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佐八小学校で出前授業を実施しました

 平成30年6月29日(金)に、伊勢市立佐八(そうち)小学校で6年生10人を対象に出前授業を実施しました。佐八小学校に近接する、佐八藤波遺跡(そうちふじなみいせき)から多量に出土する縄文時代の石器(特に矢じり)について、その作り方の説明や実演を行いました。
 児童はこれまでの授業で、佐八藤波遺跡の概要や、サヌカイトやチャートと呼ばれる石器の石材があることを学んでいます。そして、石器作りについて、大きな素材岩石から小さい矢じりまで、どのような順序や方法で割っていくかが疑問となっていました。児童には実物を見たり触ったりして体感できるように、できるだけ近くに集まってもらい実演を行いました。また、図をかいて解説もしました。児童たちは真剣なまなざしで見ていました。
 まずは、素材となる大きなサヌカイト岩石や割るためのハンマーとなる敲石(たたきいし)の説明を行いました。児童は手に取り石材の様子を観察しました。いよいよ実演です。
 「ひざの上に厚く重ねたタオルを敷き、その上に素材岩石のサヌカイト礫を置く。礫の縁にねらいを定めて敲石を振り当てて割る。割れた剥片(かけら)が石器の素材となる。こつは、当たる瞬間に手首のスナップを利かせることで、うまく当たるとその力が石を抜けて容易に割れる。」このような粗割りの説明や実演をしたとき、簡単に割れた様子に児童は驚いているようでした。その後、取れた剥片の中から、目的である矢じりに近いサイズのものを選び、さらに小さく割っていく手順を説明しました。使用する道具は、鹿の角です。縄文時代の人々もおそらく鹿の角を使用しています。
 剥片の縁に鹿の角の先端を当て、体重をかけて押すと小さく割れる方法を見せました。獲物に刺さりやすくするためには矢じりの先端を尖らせる必要があります。剥片の両面から小さく割っていき、断面形がレンズ状になるように整えます。次第にイメージした矢じりの形になり完成しました。
 児童が知りたかった、大きい素材岩石から、小さい矢じりまでの割り方を見せることができました。児童からの質問では、鹿の角など、石器作りに必要な道具はどのようなものがあるか、またどのくらい練習したら作れるようになるのか、といった内容がありました。児童の「自分でも作りたい。」という気持ちを強く感じました。
 今後は、縄文人はいかにして石器作りに適した石材を見つけ、効率よく石器を作っていたのか。石器作りに必要な道具の選定を含め、その知恵や技術の高さについて伝えていきたいと思いました。
石器作りの様子(粗割り) 剥片(かけら)から矢じりの形へと割る様子
鹿の角で小さく割る様子 完成した石器

アンケート結果はこちら
 

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