みえ県議会だより171
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2代 表 質 問         一 般 質 問文中の傍線部分については、4ページに用語解説を掲載しています。障がい者の親亡き後の問題について小林 正人 議員(自由民主党県議団/ 鈴鹿市選出)④農福連携について藤田 宜三 議員(新政みえ/ 鈴鹿市選出)問問答 三重県では、「一般社団法人三重県障がい者就農促進協議会」が中心となり、県と連携して、農福連携全国サミットの開催や⑤農業ジョブトレーナーの育成など、農福連携の推進を図ってきました。しかし、同協議会の財政的基盤は脆弱であり、財政的支援も必要ではないかと考えますが、農福連携の今後の推進体制の充実について県の考えをお聞かせください。答 障がい者が農業分野で活躍の場を広げていくうえで、福祉事業者の農業参入に加え、農作業を福祉事業所に委託する「施設外就労」を進めることが必要です。このため、地域の障がい者支援組織や農協などが参画する体制を新たに構築しながら、より広がりをもって農福連携が進むよう取り組んでいきます。その他の質問事項○もうかる農業について○外国につながる子供たちの就学前支援教室について ほか▲一般質問(藤田宜三 議員)市民参加予算について稲垣 昭義 議員(新政みえ/四日市市選出)問 知事の政策集にフランス・パリ市などで行われている「参加型予算」の導入を検討する旨の記載がありました。これまで、三重県でも、予算編成過程のインターネットでの公開などは行われてきましたが、政策集に書かれているのは、「市民参加予算」と言われているものであり、日本ではまだ実例がありません。  ぜひ三重県で、全国で初めての「市民参加予算」を実現していただきたいと考えます。知事の決意をお聞かせください。答 県が検討している「参加型予算」は、県民の皆さんとの協創による予算を作り上げる観点から、県が実施する事業の構築に県民の皆さんの新たな発想や身近な問題意識を取り入れ、事業の質の向上や限られた資源の有効活用を図るとともに、県民の皆さんが県予算に興味を持っていただくことをめざすものです。令和2年度の当初予算編成からの導入を検討しており、多くの皆さんに関心をもっていただけるよう工夫していきたいと思います。その他の質問事項○川崎市多摩区での痛ましい事件について○スマート自治体の取り組みについて ほか▲代表質問(稲垣昭義 議員)「子どもを虐待から守る条例」の改正を中森 博文 議員(自由民主党県議団/ 名張市選出)問 平成16年、「子どもを虐待から守る条例」が、全国で初めて議員提出条例として制定されました。その後、国においては、児童虐待の根絶に向けて、児童相談所の体制拡充や関係法律の整備が行われています。三重県においても、この4月に鈴鹿・亀山地域を担当する児童相談所が新設されました。そのような中、県では本年度、「子どもを虐待から守る条例」の改正を予定されていますが、改正に当たっての知事の思いと見直しの考え方をお聞かせください。答 見直しに当たっては、これまでの取り組みの進展や成果を検証して必要な事項を書き込むとともに、子どもや虐待に関する法改正への対応を確実に行うこととしています。今回の改正は、児童虐待防止に向け、三重県議会が強い思いを込めて制定された議員提出条例の改正であることをしっかり踏まえ、子どもを社会全体で見守る、虐待は絶対に許さない、という強いメッセージを発信していけるような取り組みにしてまいります。その他の質問事項○①南海トラフ地震臨時情報○幼児教育・保育無償化 ほか▲代表質問(中森博文 議員)豊かな海の再生へ向けて村林  聡 議員(自民党/度会郡選出)問 海は、きれいなだけでなく豊かでなければならないとして、県が「きれいで豊かな海」を目指していただいていることについては、評価をしています。 環境生活部は、環境を保全するため、さまざまな行為を規制する部であることは理解していますが、規制だけでは「豊かな海」は実現できません。「豊かな海」を実現するためには規制のほかに何が必要なのか、理想の環境とはどういうものなのか、考えをお聞かせください。答 豊かな海の再生には生物多様性の確保が重要であり、③貧酸素水塊の発生により生物が生息しにくい環境になっているなどの問題にも着目していきます。各種調査・研究を進め、知見の蓄積を図るとともに、必要に応じて、新たな指標の設定などを国に働きかけてまいります。また、陸域からの汚濁物質の流入を引き続き適正に管理し、藻場・干潟の保全・再生など、関係部が連携した総合的な水環境改善対策を進めてまいります。 その他の質問事項○仕事創出のあり方と次期行動計画について○道路冠水対策について ほか▲代表質問(村林 聡 議員) 知的障がいのある子を持つ親にとって、自分が亡くなった後の不安はたいへん大きく、その不安には、日常生活の見守りに対する不安、本人の自立した将来像が描けないことへの不安、本人の権利擁護に対する不安と、大きく3点が挙げられます。そこで、これらの不安に対する解決策や取り組み、知的障がい者の親亡き後の支援策について県の考えをお聞かせください。 障がい者が必要な支援を受けながら、地域で安心して自立した生活ができ、障がいのある子を持つ親の不安が少しでも解消されるよう、グループホームの整備や障がい者の権利擁護の取り組みに加え、障害福祉サービスや相談支援体制の充実などに、総合的に取り組んでまいります。その他の質問事項○子どもの貧困対策について○鈴鹿の海岸堤防等の整備についてほか▲一般質問(小林正人 議員)リニア中央新幹線の早期全線開業に向けて長田 隆尚 議員(草莽/亀山市選出)問 三重県の平成31年度当初予算のポイントには、「三重・奈良・大阪ルートおよび県内駅位置の早期確定や東京・大阪間の早期全線開業に向け、関係府県市、経済団体等と連携しながら、JR東海のリニア事業に協力するとともに、県内の気運醸成を図る」と書かれています。しかし、県が行った令和元年5月の国への提言・提案は、昨年11月の国への要望からあまり進展がみられません。県内の気運をどのように醸成していくのか、知事の意気込みをお聞かせください。答 昨年度から本年度にかけ、リニア中央新幹線の開業による時間短縮効果や、観光などさまざまな分野に及ぼす効果などについて、調査を実施しており、その効果を分かりやすく県民の皆さんにお示しすることで、全線開業に向けた県全体の気運醸成を図っていきたいと考えています。今後、令和という新時代に、県民の皆さんに夢と希望を持っていただけるよう、一日も早いリニア全線開業の実現に向け全力で取り組んでいきます。その他の質問事項○「②観かん往おう知ち来らい」防災・減災パッケージについて○交通安全対策について ほか▲代表質問(長田隆尚 議員)三府県によるリニア啓発看板(東京メトロ霞ヶ関駅構内)農業ジョブトレーナー育成研修の様子

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