水産普及だより 第 25-12号 平成26年3月27日
~ヒロメ養殖その後~
2014年のヒロメの収穫最盛期が終わり、徐々に落ち着いてきました。
思えば昨年10月にヒロメ種糸の生産開始の記事から早5ヶ月。ヒロメ養殖が始動してから3ヶ月。長いような、あっという間のような季節でした。種糸にはコケか何かじゃないの?と思うような小さな新芽しか出ていなかったヒロメもずいぶんと立派に育ち、一枚一枚が腰くらいに届くまで伸びています。
無事に養殖成功!
養殖当初は秋の高水温の影響から、芽が出るのが遅かったり、藻食性の魚の影が見え隠れしたりでハラハラしていましたが、蓋を開けてみれば、各地しっかり養殖出来ていたようです。
右の写真は1月の状況ですが、この時点で早く生長している株はすでに食用に適した大きさになっていました。この時まったく伸びていないところもあり、失敗したのだろうかと落胆もしましたが、3月にはしっかりと伸びていました。
ヒロメのこれから
ヒロメは、一部地域で昔から食べられてきたとは言え、まだまだマイナーな食品です。それに、生で食べられるのは4月くらいまでで、その後も食べ続けるためには保存加工が必須となります(下写真は保存用にゆでている様子)。保存加工と販売促進、これから先もヒロメ養殖の前にはたくさんの課題が待ち構えています。尾鷲農林水産事務所では、未来の漁業のため、ヒロメの応援を続けていきます。
このページをご覧の皆様も、いつかどこかでヒロメを見つけたら是非ご賞味下さい。また、ヒロメに関するお問い合わせもお待ちしております。