1 日時 平成27年 2月17日(火) 18時30分から21時05分まで
2 場所 県伊勢庁舎 401会議室 (伊勢市勢田町628-2)
3 内容 (1)鳥羽・志摩・度会地域の県立高校の特色化・魅力化に係る取組について
(2)伊勢志摩地域の県立高校の今後のあり方について
(3)「平成26年度協議のまとめ(案)」について
≪概要≫
(1)鳥羽・志摩・度会地域の県立高校の特色化・魅力化に係る取組について<地域防災をテーマにした各校の連携>
鳥羽・志摩・度会地域の各県立高校が連携した特色化・魅力化の取組として、長期休業中に東日本大震災の被災地を訪問し、ボランティア活動等を行う「地域防災プロジェクト(案)」について、ワーキング会議における検討を踏まえて協議を行いました。そして、来年度の実施に向けて具体的に計画を進めることを確認しました。
<主な意見>
○高校生が地域について考えるよいきっかけとなるだろう。中学生の参加については、引率・参加費用などの条件整備が必要である。
○取組については賛成であるが、一部の児童・生徒たちによる活動に過ぎないので、これが地域の中学生を地域の県立高校につなぎ止める効果につながるとはいえないかもしれない。
○中学生が地元の各高校を知る取組の1つとして考えたい。各校がつながり、活動することで、新たな方向性が期待できる。
(2)伊勢志摩地域の県立高校の今後のあり方について
少子化が大きく進行する平成33年頃の当地域の県立高校の規模や配置について、具体的な検討を行うため、中学生の進学状況や中学校卒業者数の予測等に基づいて用意したいくつかのパターンを資料として、メリットやデメリットを踏まえて協議を行いました。
<主な意見>
○伊勢市以外の中学校卒業予定者数の減少を考えると、その減少の割合に応じて学級数を減らし、平成33年度に、伊勢市内の高校の合計で25学級、伊勢市以外の高校の合計で6学級とする案が現実的である。それでも伊勢市以外の高校で欠員が生じる場合には、伊勢市以外の高校で学級数を減らし、伊勢市内の学級数を維持する必要がある。
○現在のこの地域における募集定員について、伊勢市内の普通科高校2校の占める割合は高すぎるのではないか。
○南伊勢町では、本腰をあげて、南伊勢高校南勢校舎の特色化・魅力化を支援する予定である。南勢校舎は、この2、3年で地域と連携した取組をすることによって、小規模ながら存続する可能性が生まれると考えている。
○自分の住む地域のみの狭い視点でしか考えていなかったが、今回の協議で伊勢市以外の普通科高校の規模や配置は、伊勢市内の普通科高校のあり方と連動して考える事が大切であると分かった。
○水産高校のような県内に唯一の高校は、目的意識のある志願者が、県内全域から集まるよう活性化に取り組んでほしい。
○これからの中学校卒業者数の減少する割合は伊勢市以外の方が高いことに合わせて、高校の学級数も伊勢市以外で減少すると、結果的にこれらの地域の活性化に大きな影響を及ぼす可能性がある。
○高校の規模や配置については、大人の視点からの効率を追い求める議論になってはならない。あくまでも通学する子どもが主体であるので、子どもの目線で考えることも必要である。
○国では地方創生を方針としてあげている。その視点で考えるのであれば、この地域においては、たとえ高校が小規模となっても存続することが大切である。小規模校であっても、部活動などの際に、バス等を利用して生徒を集めることで、豊かな教育活動を保障することが可能である。
○欠員を出し続ける学校が、地元の生徒に選ばれているとは言い難いが、過疎地域において、高校が廃校となると復活させるのは難しい。将来の人口減対策の一つとして、各地域の高校を残すという考え方もある。できるだけ多くの意見を集約しながら、引き続きこの協議会において、どのような方向性が望ましいのか検討する必要がある。
(3)「平成26年度協議のまとめ(案)」について
たたき台として提案された「平成26年度協議のまとめ(案)」について協議を行い、今回の意見も踏まえて、とりまとめることとしました。
<主な意見>
○各高校の特色化・魅力化と適正規模・適正配置についての議論を繰りかえすだけでは、今の状況は根本的には変わらない。地域の教育をどのように守っていくかという観点での議論を進めて行くべきである。
≪次年度に向けて≫
「平成26年度協議のまとめ」を踏まえ、平成30年以降に高校に入学する予定の小学生の保護者等から聞き取った意見や、全国の少子化が進む地域において高校の特色化・魅力化に成功している先進的な取組事例を参考にしながら、当地域の県立高校のあり方について、具体的な方向性が出せるよう引き続き協議を行います。