現在位置:
  1. トップページ >
  2. くらし・環境 >
  3. 人権・男女共同参画・NPO >
  4. 平和啓発 >
  5. 三重県の取組 >
  6.  【名張市】被弾ピアノ(名張市武道交流館いきいき)
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2. 政策企画部  >
  3. 政策企画総務課  >
  4.  企画調整班 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line

平和啓発について

名張市 被弾ピアノ

 1945(昭和20)年6月9日の午後、空襲警報のサイレンとともに、北の方から米軍の戦闘機が飛来し、校舎が襲撃されました。子どもたちをシャックリ川の堤防に避難させ、自らも校庭の防空壕に避難した当時の校長は、敵機が去ったあと、シャックリ川の堤防から子どもたちの頭が一つ二つと見え、誰ひとりけが人がなかったことが、終生忘れえぬ喜びであったと手記に記しています。

 この時に校舎に撃ち込まれた機関砲の弾丸は、柱をつらぬき壁に大きな穴をあけ、講堂のピアノの右側面の下をえぐっていました。だれもが機銃掃射の恐ろしさに立ちすくんだそうです。

 6月5日に米軍のB29爆撃機が日本軍戦闘機の体当たり攻撃で青蓮寺に墜落し、その報復が行われたのです。このあと、6月15日には、新田集落が焼夷弾空襲をうけ、7月24日には赤目口駅が機銃掃射を受け、死者50名と113名が重軽傷を負いました。死者の中には、出征兵士を見送りに来た多くの子どもたちも含まれていました。

 このピアノは、1937(昭和12)年の春、地元有志が蔵持小学校に寄贈したアップライト型ピアノで、長い間、小学校で使用されてきました。やがて、ペダルが折れたり、音が出なくなったりして、音楽室の片隅に置かれていました。このたび、市内のピアノ職人さんの手により修繕され、その音色は復活しました。戦争の悲惨さを語り継ぐ「生き証人」として、この名張市武道交流館「いきいき」に展示をいたします。

被弾ピアノ(側面) 被弾ピアノ(正面)

本ページに関する問い合わせ先

三重県 政策企画部 政策企画総務課 企画調整班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2009 
ファクス番号:059-224-2069 
メールアドレス:seisaku@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000039540