目的・事業
   当センターは、児童福祉法に基づく肢体不自由児施設であり、かつ医療法に基づく医療機関(病院)で、四肢・体幹の機能に障害をきたした小児に対する療育(治療・教育)を目的としており、対象疾患は、脳性麻痺、二分脊椎、頭部外傷後遺症などの中枢神経障害や先天性奇形、その他の小児整形外科的疾患などです。
 入所(入院)部門では、手術治療、装具療法および理学療法、作業療法、言語療法などの機能訓練や日常生活指導など多目的な指導を行っています。また、入所児童に対する学校教育は、併設の県立草の実養護学校(小学部、中学部、高等部)で行われています。さらに、福祉事業としてB型・重症心身障害児(者)通園事業(名称「さわやか教室」・一日利用定数5名)や短期入所事業も行っています。
 外来診療部門では、脳性麻痺などの中枢神経障害児の早期発見・早期治療に重点をおき、乳幼児期から神経発達学的治療を中心に理学療法、作業療法、言語療法、摂食療法、発達療育などを施行するとともに、さまざまな小児整形外科的疾患に対しての診療を行っています。
 また、センターの有する機能・人材を活用して、肢体不自由児巡回療育相談、保健所での乳幼児発達相談、療育センターでの障害児療育相談など、医師・訓練士が県内各地に赴き、診察・訓練指導を行っています。さらに、三重大学医学部をはじめ各専門学校生や療育センター職員などへの実習・研修を行い県内の療育にかかる人材育成機関としても活動しています。