第3回協議会では、前回協議会とその後に開催された2つのワーキング会議【鳥羽・志摩・度会地域検討ワーキング会議(第1回:10月28日、第2回:11月25日)、専門学科検討ワーキング会議(第1回:10月30日、第2回:11月27日)】の概要について、事務局から報告を行いました。その後、その報告内容を踏まえ、伊勢志摩地域の県立高校の特色化・魅力化と、平成28年度以降の当地域における県立高校の適正規模・適正配置について、協議を行いました。
1 日時 平成25年12月18日(水) 18時30分から21時まで
2 場所 県伊勢庁舎 401会議室(伊勢市勢田町628-2)
3 内容 (1)伊勢志摩地域の県立高校の特色化・魅力化について
(2)平成28年度以降の伊勢志摩地域における県立高校の適正規模・適正配置について
主な意見として、
○ 高校の活性化を考えるにあたり、高校生が自分を認め、肯定する気持ちを持って学校生活を送ることが出来ているかという視点が大切ではないか。
○ 高校の進路指導では、目先の成果を競い合って、子どもたちの希望を曲げてしまっている面があるかもしれない。
○ 県立高校も私立高校と同様に、PRしていかなければ将来学校がなくなっていってしまうという気持ちで、積極的に取り組むことが大事ではないか。
○ 水産高校は就職面でかなり実績があるのに、十分にPR出来ていないのではないか。それがきちんと伝われば、募集定員を満たすことも出来るのではないか。また、「あまちゃんブーム」や震災の影響により潜水夫を求める声など、新たなニーズに沿った学科の開設を検討することも必要ではないか。
○ 地域を支えているのは地元高校を卒業した方々であるが、それが小中学生に伝わらず、伊勢市内の高校に進学する流れは止まらない。県教委、高校、地域が連携して高校活性化につながるような事業を考えるべきである。
○ 他地域や県外の事例が高校の特色化・魅力化を考えるヒントになるのではないか。
○ 南伊勢高校南勢校舎では、小規模できめ細かく指導しながら取り組んだ結果、難関大学に進学した卒業生がいる。小規模校は小規模校なりの存在意義があることから、「平成24年度協議のまとめ」で平成27年度までに度会校舎を1学級にし、分校化について検討するとまとめたが、もう少し時間をかけて再検討してほしい。
○ これまで何度も意見が出ていることから、協議会として「過疎地域においては高校を30人学級とすることを求める」という方向で意見をまとめられないか。
○ 協議会として要望することは出来るが、「実現が難しい」という今までの議論も踏まえなければいけないので、実現可能な提言をしていくべきではないか。
○ 専門学科は企業から即戦力となる生徒を求められているということであるが、その意味からも、普通科高校よりも1学級の人数を少なくして、個に応じた丁寧な教育を行う必要があるのではないか。
○ 企業は即戦力ということも念頭には置いているだろうが、やはり自社にふさわしい人材を育てたいと考えていると思う。効率を求めすぎると質の低下等が発生することもあるから、学校においては、あまり即戦力ということに惑わされない方がよい。
○ 進路一覧を見ると「専門学校等」へ進んでいる生徒がかなり多い。どのような専門学校に進学しているのかをみることを通して、専門高校の学科のあり方が時代のニーズに合っているのかを検証することが必要ではないか。
○ 各高校は特色化・魅力化を図ろうと相当頑張っているので、県教委は財政的にも人的にもバックアップすると打ち出すべきである。
○ 教育の機会均等という意味から、周辺地においては、県立高校が学級数を確保するなど、優遇する方向を考えてほしい。
といった意見が出されました。
今後は、「専門学科検討ワーキング会議」「鳥羽・志摩・度会地域検討ワーキング会議」を1月下旬にそれぞれ開催し、第3回協議会で出された意見を踏まえ、協議を深めます。その後、第4回協議会を開催し、当地域の中長期的な県立高校のあり方について、今年度のまとめについて、協議を行います。