みえ県議会だより188
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三重県議会詳細は https://www.pref.mie.lg.jp/KENGIKAI/をご覧ください。3申し合わせにより決められた議員の代表質問・一般質問の一部を掲載しています。 熊野参詣道伊勢路で世界遺産に登録されているのは、熊野からツヅラト峠までであり、それより以北の伊勢路は未登録です。伊勢路のブランド力を上げ、本質的価値を維持し高めるために、世界遺産の追加登録に向けて取り組むべきではないでしょうか。世界遺産登録20周年を迎えるにあたり、追加登録に向けた機運を高める必要があると考えますが、いかがですか。 県では、世界遺産登録後、登録地域外も含めて道標や石仏、道の石段・石畳など、世界遺産に関連する資産の調査を続けています。今後も追加登録の可能性のある文化財について、市町と連携して価値の認められる範囲の確認を行うとともに、地域での講演会やイベント等に積極的に参加し、追加登録に向けた機運の醸成に努めます。その他の質問事項○強靱な県土づくりについて○三重県新広域道路交通計画について ほか 私は、IRを全否定しているわけではありませんが、IRは地域の環境を大きく変えるリスク要因を持っていると考えています。知事が三重の魅力として強調される豊かな自然を守ることとIRの誘致とは相反するのではないでしょうか。IRは都市型の空港などに隣接し、それらと一体的な発展を望む地域のほうがなじむのではないかと考えますが、いかがですか。 IRについては、観光産業の振興などで良い面がある一方、ギャンブル依存症といった社会的懸念などもあります。IRの誘致には、地域の合意形成が適切に行われることが必要です。誘致を行いたい市町があれば、まずは地元住民の皆さんの意向を確認していただくことが重要だと考えています。その他の質問事項○バス路線について○団体客の誘客について ほか 伊勢湾では赤潮防止のため水質改善に取り組み、厳しい規制をかけてきました。海はきれいになりましたが漁獲量は復活していません。今年6月、瀬戸内海環境保全特別措置法(瀬戸法)が改正され、「豊かな海」を保全していくため、関係府県が窒素やりん等の栄養塩類を管理し、藻場干潟の保全などを進めていくこととなりました。こうした動きも踏まえ、知事の伊勢湾再生への思いを聞かせてください。 伊勢湾の再生には、水環境の保全と水産資源の持続可能な確保の両方のバランスを維持しながら取り組んでいくことが重要です。県としましては、令和4年9月の策定に向けて検討している第9次③水質総量削減計画において、瀬戸法の改正でも示された「規制から管理への転換」を打ち出し、「きれいで豊かな海」の実現を目指していきます。その他の質問事項○太陽光パネルの処理について○RDF施設の跡地利用等についてほか リニア中央新幹線の工事が進む中で、さまざまな心配事があります。湧き水・水枯れなどの自然環境破壊や景観破壊、大深度地下工事の危険性、そして、膨大な電力消費によるCO2の排出です。在来線と比べて約4倍のCO2排出量ともいわれており、世界的なカーボンゼロへの流れや県の方針から外れるものではないかと思いますが、知事の考えをお聞かせください。答 リニア中央新幹線の東京・大阪間のCO2排出量は、東海道新幹線のぞみの約4倍ですが、速度域の近い航空機の約3分の1で化石燃料依存度も低いといわれており、今後、自然再生エネルギー使用によるCO2排出量抑制も考えられます。リニア中央新幹線は三重県の発展に欠かせない重要な社会基盤ですので、一日も早い全線開業に向けてしっかりと協力してまいります。その他の質問事項○鈴鹿青少年の森におけるサッカースタジアム建設について 脱炭素社会推進本部が動きだしましたが、環境政策の視点で進んでおり、産業政策の視点が弱いのではないかと思います。2020年の工業統計調査の速報値でも付加価値額は化学製品の割合が大きく、とりわけ四日市コンビナートの存在が大きいと考えます。カーボンニュートラル社会の実現に向けてどのように取り組んでいくのか、知事の考えをお聞かせください。答 製造業は三重県にとって重要であり、特に四日市コンビナートは県の雇用、経済に大きく寄与いただいています。 既に四日市市長と意見交換を行いましたが、引き続き、四日市市と連携しながら、四日市コンビナートの今後の成長やカーボンニュートラル実現に向けた議論を加速化していきたいと考えています。その他の質問事項○大規模災害発生時の備えについて○三重県における芸術・文化の振興を目指して伊勢湾再生について山本佐知子 議員(自由民主党/ 桑名市・桑名郡選出)問▲一般質問(山本佐知子 議員)「リニア中央新幹線」について諸課題への知事の考え山本 里香 議員(日本共産党/ 四日市市選出)問▲一般質問(山本里香 議員)カーボンニュートラル(脱炭素)社会の実現に向けて田中 智也 議員(新政みえ/ 四日市市選出)問▲一般質問(田中智也 議員)④IR(カジノを含む統合型リゾート)について倉本 崇弘 議員(草そう莽もう/ 桑名市・桑名郡選出)問▲一般質問(倉本崇弘 議員)⑤熊野参詣道伊勢路 世界遺産未登録部分の追加登録について濱井 初男 議員(新政みえ/ 多気郡選出)問▲一般質問(濱井初男 議員)答答答 県は、来年度の栃木国体で10位以内という目標を掲げ、さまざまな取り組みを行うと聞いていますが、スポーツの力による地域の活性化、スポーツ振興による県民が誇れる三重県づくりのためには、ジュニア世代の育成・強化が必要不可欠だと思います。将来の三重県スポーツを担うジュニア世代に対し、どのように競技力向上を図っていくのか、県の考えをお聞かせください。 ジュニア世代からの発掘・育成・強化は、本県の安定的な競技力確保のために重要な取り組みであると考えています。今後も、三重とこわか国体に向けて培ってきたノウハウを生かしながら、ジュニア・少年・成年と、中長期的に県全体の競技力を安定的に維持・向上できるよう取り組みます。その他の質問事項○三重県産日本酒の海外での販路拡大について○三重県における児童精神の医療体制整備、ならびに、医療機関としての支援について ほか 県北部と南部との格差は、県政における過去からの課題であり、知事は人口減少対策の一環として南部地域活性化に取り組んでいくという決意を述べられています。 そこで改めて南部地域活性化への知事の思いをお聞かせください。また、実行組織である南部地域活性化局は引き続き設置するべきだと思いますが、知事のお考えをお聞かせください。 南部地域には多くの観光コンテンツや豊かな食などさまざまな魅力ある資源があります。また農林水産業も強みであり、これらを連携させた拠点滞在型観光を推進していきます。地域の魅力を磨き上げ、潜在的な可能性を引き出すため、南部地域活性化局が関係市町と連携しながら、その役割を拡大させていくことが重要だと考えています。その他の質問事項○一見県政のビジョンとプラン○未来への投資を実現する起債のあり方 ほかさらなる南部地域活性化の取り組みを中嶋 年規 議員(自由民主党/ 志摩市選出)問▲一般質問(中嶋年規 議員)ジュニアスポーツ王国三重の樹立に向けて喜田 健児 議員(新政みえ/ 松阪市選出)問▲一般質問(喜田健児 議員)答答リニア模型(みえリニア応援クラブ会員作成)四日市コンビナート津市御殿場海岸のアマモ場の様子熊野古道(八鬼山越え)英虞湾

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