ツキノワグマの出没等にご注意ください!
尾鷲管内では、令和4年4月から9月にかけて、紀北町から尾鷲市にかけての熊野古道馬越峠沿いや紀北町便ノ山、島原、東長島、相賀、矢口浦、馬瀬地内などにおいて、相次いでツキノワグマ(以下クマ)らしき動物が目撃されています。
また、三重県内において、従来クマが生息していない地域(伊賀地域など)においてもクマの出没が確認されたり、東紀州地域では集落周辺での出没など、何件かのクマの目撃が報告されています。
なお、クマは非常に憶病な動物で、基本的には人間を恐れており、優れた聴覚と嗅覚を駆使し、普段は人間との不要な接触を避けるよう警戒しながら行動しています。クマは、通常は人間を見ると逃げる動物といわれており、人間を襲うことはほとんどありません。
このことからもわかるように、クマによる人身事故等の発生は、「クマと人間が至近距離で鉢合わせしてクマが驚き、逃走の手段として人間を攻撃する。」または「人間の密集地帯にクマが入り込み、パニックを起こして人間を攻撃する。」、「母グマが子グマを守るために威嚇行動の延長として人間を攻撃する。」という場合がほとんどです。
これからの時期は、紅葉狩りやキノコ狩り等の秋の行楽シーズンを迎え、山野へ入る機会も多くなると思いますので、クマとの不慮の遭遇を避け、事故を防止するためにも、山野(森林内)等に立ち入る際には、携帯ラジオやクマ鈴を身に着けるなど、クマに人間の存在を知らせ、人間を避ける行動を取らせるよう心がけてください!!
クマ鈴(イメージ画像) 紀伊半島個体群(三重県東紀州地域)のクマ
また、クマ(特にオス)は非常に広い範囲を移動しますので、上述のクマの目撃情報があった地域だけではなく、尾鷲管内のどの山林であってもクマに遭遇する可能性はありますので、山野に立ち入り際には十分にご注意ください。
【三重県立熊野古道センターからのお知らせ】:「ツキノワグマに注意してください」
・【注意】クマらしき動物の目撃情報(熊野古道馬越峠)
・【注意】クマらしき動物の目撃情報(熊野古道始神峠)
被害を防ぐためには
〇山野(森林内)等に立ち入る際には、携帯ラジオや鈴を身につけ、「人間が来たぞ!」ということをクマにわからせるようにしましょう。
〇ご自宅ではテレビやラジオを付けて、人の気配をアピールするようにしましょう。
〇生ゴミは畑に捨てず、ゴミ袋に入れて、ゴミ捨て場に捨てるようにしましょう。
〇収穫しない柿の実などがあれば、熟す前に早めに取り除きましょう。
〇巣箱のハチミツをできるだけ回収していただくか、クマが来られないような場所(畑の電気柵の中など)へ巣箱を移動させましょう。
〇お墓参りの際には、お供え物はお参りが済んだら、速やかに持ち帰りましょう。
〇行楽のために山野(森林内)等へ入る際には、クマと遭遇した際の対応方法【以下の関連リンク:環境省作成マニュアルやパンフレット等】をご一読いただき、クマとの不慮の遭遇を避けるような行動に心がけてください。
クマを目撃した場合は
いつ頃、どの辺りでクマを目撃したかを、目撃した市町の市役所もしくは町役場の以下の【連絡先】までご連絡いただきますようお願いします。
【連絡先】 尾鷲市役所水産農林課 TEL 0597-23-8224 FAX 0597-22-9184
【連絡先】 紀北町役場農林水産課 TEL 0597-46-3116 FAX 0597-47-5905
「狩猟者」及び「被害防止のための鳥獣捕獲従事者」のみなさまへ
クマが目撃された上述の地域で、箱わなやくくりわなを設置されている場合は、錯誤捕獲防止のため、以下の点に十分ご配慮いただきますようお願いします。
◆箱わなの扉にストッパーを付けてください!
◆くくりわなの設置位置の変更を検討してください!
◆わなの見回りは、毎日実施してください!
◆クマを誘引するようなエサ(野菜、果樹、飼料)は撤去して
ください!
※箱わなやくくりわなに、誤ってクマがかかった(錯誤捕獲
された)場合は、以下の【連絡先】までご連絡いただきま
すようお願いします。 紀伊半島個体群(県南部)のクマ
【連絡先】尾鷲農林水産事務所 森林・林業室 林業振興課
TEL 0597-23-3504 FAX 0597-23-0683