伊賀地域の中学校卒業者数の推移予測など、地域を取り巻く状況や、昨年度までの協議
会における議論の経緯、平成24年3月に取りまとめられた「協議のまとめ」の内容につ
いて事務局より説明するとともに、今年度の協議会の進め方について協議を行いました。
1 日時 平成24年 7月10日(火)18時30分から21時15分まで
2 場所 県伊賀庁舎 7F 大会議室
3 内容
報告事項
(1)伊賀地域の高等学校活性化についてのこれまでの経緯について
(2)伊賀地域の高等学校を取り巻く状況について
協議事項
(1)今後の進め方について
<委員からの主な意見>
○昨年度までの協議の経緯、「協議のまとめ」(平成24年3月)について
・平成27年度統合案はこの5月の説明会で唐突に出された感がある。
・なぜ伊賀地域外へ生徒が流出するのかを検証すべきである。
・伊賀地域全体のビジョン、普通科志向等のニーズへの対応、特別支援教育の受け皿等
の課題をクリアにしてから統合を考えるべきである。
・伊賀市では、伊賀白鳳高校、あけぼの学園高校への再編を経て、ビジョンの全体像は
すでにあり、伊賀地域全体で再考するのはおかしい。名張市の県立高校のあり方が議
論の対象である。
・平成23年度の協議会では、「総合学科の名張高校はそのままで、普通科である名張
桔梗丘高校と名張市西高校が統合対象」というのが共通認識だったはずである。
・平成27年度の統合を先延ばししても、問題は残されたままである。
・昨年度の協議会の進め方に問題はない。
○今後の進め方について
・昨年度末の「協議のまとめ」は、学校規模の縮小による活力低下を見過ごすことなく
統合が必要であるとの判断としてのまとめであり、協議会に出席してきた委員名での、
再考を求める要望書が、会議の資料として出されているのはおかしい。
・地域の実情を踏まえて、地域の生徒が地域で学べる環境づくり、生徒の進路保障など
の観点で議論を進めていくべきである。
・上野高校の場合、進学校としての教科・科目の設定や教員の配置等を考えると、現在
の7クラスでもギリギリのところであり、これより小規模になれば、進路指導の面、
あるいは人間形成のための教育・指導の面でも、保障していくことが厳しくなる。
・新しい学校像の検討を行ってから統合時期を決めるということなら、日程的にも、平
成27年度の統合ということはあり得ないのではないか。
・今後の日程を考えると平成27年度の統合は難しい。なぜ今日決められないのか。
・昨年度の協議のまとめとして平成27年を目途に統合、という結論を得たのであり、
今日「27年度の統合はなし」にはならない。次回に議論して決めるべきである。
また、小規模な高校を1年、2年と存続していくことには、学校の活力の点から非常
に問題がある。
<第2回以降の協議会の進め方について>
県教育委員会から提案した今後の進め方について、ざまざまな意見が出されましたが、
最終的には委員の賛同を得られたことから、次回会議において、伊賀地域全体の県立学
校の活性化を踏まえながら、統合後の新しい高校の「学校像」を提示し、それをベース
に協議する中で、統合校の「統合の時期」や「設置場所」について、平成24年度末を
目途に明らかにすることとします。
また、現在の中学校3年生の進路選択に支障が出ないよう、平成24年8月末までに、
平成27年度統合の有無について示すこととします。
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なお、会議は公開で開催しました(傍聴者数:22名)。
次回の協議会は、8月22日(水)に開催予定です。