今日のイセエビ(6月10日)
イセエビ幼生が2回目の脱皮で3令へ
5月25日生まれのイセエビ幼生(フィロソーマ)がほぼ2回目の脱皮を終えました。これまではへい死もほとんどなく、飼育は順調です。体長も約2mmから一回り大きくなり、約2.5mmとなりました。
イセエビをはじめとする甲殻類では、脱皮と脱皮の間を「令」と呼びます。ふ化した時の幼生は、次の脱皮までは最初の「令」を過ごしているので「1令幼生」と呼びます。ですから、2回脱皮した今の幼生は「3令幼生」となります。
脱皮して大きくなった3令幼生(左)と2令幼生(右)。大きくなったと言っても微妙ですね。
もうしばらくは1週間に1度の頻度で脱皮してどんどん大きくなります。脱皮間隔は次第に長くなりますが、幼生期の間に約25回脱皮して体長30mmにまで大きくなり、次の段階プエルルスになります。その後は約2週間で稚エビに到達します。水産研究所の飼育の当面の目標は、できるだけ多くの稚エビを生産する技術を開発することです。
さらに詳しく (研究成果など)
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