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おしごと三重

法定労働時間と時間外勤務手当について

Q 最近の新聞で問題になっているサ-ビス労働についてお尋ねします。学習塾を経営しており1時間単位の授業を実施している。教師に対しては授業開始5分前に教室へ入るよう命令しているが、準備段階における当該時間について時間外手当を支給する必要があるのかどうか。

A 労基法上からいけば時間外労働の対象となるが、一般的な企業においては対象外としているのが通例となっています。今後とも問題が生じないようにするためには、労働契約書に当該労働時間分は基本賃金に含む、あるいは1日15分未満の時間外労働は手当の対象外等、明確にしておくべきです。なお、労働契約書は署名捺印の上双方で保管しておかれたい。

 

【ポイント】ここを確認しましょう ▼

① 本問は時間外手当又は割増賃金の問題ではなく、労働時間の概念如何の問題であると思われる。翻って労働時間とは、労働者が使用者に労務を提供し、現実にその指揮命令下にあって拘束を受けている時間をいう。しかし、(1)作業開始前の清掃時間、(2)作業準備時間、(3)更衣時間、(4)作業終了後の整理整頓時間や入浴時間、これら作業の前後に付帯する時間は、それが労働者の自由時間であって未だ労働時間に算入されない時間であるか否かは問題である。このような作業の前後にある時間が、果たして使用者の指揮監督下に労務に服している時間であるか否かを判断する一般的なメルクマ-ルとしては、次の基準がある。(ⅰ)使用者の命令があるか、(ⅱ)法令で義務づけられているか、(ⅲ)黙示的な命令があるか、(ⅳ)当該作業を行うために必然的なものか、(Ⅴ)当該作業を行うに際して通常必要とされるものか否か。

② まず始業前の清掃・湯茶準備時間について。このような種類の作業は、使用者の命令によらず、慣行的に行われている場合が多く、他方自由任意な職場美化の自発的活動としても行われている。よって、これらの時間が労働時間となるのは、始業前に使用者が命じて義務的に行わせていたり、実施の拘束があり事実上の強制を伴う場合であって、使用者がその強制的実施の事実を知りながら、容認しているような場合である。すなわち本人の自由意志が担保されている自発的なものか、事実上の強制(黙示的指示による拘束活動)か否かが判断のポイントであり、自発的なものは労働時間にならない。

③ 作業準備時間については、工場法第3条が、作業準備時間に関し、「就業規則により、直接、作業準備のため、作業開始数分前に各自受け持ちの場所につき責任者の指揮を受くる場合に於いてはこの行為は作業準備工作と認むべきものにして工場法の就業時間に通算すべき」(大15・10・15労基発321号)ものとしていた。労基法の労働時間についても右の解釈と同じであって、「坑内における作業の準備又は就業に必要ある整理整頓時間は--------労働時間とみなす」旨の通達(昭23・10・30基発1575号)に見られるとおり、使用者の指揮命令下に行う作業準備時間であれば、労働時間に含める考え方を踏襲している。ところで作業準備時間といっても、その内容は千差万別であって、一律には決することができない。そこで具体的に労働時間に該当するか否かは、作業準備の態様に応じて大まかに言って、以下の基準によるのが相当である。

(ⅰ) 作業部署についた後に行う原材料や製品の整理整頓とか機械の点検調整等は、その部署でおこなう本来の作業にとって通常必要とされる前提ないし付随的な準備作業であり、通常使用者の指揮命令下にあるから、労働時間となる。
(ⅱ) 担当職場に到達後、作業部署につく以前におこなう準備作業で当日の作業に必要なものの準備、たとえば必要な保護具の取り出し、点検、装着とか必要な補助具や装置の取り出し、作業手順の検討などの準備時間は、始業時刻前の自発的で個々の労働者の自由任意に委ねられているものならば、労働時間にならない。しかし、事前に使用者がそれが完全に行われているか朝礼等で点検を行っているときは、点検開始後は任意時間といえないので労働時間となる。
(ⅲ) 入門後担当職場につく以前に行う準備作業、たとえば作業服への着替え、ネ-ムプレ-トやフィルムバッジの装着、安全靴への履き替え等の準備作業については、労働者の完全な服装で労務を提供する義務の履行として労働者側の時間であると共に具体的な指揮命令下にあるとはいえないので、原則として労働時間に該当しない。しかし、使用者の指揮命令下に一斉に集団組織的に行われるときは労働時間となる。このように、作業準備時間は、一般的にそれが一定の時間的・場所的・行動的に制約され、自由任意でなく指揮命令下にある場合は労働時間になるが、それ以外の自主的・自発的なものは通常労基法上の労働時間にならない。

④ 以上を本件にあてはめれば、授業開始5分前の準備行為は②、③のいずれに属するか一義的に明らかでないが、両者の複合型(始業前の作業準備行為)ともとらえることができる。然るときは、授業開始5分前の準備行為は、授業に必要不可欠な教材・器具・用具の整備・点検等を含んであり、かつ事業主の明示的・黙示的指揮命令下なし事実上の強制下に置かれていること明らかであるから、労働時間に含まれると解される。

⑤ なおサ-ビス残業についてであるが、原則として、業務命令に基づかない時間外労働は、労働時間として取り扱う必要はない。しかし、客観的に黙示的な指示があったと認められる場合は、この限りでないとするのが一般である。

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