今日のイセエビ(9月11日)
イセエビ幼生の人工飼料の実験を始めました
イセエビ幼生の飼育研究を進めている水産研究所ですが、課題の1つに飼育の効率化があります。現在は、給餌している生物餌料(アルテミアとムラサキイガイ生殖腺)の調達や、飼育水槽の管理などに手間とコストがかかっており、それをいかに削減していくかが重要になっています。中でも、餌の調達にかかる労力とコストが大きく、簡単に低コストで作製できる人工飼料の開発が不可欠です。
水産研究所では、2年前に日本で初めて、単独給餌でイセエビ幼生を成長させることができる人工飼料の開発に成功しましたが、まだ生物餌料を給餌した場合と比較して成長が劣るという欠点があります。今年度は、人工飼料を作製する原料をいろいろと検討し、人工飼料の質の改善・}る計画で、その実験を最近始めました。さて、上手くいくでしょうか。
ちょっと見にくいですが、水槽の中に浮いている茶色く細長いのがイセエビ幼生に給餌している人工飼料です。
さらに詳しく (研究成果など)
- おさかな図鑑 イセエビ/
- イセエビ研究の概要
- イセエビの不思議(スライドショー)へ
- イセエビに関する研究の歴史
- フィロゾーマ幼生の脱皮シーン(ビデオ)1,144KB
- イセエビの雌雄の見分け方
- イセエビの分類学上の位置と近縁種との見分け方
- おさかな別情報「イセエビ」(漁獲量など)