県政だより みえ/令和3年11月号(No.448)
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■性的指向・性自認を理由とした         不当な差別的取扱い性的指向・性自認を理由とした、就職や待遇といった、職場などでの不当な差別的取扱い偏見による差別や、誹謗中傷などの差別的言動SNSやインターネット上での差別的書き込み■性的指向・性自認の表明に関する言動カミングアウトの強制他者に知られていない自らのことを、表明するかしないかは、本人の自由であり、周囲が強制するものではありません。アウティング(本人の同意のない暴露)本人の同意なく、本人が秘密にしていることを他の人に伝えてはいけません。 誰も傷つけないための正しいインターネットの利用方法と、今年3月に制定した「性の多様性を認め合い、誰もが安心して暮らせる三重県づくり条例」の概要についてご紹介します。差別のない、人権が尊重される差別のない、人権が尊重される三重をめざして三重をめざして特 集 インターネットは、多くの情報を得たり、発信したりするのに便利なツールです。一方で、根拠のない誤った情報や他人の人権を侵害する差別的な書き込みも見受けられます。特に、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、気軽に利用できる反面、何気ない書き込みや情報の拡散によって、相手を傷つけたり、自分が加害者として罪を問われたりすることもあります。 県では、性の多様性についての理解が広がり、性のあり方にかかわらず、すべての人の人権が尊重され、多様な生き方を認め合うことができる社会づくりを、地域社会全体で進めていくための条例を制定しました。県では、性のあり方にかかわらず、安心して学び、働き、暮らすことができる環境づくりに努めています。■三重県パートナーシップ宣誓制度互いを人生のパートナーとし、日常の生活において相互に協力し合うことを宣誓した2人(一方または双方が性的少数者)に、県が宣誓書受領証などを交付します。詳細は、県ホームページをご覧ください。問い合わせ先問い合わせ先環境生活部 人権課環境生活部 ダイバーシティ社会推進課☎ 059・224・2278059・224・3069jinken@pref.mie.lg.jp☎ 059・224・2225 059・224・3069iris@pref.mie.lg.jp☎ 059・233・5500☎ 059・233・5500(9時~17時 ※年末年始を除く)(9時~17時 ※年末年始を除く)総合的な環境づくり(第15条)相手も自分も相手も自分も傷つけない傷つけない44つのポイントつのポイントインターネットを利用する際は、画面の向こうには「人」がいるということを意識し、相手も自分も大切にしましょう!拡散した(された)投稿は、半永久的に残ります。すぐに投稿・拡散せず、見直す習慣をつけよう。居場所の特定につながるような投稿や他人に不快感を与える投稿はやめよう。 もしも人権侵害に遭あったら…■ SNSのブロックやミュートなどの機能を使いましょう■専門の相談機関などに相談しましょう一人で悩まず、相談してください年月 日交付番号【本人】三重県知事 三重県パートナーシップ宣誓書受領証【パートナー】様様三重県パートナーシップ宣誓制度実施要綱の規定に基づき、パートナーシップの宣誓をされたことを証します。違法・有害情報相談センター(総務省)みんなの人権110番(法務省)☎0570・0ゼロ0ゼロ3みんなの・1ひゃくとおばん10条例の基本理念(第4条)みえにじいろ相談LINE友だち追加みえにじいろ相談HP性の多様性に関するさまざまな悩みについて、ご本人だけでなく、周囲の方からの相談も受け付けています。みえにじいろ相談 ~性の多様性に関する相談~電話相談 ☎059・233・1134(年末年始を除く)毎月 第1日曜 13時~19時   第3金曜 14時~20時SNS相談毎月 第2金曜 14時~20時   第4日曜 13時~19時相談無料秘密厳守差別をなくすための3つの法律差別をなくすための3つの法律私たち一人ひとりが正しい知識を身につけ、差別をなくすために行動していきましょう。障害者差別解消法障がいがあることを理由にした差別を禁止しています。また、障がいのある人から、バリアを取り除くための要望があった時には、状況に応じて合理的配慮の提供が必要です。ヘイトスピーチ解消法「ヘイトスピーチ」とは、特定の民族や国籍の人々を社会から排除しようとする言動のことで、決して許されません。部落差別解消推進法「現在もなお部落差別は存在する」「部落差別は許されない」という認識のもと、相談体制の充実や教育・啓発などに取り組むことを明記しています。11月11日から12月10日は、差別をなくす強調月間施行から5年インターネット上の人権侵害をなくすために性の多様性を認め合い、誰もが安心して暮らせる三重県づくり条例(令和3年4月1日施行)(令和3年4月1日施行)三重県人権センターマスコットキャラクターミッコロ県人権センター 相談窓口「してはいけない」ことが、社会の共通認識となるよう明示しています。13拡散した(された)投稿は、3拡散した(された)投稿は、半永久的に残ります。3半永久的に残ります。24居場所の特定につなが4居場所の特定につながるような投稿や他人に4るような投稿や他人に4相手は心を持つ「人」です。直接言えないことは書き込まないようにしよう。ネット上には誤った情報もたくさん。安易に他人の投稿を拡散しないようにしよう。誹謗中傷ホットライン(セーファーインターネット協会)月1日は「世界エイズデー」正しくエイズ(HIV)を知ろう☎059・224・2712問い合わせ先医療保健部感染症対策課059・224・2344kansenta@pref.mie.lg.jp三重県 エイズ検査レッドリボン30周年レッドリボン30周年HIV検査日時などについて、詳しくはこちら 毎年 月1日は、「世界エイズデー」です。エイズのまん延防止と、患者・感染者に対する差別や偏見の解消を目的に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。医療技術が格段に進歩したことで、HIV感染の早期発見、治療の早期開始・継続ができ、エイズの発症を防ぐことが可能になりました。感染していない人と同様の生活が期待できるようになり、治療の継続で体内のウイルス量が減少すれば、他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。 しかし、このような正しい知識が十分に知られておらず、エイズは死に至る病であるという誤った認識により感染者やその家族が差別されるケースが少なくありません。 県では、県内保健所での無料匿名HIV検査を実施するとともに、正しい知識の啓発により、HIV感染の早期発見、差別・偏見の解消につなげる取り組みを行っています。 名前や住所を知らせる必要はありませんので、少しでも感染の心配がある人は検査を受けましょう。※HIV…ヒト免疫不全ウイルスの略称。※エイズ…後天性免疫不全症候群。HIVに感染して免疫力が低下し、さまざまな疾患を発症した状態。12122県政だより みえ 令和3年11月号

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