気をつけましょう!家庭の食中毒(平成23年2月)
(三重発!食の安全・安心情報メールマガジンVol.145、146より)
前編
食中毒は、レストランや旅館などの飲食店での食事でしか発生しないと思っていませんか?実は、毎日食べている家庭の食事で発生するケースもあり、気をつける必要があります。
食中毒を起こす細菌やウイルスが付着した食べ物は、味も臭いも特におかしくないことが多いので、そのまま気がつかないで食べてしまい、食中毒になってしまうことがあります。
また、食中毒菌が付着しているものを食べても必ず食中毒になるわけではありませんが、高温、多湿な条件下では食中毒菌は短時間で増えてしまい、食中毒がおこりやすくなります。
正しい知識と、適切な対応で、食中毒を防ぎましょう!
♪手洗いは食品衛生の基本です♪
調理の前、食べる前、トイレの後には、必ず手を洗いましょう!
***手洗いの仕方***
1)水で汚れを十分落とす。
2)石けんをつけ、手のひらや手の甲、指の間、爪の間、手首まで念入りに洗う。
3)流水で十分洗い流す。
4)きれいなハンカチやタオルでふく
水だけの手洗いやちょっとだけの手洗いでは、菌が残ってしまうこともあります。しっかりきれいに手を洗いましょう!
♪食中毒予防の三原則♪
食中毒予防の三原則は「つけない、増やさない、やっつける」です。
1)食材に食中毒菌をつけない
手や食材をよく洗い、調理器具もしっかり洗浄しましょう。肉、魚、野菜など食材ごとにまな板や包丁などの使い分けなどを心がけましょう。
2)食中毒菌を増やさない
食品は冷凍、または冷蔵で保存しましょう。手早く調理し、早めに食べるなど、食中毒菌に増える時間を与えないようにしましょう。
3)食中毒菌をやっつける
ほとんどの食中毒菌は熱に弱いため、加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。加熱の目安は85度以上、1分以上(中心温度)です。
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後編
前号では、食中毒の基本的な予防方法をご紹介しました。今号では、食中毒を防ぐためのより具体的なポイントをご紹介します。
お買い物や調理の際には、しっかり守れているかチェックしてみてください。
♪お買い物から食べるまでに気をつけたいこと♪
●お買い物の時には
□ 表示をしっかり見ましょう。
□ 肉や魚などの汁が他の食品につかないように気をつけましょう。
●お家に帰る時には
□ 寄り道せずに帰りましょう。
□時間がかかる場合はクーラーボックスを利用しましょう。
●お家に着いたら
□ 食品を扱う前、扱った後には手を洗いましょう。
□ 表示の保存方法を守りましょう。
□ 汚染を防ぐために、冷蔵庫・冷凍庫にはパックやビニール袋に入れて保存しましょう。
●調理の前には
□ 調理場や調理器具は清潔にしましょう。
□ 調理のときは、こまめに手を洗いましょう。
□ 食材も洗えるものは水で洗いましょう。
●調理の際には
□ 冷凍食品の解凍は、冷蔵庫の中、電子レンジ、流水で行いましょう。
□ 卵は割ったらすぐに使いましょう。
□ 冷蔵品を長く常温に放置しないようにしましょう。
□ 加熱が必要なものはしっかり熱を通しましょう。
□ トイレにはエプロンをつけたまま入らないようにしましょう。
●お食事の前には
□ 食べる前に手を洗いましょう。
□ 調理中や食事中は、ペットに触れないようにしましょう。
●残った食品は
□ 保存する場合は、冷ましてから容器に入れて密閉し、冷蔵庫や冷暗所に保存しましょう。
□ 残った食品を温めなおすときも十分に加熱しましょう。
□ 時間が経ちすぎるなど、おかしいと思ったら食べないでおきましょう。
***お弁当をつくるときに気をつけたいこと***
●調理の前には
□ 調理前に手をよく洗いましょう。
□ お弁当箱もきれいに洗いましょう。ふたのパッキン部分は汚れが残りやすいところです。分解してきれいに洗いましょう。
□ 洗ったあとはしっかり乾燥させましょう。
●調理の際には
□ 食材は中心までよく加熱しましょう(85℃1分以上が目安です、半熟卵は避けましょう)。
□ おにぎりはラップをしてにぎりましょう。
□ 酢や梅干しなど殺菌効果のあるものをうまく活用しましょう。
●盛り付けの際には
□ おかずの汁気はよく切って詰めましょう。
□ ごはんやおかずはよく冷ましてからふたをしましょう。
□ 生野菜やくだものを使うときはよく洗い、水気をきちんと切ってから詰めましょう。
●お弁当の保管は
□ なるべく涼しいところに保管し、早めに食べましょう。
□ 夏は保冷剤を使いましょう。
□ 車の中や日の当たるところに置かないようにしましょう。
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ちょっとした注意や工夫で、毎日の食事をより安全なものにしましょう。