第2回(平成25年11月13日)に協議した(1)地域全体の学科の適正な配置と、(2)特別な支援を必要とする子どもたちの県立高等学校への受け入れと支援について、引き続き協議するとともに、(3)当地域における中高一貫教育の実施について、協議を行いました。
1 日時 平成26年1月27日(月) 18時30分~21時10分
2 場所 三重県伊賀庁舎 7F大会議室(伊賀市四十九町2802)
3 主な意見
(1)地域全体の学科の適正な配置について
○ 平成18年9月の「協議まとめ」に示された平成27~33年度頃の伊賀地域の高校数を4校とするイメージは、決まっていることではないが、このイメージが協議の根底にあると考えている。
○ 普通科の希望者が7月段階では多く12月段階には減少している。7月段階では考えがまとまっていない生徒が多いが、12月段階になると家庭での対話などを通じて考えがまとまってくることが背景にあると考えられる。
○ 地域の普通科志向は高いと感じている。7月段階から12月段階にかけて、学力テストなどを経た現実的な選択の結果、普通科希望が減少していく。子どもたちの「普通科に行きたい」という希望にしっかりと対応する必要がある。
○ 高校の学科選びは、成績等よりも各高校や学科の魅力によって選んでいる部分もあるのではないか。総合学科からも大学等への進学は可能であり、幅広い進路選択ができることから、総合学科を希望する生徒もいる。
○ 子どもを大学へ進学させたいと考えている保護者が、普通科でないと大学へ進学できないという思いから、普通科を勧めている面があるのではないか。
(2)特別な支援を必要とする子どもたちの県立高等学校への受け入れと支援について
○ 地域には、知的障がいのある生徒を含めて、高校への受け入れを望む声がある。
○ 特別な枠等を設けて受け入れるには、制度等の面で課題が多いが、伊賀地域は、通学条件等が他地域とは違っており、当地域での受け入れ体制の充実を模索してもらいたい。
○ 現在の進学率等から考えると、高校は義務教育に近い状況となっている。様々な課題があるものの、特別な支援を必要とする子どもを地域の高校へ受け入れる枠組みをつくってもらいたい。
○ 特別な入学者選抜制度などで高校に入学できても、単位認定などで卒業が難しい場合があると聞いている。
○ 現行制度の中で考える必要がある。高校は、入学者選抜を行わねばならず、履修認定や単位認定等の面でも難しさがある。高校現場としては、現状で最大限の対応をしていると考えている。
(3)当地域における中高一貫教育の実施について
○ 成績上位層の生徒を中心に、関西の私立中高一貫教育校等に進学している。地域に中高一貫教育校があれば、この他地域への進学を止められるのではないか。
○ 中高一貫教育校の設置によって他地域への進学が止まればよいが、地域の生徒数が減少していく中で、市立中学校等への影響も含め、地域の共通理解が得られるだろうか。
○ 中高一貫教育校の設置には、クリアしなければならない課題が多いが、県立高校活性化計画には、「設置も視野に入れて検討を進める」とあり、地域のニーズにあった学校の設置に向けて検討を進めるべきである。
○ 地域の児童生徒にとっては、プラス・マイナスの両面があるのではないか。当地域と人口規模などが似ている他県の設置例等を材料に、シミュレーションする必要がある。また、ニーズを裏付けるために、数値的に把握する必要がある。
○ 中高一貫教育校ができることにより、そこにリーダー性のある生徒が集まり、地域の中学校からそのような生徒がいなくなる可能性がある。結果的に地域にデメリットをもたらさないか、心配する。