1 日時 平成26年 11月19日(水) 18時30分から21時00分まで
2 場所 県伊勢庁舎 401会議室 (伊勢市勢田町628-2)
3 内容 (1)各ワーキング会議における主な意見ならびに山口県ベンチマーキング報告
(2)伊勢志摩地域の県立高等学校の活性化の方策について
(3)伊勢志摩地域の県立高等学校の今後のあり方について 等
<概要>
鳥羽・志摩・度会地域検討ワーキング会議と専門学科検討ワーキング会議でそれぞれ2回ずつ協議してきた内容と、ワーキング会議委員等による山口県へのベンチマーキングの報告を踏まえて、地域の高等学校の活性化の方策と今後のあり方について協議を深めました。
<主な意見>
○山口県では、高校の統合を財政的なメリットのためだけではなく、生徒のより良い学習環境を整備するために行っていると感じた。再編整備計画に統合や分校化のガイドラインを明確に示した点が評価できる。
○山口県では地域を守るために高校の統合を行っているという印象をもったが、統廃合対象校を明示することは、当面の志願者に悪印象を与える可能性がある。
○地域防災や減災について、この地域の高校間で連携した取組ができるのではないか。
○この地域の県立高校が、一つの会場に集まって中学生対象に学校説明会を行うと、つながりが生まれてより良いのではないか。
○各県立高校単独での取組には限界があるので、私立高校に負けないような魅力を伴った取組を地域で一体となって進めることを考えるべきである。
○地域の中学生や保護者のニーズをもっと把握する必要がある。そのためにも、この協議会の委員がそれぞれの母体において意見を集約する必要があるのではないか。
○普通科の高校に特別進学コースを設置することは、保護者に対してよいPRになるのではないか。
○志摩市では今後大幅な生徒減が予想されている。そのような状況の中で、県立高校が現在の配置のままで特色化・魅力化を推し進めても、伊勢市内から生徒を呼べるとは考えにくく、限界がある。伊勢志摩地域全体の県立高校の適正な配置を考えるべきである。
○人気の高い私立高校は普通科であることから分かるように、中学校現場は普通科志向が強くなっている。また、一つの学校に焦点化した協議を行うことにより、より具体的で建設的な活性化策につながるのではないか。
○各ワーキング会議から、具体的な協議のために将来的な高校配置のパターンをいくつか提示してほしいという要望が出ている。ただし、具体的な校名が出ることにより高校のイメージダウンにならないような配慮が必要である。
○学校がなくなったり医師がいなくなったりする地域は、より過疎化が進む可能性がある。伊勢市内のすべての県立高校の生徒が利用できる寄宿舎を設置することにより、遠距離通学の生徒のニーズに応えられるのではないか。
○議論を前進させるためには、県教委が活性化案をいくつか出して検討を進めるべきである。仮に小規模校を分校化するとしても、その学校が活力を失わないように何らかの手立てを付け加える形で提案してほしい。
○各県立高校は特色化・魅力化に取り組んでいるが、必ずしも活性化につながっていないのが現状である。活性化につながるためには、生徒が切磋琢磨する中で社会性を身につけることができる学校規模が必要であり、今後の少子化の現状を考えると積極的な改革を模索しなければならない。
○普通科高校では特色を出すのが難しいが、活性化というのは、一人ひとりの生徒が学校生活に満足し進路が保障される状況であると考えるならば、大規模校であろうと小規模校であろうと達成され得るのではないか。県が、高校の配置案についてのたたき台を出すことには賛成である。
○高校の再編統合は地域全体の大きな問題として考えるべきであり、多くの市町自治体が存続できない状況が予測されている2040年問題も踏まえて考える必要がある。