない」との答弁でありました。その後、紀北町で条例制定に向け議論され、この問題が報道にも取り上げられる中、知事が現地を視察し、「条例制定を再検討する」と発言されましたが、そのように至った思いをお聞かせください。 私自身、大量の建設残土が搬入されている現場を確認し、また、生活環境への不安や心配の声を聞き、広域的な未然防止の観点も必要であることを踏まえ、条例制定の必要性について再検討を行うべきと判断しました。県としては、県内全市町との協議と他府県条例を調査し、早期に今後の取り組みを提示したいと考えています。その他の質問事項○自然の活用と保全について○尾鷲高校プールの温水化についてほか 地球温暖化により、北極の氷は減少し、日本でも台風の大型化や多発する集中豪雨など、温暖化の影響が進行しています。温暖化対策は、過去に日本がリーダーシップをとり京都議定書を主導するなど積極的に取り組んできましたが、今は具体策が見えてきません。そこで、県はこれまでどのように取り組み、今後は、どのように取り組んでいくのかお聞かせください。 県では温室効果ガスの排出を削減する「緩和」の取り組みを推進するため、省エネや再生可能エネルギーの利用等を促進しています。また、気候変動の影響による被害を軽減する「適応」の取り組みも、一層進めていく必要があります。今後も多様な主体と連携し、環境行動の定着につながる普及啓発など、効果的な取り組みを進めていきます。その他の質問事項○借金について○少子高齢化、人口減少社会への対応と⑩第4次産業革命について ▲一般質問(山本教和 議員)▲一般質問(彦坂公之 議員)▲一般質問(芳野正英 議員)▲一般質問(野口 正 議員)▲一般質問(山本 勝 議員)▲一般質問(津村 衛 議員)▲一般質問(吉川 新 議員)アワビを漁獲する海女ステップアップカフェ「Cotti菜」申し合わせにより決められた議員の代表質問・一般質問の一部を掲載しています。文中の傍線部分については、4ページに用語解説を掲載しています。水産業の振興山本 教和 議員(自民党/ 志摩市選出)中小企業のBCP(事業継続計画)策定について彦坂 公之 議員(能動/鈴鹿市選出)県立学校における⑦ICT教育について芳野 正英 議員(新政みえ/ 四日市市選出)障がい者の働く場所について野口  正 議員(自由民主党県議団/ 松阪市選出)糖尿病対策について山本  勝 議員(自民党/ 桑名市・桑名郡選出)残土の問題について津村  衛 議員(新政みえ/ 尾鷲市・北牟婁郡選出)STOP地球温暖化について吉川  新 議員(新政みえ/ 度会郡選出)問問問問問問問答答答答答答答

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