食の安全・安心インターンシップ日誌 4日目
三重県松阪食肉衛生検査所は、食肉の安全を確保するために検査を行う施設です。と畜場に搬入された牛、豚等の疾病の排除や、微生物による汚染防止対策、動物用医薬品等の残留検査を行い、公衆衛生上重要な役割を果たしています。松阪食肉流通センターはと畜を行う施設です。今回は、講義形式で衛生検査所の業務紹介と流通センターのと畜に関して教えていただくとともに、と畜ラインを見学させていただきました。
津保健所総合検査室では、微生物の検査を行っています。今回は、講義形式で詳細を聞くとともに、各検査室を見学させていただきました。
日時 | 平成27年8月27日(木)8:30~15:30 |
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取材先 |
三重県食肉衛生検査所、松阪食肉流通センター 津保健所総合検査室 |
三重県松阪食肉衛生検査所・松阪食肉流通センター
数年前、O157やBSEが問題となり、衛生管理がさらに厳しくなったようでした。原因を発見し、その原因につながりそうなことは徹底的に排除することが求められています。肉に触れる器具や作業員の方のゴム手袋は、83℃以上のお湯で適時消毒しながら作業していることも印象に残りました。衛生管理はとても細かいところまで行われており、その管理や検査があるからこそ、安全に食べることができることを知りました。
また、と畜ラインを見せていただき、「いのちをいただいている」ということを改めて感じました。食育の場面でも、「いのちをいただく」ことを知り、「食べ物を大切にする」という気持ちをつなげることは大切だと思います。「いのちをいただく」というのは、重い考えだと思いますが、現実です。食肉流通センターでは、学生のと畜ラインの見学ツアーが多いことを知り、教育として取り入れていることはとても良いことだと感じました。
津保健所総合検査室
業務紹介の中で、衛生管理のシステムとして、HACCPが採用されていることを知りました。抜き取り検査では、全体の安全の保障ができないため、ものによって重要なポイントを決めて分析していく方法をとるそうです。
また、GLPという基準の検査方法でないと検査結果を信用してもらえないこともあるようで厳しい検査基準のもと、検査を実施しているようでした。定められた方法で検査し、記録をとるという段階が必要になります。各検査室では、分析に使用する機器を見学しました。
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