効果的な手洗いと調理器具の消毒方法(平成24年2月)
(三重発!食の安全・安心情報メールマガジンVol.169、170より)
前編
食の安全・安心コラムでは、これまでも何度か家庭で食中毒を防ぐ方法をご紹介してきましたが、今回は食品衛生の基本「手洗い」の方法をご紹介します。
手洗いは風邪やインフルエンザの予防にも効果がありますよ。
●効果的な手洗い方法
1.腕時計やアクセサリーを外す。
2.手を水で十分に洗う。
3.石けん(消毒・殺菌効果のあるもの)をよく泡立て、30秒以上もみ洗いする。
①「手のひら」をこすり合わせるように洗う。
②「手の甲」を伸ばすように洗う。
③両手を組むようにして「指と指の間」を洗う。
④「手首」を反対の手でねじるように洗う。
⑤「指先、爪の間」をていねいに洗う。
4.流水でよくすすぐ。
5.清潔で乾いたタオルやペーパータオルで水気を拭き取る。
(タオルがぬれたままだと細菌が増えやすいので乾いたものと交換しましょう。)
○手洗いの方法は、下記のホームページでもイラスト付きで紹介しています。三重県食の安全・安心ひろばキッズサイト http://www.pref.mie.lg.jp/SHOKUA/HP/kids/panel/index.htm
●調理をする際の手洗いのタイミング
・調理の前。
・生鮮食品(肉・魚・野菜・卵など)を取り扱う前と後。
・台ふきんにさわった後。
・トイレの後。(トイレに行く時はエプロンを外しましょう)
・鼻をかんだ後。
・ゴミ箱に触った後。
・動物を触った後。
・おむつを交換した後。
・食事の前。
・ラップをかける、保存容器に入れるなど、残った食品を扱う前。
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手洗いは細菌汚染を防ぐよい方法です。しっかり洗いましょう。
後編
食中毒を防ぐには、調理をする際、清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛りつけることが重要です。
今回は、台所の衛生チェックポイントや調理器具や食器の消毒方法をご紹介します。
●台所の衛生チェックポイント
・ふきんは乾いて清潔なものを使う。
・調理器具や食器を洗うスポンジやたわしは使う前に洗剤をつけて洗う。
・調理台はきれいに片付ける。
・流しは食器を洗った後、必ず洗う。
・流しの下は水漏れしていないか点検する。
・井戸水を使っている場合は定期的に水質チェックをする。
・浄水器のフィルターはこまめに交換する。
・三角コーナーや排水口は毎日洗う。
・三角コーナーのゴミは調理後必ず捨てる。
・ガスレンジやIH調理器は調理後汚れを拭き取る。
・電子レンジ・オーブンは汚れたらすぐに掃除する。
●調理器具、食器の洗い方と殺菌の基本
1.スポンジやたわしを使って洗剤でよく洗い、流水でよく洗い流す。
(スポンジ、たわしも使った後すぐに洗剤と流水で洗いましょう。)
2.熱湯をかけるか煮沸する。(85℃で1分以上)
3.日光にあてるなどしてよく乾かす。
(漂白剤を使うのも効果的ですが、その場合は使用後に流水でよく洗い流して薬剤が残らないようにしましょう。)
※器具の材質によっては上記の方法で消毒できないものもありますので、ご注意ください。
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