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令和04年11月30日

ひきこもり支援コラムNo.6 「本人が安心してひきこもれる関係づくり」~令和4年度第2回ひきこもり支援フォーラムより~

 前回に引き続き、筑波大学の斎藤 環先生の講演の中で、特に印象に残ったお話をご紹介します。
 
(1)社会的ひきこもり(「ひきこもり」)の特徴
 ひきこもりは、不登校との関連性が高く、どのような家庭のどのような子どもにも起こりうる。長期化とともに精神症状、あるいは家庭内暴力等の問題行動が起こりやすい。きっかけはさまざまだが、長期化のパターンは共通点が多い。
 長期化に至った場合、自らの力だけで社会参加を果たすことは著しく困難である。
 私が知っている中で自助努力のみで回復した例はたった3件。
 共通点は、家族以外の第三者の支援があったこと。
 高度な専門性は必要ないが、関わってくれる人(信頼できる人)の存在、どこから支援を得られるかが重要である。



(2)ひきこもり支援の基本姿勢
 ① 本人の欠点ではなく、本人の強みや良いところに注目すること
  このことにより、支援者も肩の力が抜けて、本人との関係性がつくりやすくなる。
 ②ひきこもりからの出口とは、自分自身の状態を肯定的に受け入れ、主体的にふるまえるようになること
  ゴールは就労や進学ではない。
 ③ゴール志向ではなく、プロセス志向をめざすこと
 「対話」を通じたよい関係づくりがよいプロセスである。ゴールを設定しない支援により、自然といい結果になる。

(3)家族の基本的な心構え
 「本人が安心してひきこもれる関係づくり」が重要である。そのためには、
 ・「北風より太陽」厳しさよりも温かい接し方を。
 ・「覚悟と根気」。信じて待つ。
 ・まず両親が一致団結する。
 ・「怠け」「甘え」「わがまま」などは禁句。
 ・愛情(共依存)よりも、一定の距離をもった親切が大事。
 ・受容の枠組みを設定(おこづかいは一定額に。暴力は徹底拒否)。

(4)「対話」の大切さ
 議論、説得、尋問、叱咤激励、アドバイスは「対話」ではなく、「独り言」である。独り言の積み重ねが、しばしば事態をこじらせることになる。
 対話の目的は「対話を続けること」。大事な話はせずに、たわいないおしゃべりが理想的。日頃から対話ができない場合は、まずは挨拶から始める。「挨拶・誘い・お願い・相談」の順。あなたと話がしたいという気持ちを相手に伝えることが大事。
  
「一人で、家族だけで抱え込まないで!」
 
 まずは、身近な相談窓口または三重県ひきこもり地域支援センター(三重県こころの健康センター)まで、ご相談ください。
 
ひきこもり相談機関一覧は、「三重県 こころのケアガイドブック」で検索
※「こころのケアガイドブック」-「Ⅲ 専門相談編」-「1 ひきこもり専門相談」(三重県こころの健康センター作成)
<https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/001041205.pdf>
 
 今後とも、多くの皆さんにひきこもりに関する正しい理解を深めていただけるよう、ひきこもり支援に役立つ情報などを定期的に配信していきます。

 ぜひLINEにて登録をお願いします。登録はこちらまで。


 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 子ども・福祉部 地域福祉課 地域福祉班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁2階)
電話番号:059-224-2256 
ファクス番号:059-224-3085 
メールアドレス:fukushi@pref.mie.lg.jp

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