今日のイセエビ(6月25日)
イセエビ幼生が4回目の脱皮で5令へ
5月にふ化したイセエビのフィロソーマ幼生の飼育もほぼ1ヶ月が経過し、昨日までで4回目の脱皮を終えて5令幼生になりました。体長も多くの個体が4㎜を超えています。
5令のフィロソーマ幼生(体長約4㎜)
この1ヶ月間、飼育水槽の光条件を2通り、つまり透明水槽の側面を黒い板で覆った場合と、透明のままで飼育した場合とを設定し、どちらが成長、生残が良いのか比較していました。結果としては、脱皮は透明水槽の方が若干早く起こりましたが、5令幼生の体長は差がありませんでした。生残状況にも違いは見られませんでした。したがって、ふ化から1ヶ月間では、光条件は飼育成績にあまり大きな影響を与えないと考えられました。
透明条件(右)と黒色の板で覆った条件(左)。
光条件を違えると幼生や餌料の分布が変化し、飼育成績にも大きな影響が出る場合があります。
今回はこのような実験を行いましたが、これからもいろんな条件を設定して飼育実験を繰り返し、幼生飼育に適した条件を探っていくこととしています。
さらに詳しく (研究成果など)
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