県政だより みえ/令和3年4月号(No.441)
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 発達障がいとは、幼児期や児童期において発現する、脳機能の障がいの総称で、人によって症状や特性がさまざまです。人との関係づくりなどが苦手な一方、優れた能力を発揮する場合もあり、アンバランスな様子が周りから見て理解されにくい障がいでもあります。〈発達障がいの一例〉●自閉スペクトラム症(ASD) 対人関係がうまく取れないなどの社会的コミュニケーションの障がいや、常同的・反復的な運動や会話、固執やこだわり、感覚刺激に対する過敏さ・鈍感さなどがみられます。●注意欠如・多動症(AD/HD) 年齢や発達に不釣り合いな不注意と、多動性・衝動性の一方もしくは両方が、学校や家庭など複数の場面で認められ、社会的な活動や学校生活への適応に困難をきたします。●限局性学習症(学習障がい(LD)) 知的な遅れや、視覚や聴覚、運動能力に大きな困難がなく、成育・教育環境が十分で、本人の努力があるにも関わらず、期待される学力の定着に著しく困難をきたします。 県では、「県立子ども心身発達医療センター」を拠点として、発達障がいのある子どもの早期発見や、適切な支援に取り組んでいます。 発達障がいを抱える子どもには、その子の発達や特性に合った環境が必要です。発達障がいへの理解を深め、みんなで支え合いましょう。問い合わせ先子ども・福祉部子育て支援課059・224・2270kodomok@pref.mie.lg.jp☎059・224・2883 学習ツールとして一人一台端末を効果的に活用することにより、「子どもたちの情報活用能力の育成」や「子どもたち一人ひとりの状況に応じた学習内容と指導方法の工夫・改善」などに取り組んでいきます。ICTの効果的な活用により、子どもたち一人ひとりが自分の学習状況に応じて学びを進めるほか、互いに考えを共有し意見交換や協働作業を行うなど、子どもたちの学びを広げ、深めることが可能になります。問い合わせ先☎059・224・3008 059・224・2319kyoiku@pref.mie.lg.jp教育委員会事務局 教育総務課ICTの活用で、すべての子どもたちの可能性を伸ばします!松阪市立飯高中学校県立名張青峰高等学校県立特別支援学校 一人一台のタブレット端末を整備し、教員から配信された資料を活用するほか、実験を動画に記録するなど、授業のさまざまな場面で活用しています。また、総合的な学習の時間における地域学習では、タブレット端末を活用しながら、地域の課題を探究し、多様な表現方法で発表をしています。 授業中に分からないことを調べるほか、仲間と協力してプレゼンテーション資料を作成するなど、日常的に一人一台端末を使用しており、配信される課題で個別に学習を進めています。また、オンラインで実施される海外姉妹校との交流や各種講演会に参加するなど、グローバルに活躍できる力を身に付ける学習活動にも取り組んでいます。ICT機器を活用して、障がいのある子どもたちがこれまで以上に人や社会とつながりを持つ機会を広げています。北勢きらら学園視線入力装置の活用目の動きでコンピューターを操作し、文章を作成する学習を行っています。城山特別支援学校分身ロボットによる接客店頭の分身ロボットを遠隔操作し、お客様との会話やメニューの説明などの接客を体験しています。クラウド県内公立学校のICT活用実践事例ICTを活用することで誰一人取り残さない教育の実現につなげます。新しい教育の形にご期待を!4月2日から8日は「発達障がい啓発週間」です「発達障がい」の多様さを知ろうご期待を!思考を深めやすくなる人とのつながりが広がる課題や目的に応じた調べ学習ができる自身の変化や成長を振り返ることができる多様な考えに触れることができる一人ひとりに応じた学びが可能になる文章作成や作図の際に試行錯誤しやすくなるほか、データを可視化して、深く分析することができます。オンラインで遠隔地の学校や地域の方と交流することが可能になります。インターネットによる調査活動や、写真・動画による記録ができるなど、情報収集の範囲が広がります。自身の作品やレポートなどをデータにして残すことで、学習の記録を蓄積・整理しやすくなります。一人ひとりの考えを即時に共有し、意見交換や協働作業を行うことができます。一人ひとりの学習状況に応じて学びを進められるほか、すぐに評価や結果を受け取ることで、タイムラグなく学び直しができます。ICTを活用した教育の充実特 集三重県知事鈴木 英敬知事のメッセージ動画が見られます!一人一台端末を活用したさまざまな学び 2県政だより みえ 令和3年4月号

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