平成27年度以降の紀南地域高等学校(全日制)活性化イメージについて、県教育委員会
から前回に提示したたたき台に基づいて、経緯や学級数の根拠にかかる補足資料を新たに示
し、地元の進学ニーズに応えるための木本高校に必要な学級数や、紀南高校の活性化の取組
を踏まえた1学年2学級規模の単独校としての位置づけについて、説明しました。
※たたき台の内容:A案(2校存続案)、B案(新校設置案)
そのうえで、委員が出身母体の組織等で集約してきた意見等により、協議を深めたところ、
「出来る限り2校を存続」の意見が大半で、その中には「やむを得ない場合は2校を統合す
る」や「新しい場所に新しい学校を設置する」などの意見がありましたが、一方で「活力の
あるうちに2校を統合する」という意見もありました。
1 日時 平成24年10月 1日(月)18時30分から21時00分まで
2 場所 県熊野庁舎
3 内容 紀南地域の高等学校の今後のあり方について など
<委員からの主な意見>
・紀南高校の2学級維持が難しいなら仕方ないが、1学年3学級規模で頑張り続けたい。ま
た、案の中にある「分校」という言葉に引っかかりを感じる。
・保護者からは、両校の活力が低下する前に活性化を図るべきという意見があり、2校を統
合して新しく1校を設置するB案に賛成する。A案、B案のいずれかが現実的であると考
えられ、他の案は出なかった。
・A案、B案ともに否定で、どの年度、時点までの存続なのかという問題ではなく、地域に
高校の選択肢を残すため、2校存続を主張する。
・時期にとらわれず、できる限り2校存続を願う声が最も多い。しかし、少子化の状況を踏
まえると、統合を考える必要もあり、新しい場所に新しい校舎を整備し、両校が対等の立
場でそれぞれの魅力を活かした新しい高校とするべきという意見もあるので、平成31年
度までの間に統合の準備を進め、次の段階に進めばよい。また、学級数の根拠は理解出来
るものの、紀南高校を1学年2学級で活性化するのは難しいと考えるので、紀南高校は3
学級で維持したい。
・今後3年間は2校を存続し、その間に小学生の保護者等への周知を図り、3年後にもう一
度見極めてはどうか。統合後は、新しい校舎とするのはどうか。
・県教委の案では、紀南高校の取組に対する評価がない。地域に大学進学に対応する学校が
必要との理由で2校を統合するのは、理解ができない。
・納税者の観点から、あわせて1校規模の学校を2校維持するよりも、1校にした方が効率
的である。活力があるうちに、新しい魅力ある学校を作った方が良い。
・選択肢を残してほしいことから、出来る限りA案で進めてほしいと考える。木本高校つい
ては、国公立大学への進学ニーズが高いので、1学年5学級で進学に力を入れることが特
色づくりである。
・出来る限り2校存続を願う。また、1学年2学級の単独校が県内に3校あるので、紀南高
校も2学級で活力維持が可能と考える。
・来年度に木本高校は5学級となるので、進学校の学校規模としてはもう限界であり、これ
以上小さくすることはできない。
<今後の協議の進め方等について>
本日提示した「今後の活性化イメージにかかる補足資料」の内容を持ち帰り、出身母体等
での意見等をさらに集約し、協議を深めます。また「県立高等学校活性化計画(仮称)」
(案)の記述についても、意見を聞く予定です。
なお、会議は公開で開催しました。(傍聴者数:6名)
次回の協議会は、10月下旬頃に開催予定です。